SECRET MISSION｜リアクション

SECRET MISSION

●こんぐらちゅれいしょん

―― MISSION COMPLETE ――

WIN

※ TEAM MOREIBI ※

　画面にはミッションクリアのメッセージが流れ、同時に筐体のドアがガチャリと音を立てて開いた。
　どうやら理不尽な監禁もここまでの様だ。一行は久しぶりに吸う外の空気に緊張をほころびさせる。

「えへへ、楽しかったよ～♪今まで何千回繰り返した試合と同じくらいね。またいつでもやろー♪」

「あ、終わった？　時間あるならもう一戦……」

　創や姫はまだまだ余裕たっぷりだ。こんな非日常もフツウに楽しむ。それがゲームという娯楽だと思う二人であった。

　その一方で翼と海は他のメンバーに気取られぬように足早にその場を立ち去る。いわゆる『お花を摘みに』というやつである。それなりに拘束されていたのだから止むをえまい。

　修はその後、ゲームセンターやネットで情報を収集した。
　それによると、同じような『事件』の情報は確認できなかったが、ナイトレーベンは最近、寝子島のショッピングモールのゲームセンターに現れるボーニャーブレーキ・プレイヤーの一人の様だという事だけはわかった。噂によればなかなかの腕前だという話だ。

「……いつかまた再戦できるのだろうか……」

　今はまだ誰もその問いに答える事は出来なかった。

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