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歴史探偵 7枚の写真編
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●すばみの
寝子島駅を出た
新井 すばる
と
神野 美野梨
は参道商店街方面へと向かっていた。旧市街地の古い街並みならば何らかの手掛かりがあるはずだからだ。
「キーポイントを線で繋ぐと……」
地図を片手にすばるはひとりごちる。既に彼の地図には7か所の目星が書き込まれていた。それを彼はおもむろに線で結ぶ。しかし何も見えてこない。
「歴史という言葉をヒントに……」
「ちくわさん!」
物思いに耽るすばるは現実に引き戻される。声の主は美野梨だ。そしてちくわさんとは、つまりすばるの事である。
「お、どうしたんだい?」
「写真の場所が見つかったのよ」
言うが早い。すばるは美野梨の案内で移動した。
そこは参道商店街だった。古い街並みが今でも残るこの場所は寝子島の歴史の1つでもある。そこに彼女は写真の場所を見つけたのだ。
「ところでちくわさん、さっきは何をしてたの?」
「あれはね、7枚の写真の意味を推察していたんだよ」
確かに説明もなく投稿された写真には多くの謎が残る。そもそも写真に写る共通の男女は誰なのか。なぜこの7枚の写真なのか。投稿者の意図も目的もまったくわからない不可思議な写真。だからこそ2人は探究したくなったのだ。
すばるは写真と目の前の2つの商店街に共通点を1つずつ見出していく。
「確かにここだね」
写真に見られる真新しいブリキの看板も今となっては錆びだらけだ。
ロープウェイで2人は九夜山頂上展望台へと一気に足を運んだ。
「そうね、ここで間違いないわね」
美野梨は写真と風景を見比べていた。写真が捉えた風景は確かに三夜湖である。
「でも、誰なのかしら」
「さあね、もしかしたら身近な人物かもしれないし、そうじゃないかもしれないし」
雑談をしつつ2人は次の目的地でもある千年杉へと向かう。
「んー、千年杉は写真とあまり変わりないね」
周囲の木々の様相が変遷する中、ただ1つ千年杉だけは何も変わらない。写真を通していてもなお感じるその神秘的な姿は実物を前にしても変わらない。
「ところでちくわさんは、何で誘いを引き受けてくれたの?」
誘いとは今回の写真の場所巡りの事だ。
「そりゃ、神野さんに“寝子島、探してみませんか”なんて言われたら、行ってみるしかないでしょ」
美野梨に向かってすばるは軽くウインク。しかし彼女はそれに気づいていない。
「それに、時には自分で情報を集めるのだって悪くない」
「そっか。じゃあやっぱり誘ってよかったわ」
美野梨の見せた安堵の様子。思わずすばるは目を見開いた。しかしそれも一瞬だ。
「さ、次は漁港だ」
誤魔化すように彼は千年杉を後にした。美野梨も彼を追うように歩き出す。
寝子島漁港に到着した2人は早々に写真の構図を見つけていた。そんな中、美野梨は釣人に群がる猫に向かって声真似をしている。
「にゃー」
傍から見れば彼女は猫とじゃれあっているだけの女子だ。しかし彼女は実際に猫と会話を試みていた。それが猫との語らいだ。彼女は文字通り猫と念話を通して語らうろっこんを秘めているのだ。
どうも初体験の猫が多いらしい。念話に驚いて次々と猫が逃げていく。これには美野梨も困り顔。そこに颯爽と登場したのがちくわであった。
「ま、こんなこともあろうかと、ね」
それはすばるが取り出したちくわだ。しかも三本入り。思わず美野梨は拍手する。
「おー。さすがちくわさん」
「まず情報を聞き出すなら、報酬は必要だよ」
そう言って彼は適当な黒猫に目星をつけてちくわを揺らす。
甘美で魅力的な香りに黒猫が強く興味を示す。だがまだ何かを警戒しているようだ。
次の瞬間、黒猫が警戒する存在が明らかとなった。それは不意に視界の界隈から飛び出てきた茶トラの猫だ。瞬く間にすばるの手からちくわを強奪すると茶トラはそのまま走り去った。
「あちゃー、やられたよ」
「さすが猫さん、油断も隙もないわ」
だが黒猫の興味は失せていない。その眼は何かを語っていた。もしやと思い美野梨は猫との語らいを試してみる。
――今日はおこぼれが少ないんだ。あまり周りを刺激するもんじゃぁない。
問いかけるよりも早く黒猫が言ってきた。確かに港にいる猫は釣人の傍から離れようとしない。待ちわびているというよりも、虎視眈々と魚を狙っているのだ。
――あ、驚かないのかって? ま、島にはフシギな人間が数多くいるんだ、今更驚きはしないさ。
フシギを見慣れているのか、黒猫は一切の動揺を見せない。しかし不意に黒猫が頭を下げて2人を見上げた。
――見ところで、頼みがあるんだ。その、なんだ、穴が開いた、そのうまそうな、ふにゃふにゃを、くれないか。
顔を反らし反らし伝えてくる黒猫に美野梨は思わず笑った。
「ちくわさん、このこ、ふにゃふにゃが食べたいんだって」
「ふにゃふにゃ? もしかしてちくわかな」
すばるは早速2本のちくわを差し出した。すると近づいてきた黒猫は周囲を警戒しながら器用に2本とも咥える。立ち去る際に黒猫は一度だけこちらを振り向いた。そしてどこへとともなく立ち去っていった。
ひとまず猫と魚と漁船の写真はここである事を確認した2人は隣接する寝子島魚市場へと向かった。
「魚市場だけあって、やっぱ魚臭いわね」
漂う独特の雰囲気に美野梨は思わず呟いた。
むわっとする臭気はやはり魚臭い。どれだけ閑散としていようとも魚市場はやはり魚市場なのだ。
「まあ、ここは魚市場なんだからね。そりゃ魚臭いよね」
すばるも頷いて同意する。内心自分の事ではないだろうかと考えつつ。
さて肝心の男女が立っていたであろう場所は恐らく――。
「ここかな?」
多様な角度を魚市場の真ん中に2人は立っていた。
写真とは異なり何もない寂しい光景だ。けれども2人が立つ場所は確かに写真と同じ場所だった。
その後2人はその足でエノコロ岬へと向かった。目星は付いていた。改めて灯台の屋上からの眺めは写真と同じ構図であった。
最後の目的地はステッラ・デッラ・コリーナである。その周辺を探索するとやはりオープンテラスのレストランがあった。そこから反対側に目を向けると確かにヨットと海を同時に眺められる。しかし食事もせずに立ち入るのは厳しそうである。
「あの」
「どのようなご用件でしょうか」
美野梨はテラスの端にいるスタッフの1人に訪ねた。
「ここのホテルの開業日っていつですか?」
その問いにスタッフはすごく申し訳なさそうな顔をした。
「申し訳ありません、私の勉強不足で開業日がいつなのかお答えすることができません」
「わかりました、ありがとうございます」
一礼をして美野梨はすばるの所へ戻った。彼は適当なベンチに腰をかけていた。
「どうだった?」
「だめ、わからないって」
詳しく調査をすればわかる事だろう。しかし今回の目的はホテルに関する調査ではない。だからそこまで念入りに行動する理由もなかった。
「ところで、QED……とまではいかなかったけど、せっかくだし記念に1枚写真でも撮らない?」
「いいわね。じゃあ――」
シャッタータイマーをセットした携帯端末をベンチに置くと2人は急いで移動する。そして寄り添うタイミングでシャッターが鳴り響いた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月10日
参加申し込みの期限
2015年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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