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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●赤いレンガの倉庫
「観光……観光しないとっ……せっかく大都会に来たんだもんっ」
所は変わって、赤いレンガの倉庫。
真央は、ぽんぽこのお腹を抱えて、よたよたとこちらにもやって来ていた。
「異国情緒って、こういうのなんだぁ……」
キョロキョロと辺りを見回せば、頬を海風が優しく撫でていく。
茶色がかった髪が、さらりと揺れた。
栞凪と連れ立ってやって来たすばるも、一つ伸びをする。
「いい雰囲気だね、海風も気持ちいいな」
「ねぇねぇ、すばる君。見て、フォトモザイクだって。たくさんの笑顔を集めてるって、何か素敵じゃない?」
栞凪に軽く袖を引っ張られ、すばるもそちらに目を向ける。
「フォトモザイク? ああいいね、ツーショットでもいいのかな?」
「きっとオッケーだよ! せっかく来たんだし、私達も記念に撮って行こう?」
「そうだね、そうしようか」
(このコはいつも笑顔で楽しそうで、一緒にいると和むな……)
そんな心の声を、すばるは今は腹の中に収め。頷き合って二人は、フォトグラファーの方へ。
特にツーショットでも問題ないようだったので、並んでカメラに向けて明るい笑顔を作る。
「あ……もうちょっと、寄ってもらえますか~? フレームに収まらないから。あと、彼はちょっと屈んで、彼女と頭の高さ合わせて」
「え? あ、はい」
フォトグラファーの要求に応えているうちに、何だか妙に距離が近く。
「オッケー、オッケー。じゃあ、笑ってね~。はい、チーズ!」
掛け声と、軽いシャッターの余韻を耳に残して。
他の人には分からないくらい程度にぎこちなく、僅かに頬を寄せ合った、二人の笑顔のツーショット写真が完成した。
「ぷっ、すばる君と距離近すぎて、私ちょっとだけ緊張しちゃった!」
カラカラと笑いながら言う栞凪に、すばるは苦笑する。
「……横浜さ、一緒にこれて良かったよ」
「え、何? 何か言った?」
「ううん」
なんでもない。
すばるの肩で『ヨコハマ記念』と書かれた、オリジナルカップ麺のストラップが小さく揺れた。
栖来 衣夢
はセレブ御用達ブランドを取り扱ったショップで、買い物を楽しんでいた。
星ヶ丘寮に住まう、名実ともにお嬢様の衣夢。
普段は物静かな彼女だが、コーディネイトを考えながら、お店を巡るのは楽しい。
ガラスに映りこむ、長いツインテールと小柄な体のバランスをチェックしながらも、足取りは自然と弾む。
今日のテーマは、赤いレンガの倉庫にちなんで、赤。
赤いドレスは、さっき入った店で低身長にも映える、ハイウエストのものに一目ぼれして、それを購入した。
ドレスにしては、少し短めの丈が若々しく、衣夢のかわいらしい印象を引き立ててくれる。
切り返しの大き目のリボンも、良いアクセントになっている。
せっかくだから、ドレスに合わせて靴やアクセサリーも買いましょう。
「ネックレスは、パール……それともプラチナがいいかしら?」
店員に言って、ケースから出してもらい、鏡の前で合わせてみる。
パールは白い髪と統一感があり、相性が良さそうだが。衣夢の白い肌の上では、少々おとなしすぎるだろうか?
かといって、プラチナは無難過ぎるようにも感じる。うーん……。
「店員さん、これとは違うデザインのパールはないの?」
「ございますよ、少々お待ちくださいませ」
そう言って、店員が出したのは幾重にも小さなパールが連なり、それを所々金の薔薇と、細いビロードのリボンで留めた、若い女性向けのデザイン。
リボンは取り外しが可能になっていて、シーンに合わせて着替える事が出来る。
「いいわね、これにするわ。ああ、支払いはデビットでお願いね」
次に、衣夢はコスメショップへ。
見た目が幼いから、自然派でも十分にかわいらしく、良いのかもしれないが。それでは趣味がコスプレである彼女の、変身願望は満たせない。
口紅、マスカラ、チーク。ゴスロリファッションにも合う、パンチの強いものを選んでいく。
「ここはどれも、一級品の良い物ばかりね」
「ありがとうございます、お嬢様」
さっき購入したばかりの服を身に纏い、店員にきれいにメイクしてもらえば、西洋の人形のような外見に誰もが目を奪われる。
それを気にすることも無く、イタリアンのレストランへ。
タリアテッレ(フェトチーネより少々幅広のパスタ)のボロネーゼを注文し、口に運ぶ。
水一つとっても、爽やかな香りが鼻腔をくすぐり、高級感がある。
(博物館では、ナポリタンが出るそうだけど、あれは日本製よね。イタリアじゃ、パスタをトマトソースで味付けすることはあっても、ケチャップは普通使わないわ。カップ麺博物館に行った人達は、この事を知ってるのかな?)
若者の流行を取り入れたい。
そんな志を持って訪れた待雪は、連なるブランドショップをキョロキョロと見回していた。
小洒落たパンフは、オール片仮名だ。
「ファッションに……こす、め…ってのは、なんなんだろう?」
若者の農村離れが深刻化する北の寒村出身で、周りに同年代の子供がいなかったため、近所のお年寄り達が遊び相手だった待雪。
親友のトメさん(78)やキクさん(72)は、服と言えば呉服屋さんで購入していた。それだってほつれれば直すし、破れても綺麗に継いで、大事に大事に着ているから、見慣れない服を着る機会なんて、冠婚葬祭の時くらいなものだ。
進学のため街に出る待雪を、いつまでも手を振って見送ってくれた時だって、誰かのお下がりの高校のジャージ+手ぬぐいを姉さん被りしていた。
「今年は、キクさんの手作りおはぎ……食べ損ねちゃったな……」
老婆達と会話している時の癖で、話し方もスローテンポな彼だったが、これからは新しい街で、同世代の人々と学業に励むのだ。
少しは話についていけるようにしないと、周囲から浮いた存在になってしまうだろう。
それでは寂しすぎる。
もっと勉強しなきゃ。硬く決意をして、待雪はコスメコーナーへ。
並んでいるのは、ルージュやファンデーション、ネイルやマスカラといった、色とりどりのブランド物の化粧品。
「化粧品……だよなぁ? コスメと化粧品って、どう違うんだろう?」
腕組みをして考え込む、待雪。
ファッションと同列に扱うくらいだから、若い人向け……きっと流行などもあるのだろう。
ここで考えていても、埒が明かない。お店の人に聞いてみよう。
勇気を出して、メモを片手に。店員に声を掛けている待雪を、バッチリ目撃していたのは
丁香花 リラ
。
デジタル一眼レフカメラを首から提げて、彼女は本日ここで様々な写真を撮ることに明け暮れている。
よく絵を描く者達が、提唱する自由。
写真は現実をそのまま切り取っているように思われ勝ちだが、案外自由で面白みのあるものだとリラは言う。
少なくとも、今彼女を夢中にさせている程には。
「おや、あちらの方、途方に暮れたような、良い表情をしていらっしゃいます。男性の方が、コスメをご覧に? おねぇ系……という訳でもありませんね。中々に面白い方でございます」
困ったように笑うコスメ売り場の店員から、話を聞いて分かったような、分からないような表情を浮かべている。
リラはその表情を、黙って撮影していく。
やがて、二人の目が合った。同じ学校の制服を着ているので、すぐに同級生だと悟る。
リラは軽くスカートの裾をつまんで、挨拶した。
こうしておけば、被写体になった相手の心象が随分変わるものだ。
「ごきげんよう。私、
丁香花 リラ
と申します。ふふ、想い人へのプレゼントでございましょうか?」
「こんにちは、
雨水 待雪
です。……田舎の友達に、奮発して、何か一つくらいはと思ってるんだ……せっかく、来たし」
しかしとんでもない種類の化粧品を前に、待雪は益々混乱するばかり。
「ご友人でございますか。女性ですの?」
細い指で、金色の髪を弄びながら問い返すリラの口元には、少しばかり皮肉が入っていたが、待雪は老婆の笑顔を思い出したか、にっこりと微笑んだ。
「ああ、半世紀以上、年は離れてるけど。俺の大切な友達だよ」
流石のリラの柳眉もぴくりと上がった。
「随分、ご年配でいらっしゃるのね……?」
リラは改めて、化粧品と待雪を見比べる。とても老婆に合うとは思えないが。
このひ孫のような少年が送ってくれたものならば、例えどんなものだったとしても、老婆達は手放しに喜んでくれるだろう。
(本気ですのね、面白うございますこと)
「でしたら、こちらのミネラルファンデーションはいかがでございましょう? お年を召すと、お化粧のノリで悩む方が多うございますし。スキンケアにもなるって、話題ですのよ」
「話題……流行ってるんだ? わ、高いな……!」
プライスを見て、頭を抱える待雪を、リラはもう一枚。
「後悔しないように、良くお考えあそばせ。私は、淑女でございますので、無駄遣いはいたしませんけれど、淑女の嗜みに必要な物でしたら、お金に糸目はつけません」
それではごきげんよう、と去って行くリラは、去り際にさらに一枚。
彼女は、これから何を撮るのだろうか。
その背中を見送りながら、待雪は今度会う時に聞いてみようと思うのだった。
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
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