庭園の隅に鎮座するアンティークな硝子の鳥籠めいた温室
老朽化し今は使われておらず、所々破れて鉄格子が透けた硝子の円天蓋からは透明な陽射しが降り注ぎ、室内には極彩色の熱帯植物がはびこっている……
この温室には奇妙な噂がつきまとう
何処かにアルラウネ(マンドラゴラ)が植わっているとか、その根を煎じて媚薬を作れば恋が叶うとか…
●雑談トピです。
アルラウネをさがすのも熱帯の植物相を観察するのも自由にどうぞ。椰子の木やバナナ、蘇鉄やハイビスカスも咲いてます。睡蓮を浮かべた池もあり、時折水面下に魚影が過ぎります
今までここら辺に洋館があるなんて知らなかったからな。
偶然とはいえ、いい場所を見つけられて良かったぜ。
何だかんだで人も多いし、同じ芸術科の面々もいるしな。
惹かれるものは似てるのかもしれねぇ。
確かに。薔薇の色も様々で鮮やかだな。見てて飽きねぇぜ。
手入れは管理人も世話してんのか。
丁寧に扱えば花もそれに応えてくれる、まさにここにある薔薇がそうだな。
手入れのコツとかは掴めたか?
ほう、なら暫しここで休憩させてもらうぜ。
勝手に休むつもりではあったが。