古々しくも手入れの行き届いた空手道場。
人数こそ少ないものの猛者揃いの盆倉門下たちが日々汗を流している。
土日には子供空手教室なんかも行っていたりする。
時折態度のでかい居候がやって来て指導をしたりしなかったり。
ん?知り合いだったのか…(道場内に入ってきた冴来を見れば)
…あぁ、あの庭で出会った…(と、ここまで言いかければ既に楓が間合いの中に入っていたので、ゆっくりと正座のまま視線を楓へと向けた後)
ん?あぁ…もう間合い…であるな!!(スッと正座から右足を僅かに前に出すと立ち上がりと同時に全身のバネを使いながら楓の顎めがけて掌底を打ち込もうとする)