(三人掛けのソファーとテーブルが部屋の中心に置かれ
壁際には座り心地の良さそうな
揺り椅子が一脚置かれている。
併設されたキッチンの奥からは
お菓子の甘い匂いがふわりと漂ってくる)
出来上がり…。
…作り過ぎちゃったかな。
一人より、誰かと一緒にお茶したいな…。
ううん、なんでもないのよ。
可愛いもも。少し考え事をしていただけ。
地下帝国に行くのはいいけれど、
危ないことはあまりしちゃだめよ。
それと…。貴女にこれを…。
(キラキラと輝く月を思わせる指輪を取り出す。
どうやら例の事件の月の指輪のレプリカの様だ。)