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寝子電、ラッピングコンテスト!
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●寝子島駅前、お披露目の日
寝子電ラッピングの応募締切からしばらく経った頃、みんなの手元に一枚の案内状が届いた。
それは寝子島電鉄からのもので、市民公募した寝子電ラッピングコンテストの結果をお披露目することを伝えるものだった。場所は、寝子島駅。時間は、午後5時。
その日、寝子島はよく晴れていた。レトロな佇まいの寝子島駅前には、多くの人が集まっていた。
桃原 空音
の姿がある。意味深に含み笑いを浮かべる
後木 真央
も一緒だ。
「イラコンは何度応募してもドキドキするんだよっ!」空音は少し興奮気味に云った。「電車のデザインなんて初めてだし……。みんなはどんなの描いてるんだろう?」
「楽しみなのだ」
日傘を差した
桜 月
もいた。日差しのきつい時間の活動はつらいので、お披露目が夕方なのは有難かった。
旅鴉 月詠
の姿をみつけ声をかける。
「やあ旅鴉さん、君も来てたんだ。ご一緒してもかまわないかな?」
「ああもちろん」と月詠は答える。
背格好の似た芸術家がふたり長い白髪をなびかせていると、まるで寄り添うふたつの月のような美しさだ。
寝子高のOBの
薄野 一月
は、懐かしそうに
泉 竜次
先生に声をかけている。
「先生、お久しぶりです。変わりませんね」
「薄野か。元気そうだな。粋な格好して、男っぷりが上がったんじゃないか?」
「ふっふっ、お蔭様で」
あちらでもこちらでも顔馴染たちが挨拶を交し合っていると、駅前広場に晴れやかな声が響き渡った。
「チャーオ! 皆さんお待たせしました!」
今回のコンテストの審査にも携わった、
中沢 リッカルド
町長のお出ましである。
「皆さんの力作、拝見いたしました! いやあ、いずれ劣らぬすばらしい出来栄えの数々を前に、審査は非常に難航したということをお伝えしておかねばなりますまい。その選び難さは、かつて私がミラノを旅した時に出会ったお嬢さん方のようです。彼女たちはそれぞれ個性的で美しく……」
リッカルド町長が女性の話をし出すと長くなる。
町民がうわの空になりかけたそのとき、ホームから長い汽笛が聞こえた。
「おっと、準備が出来たようです。それではみなさん、駅のホームまでお越しください」
◇
駅のホームには3両編成の車両が停まっていた。いずれも大きな白いシートが被せてある。
皆が揃ったのを見計らうと、町長はマイクを掲げて晴れやかに発表した。
「それではまず、『寝子島賞』! ――
小島 海美
さん!」
シートが払いのけられる。まず現れたのは、子どもらしい夢いっぱいの寝子島を描いた電車だ。
「寝子島を、サンマさんと猫に見立てたんですね。この発想力はすばらしい! 寝子島に観光にきた方々にもきっと楽しんでいただけるものと信じております! おめでとう!」
母親と見に来ていた
小島 海美
は、名前を呼ばれたのに驚いて母の影に隠れた。
こうやって実際に電車になったのを見ると、あれもこれも忘れてた、と思ってしまう。
「おかあさんどうしよう……今みてみたら、どうぶつ園とかスタジアムとか観覧車のスポークとか鈴島とか、かき忘れてるのたくさんある!」
どうしようはずかしい! 絵かき始める前まで時間が戻ればいいのに!
でもおかあさんはにこにこ顔だ。おとうさんにも知らせなくっちゃと写真まで撮っている。
「だから電車見なくていいから早く帰って夕食の準備しよう、おかあさん! なんで見るのってば!!」
じたばたする海美を、ぽんぽん、と叩いて落ち着かせたのは月詠だった。
「おめでとう。恥ずかしがることはない」
「そうだよ、いいものを描いたね」と月も微笑む。
ふたりのお姉さんたちの笑顔に励まされ、海美は町長の前に出ると賞状を受け取った。
「小学生くらいの子のイメージは直感と夢に溢れていて良いものだよ。技術は度外視するものだ」
と月詠は云った。
「そうだね」と月も同意した。そしてこう云って笑った。
「あれは私には描けないな。それは私が大人になってしまった、ということだと思うかい、旅鴉さん?」
◇
続きまして、という声とともに、次のシートが払いのけられる。
「『秋賞』です! ――
旅鴉 月詠
さん!」
「おや……」月詠はちょっと目を丸くした。自分が呼ばれるとは想定していなかったのだ。
「赤、という色遣いがとても魅力的でした!
これから寝子島の秋、鎌倉の秋を走るのにふさわしい電車といえましょう!」
月詠が賞状を受けとり小さく会釈すると大きな拍手が起こる。
ひときわ大きく手を叩いているのは
御剣 刀
だ。
「すごいじゃないか、旅鴉!」
ありがとう、とこそばゆい気持ちで答えると、月詠は月の隣に戻り、静かに次の発表を待った。
◇
さて次は、というリッカルド町長の声とともに、最後のシートが払いのけられた。
「みなさんお待ちかねの『褌賞』です! ――
桃原 空音
さん、
後木 真央
さん!」
「ちょっ、うそっ! やったあ!」
空音は真央の首に腕を回して飛び跳ねた。
「あたしたちの描いた電車が走るんだって! あたしたちの……あた……
あたしッ!?
」
「褌をテーマにした作品は残念なことに少なかったのですが、こちらはその中でもとくに愉快で……」
そんなリッカルド町長の選評は、空音の叫びに掻き消された。
「って、これなんなのだー!?」
サンマさん、真央ちゃん、がおー、泉先生、リッカルド町長はたしかに自分が描いた。が、自分のミニキャラを入れた覚えはない! これっぽっちも!
「空音ちゃん!」
真央がこれ以上なくいい笑顔をしている。
「頑張った空音ちゃんにもプレゼントなのだ♪」
そう。一緒に真央の部屋で頑張った夜、空音が先に眠りに落ちた隙に、真央が褌空音を描き加えていたのだ。
真央に悪戯心のようなものはまったくなかった。
心から、感謝のサプライズプレゼントのつもりだったのである。
「あわわわ、褌……! 褌……!」
「ほわわっ!? どどど、どーしたのだ空音ちゃん!?」
「いくらミニキャラとはいえ、はははは恥ずかしいんだよっ!?」
暴走スイッチが入っているとき、空音は萌えの野獣である。だが、スイッチが入っていないときは、そんな彼女もセンシティブでウブな乙女だったりするのだ!
ぎょーえー!
声なき悲鳴をあげ、気が遠くなりかけながら、それでも真央に支えられて賞状をいただく。
真央が代表してみんなに語りかける。
「この電車が寝子島鎌倉間を走ってくれるといーなーって思うのだ。真央ちゃんと空音ちゃんの夢やみんなの夢をのっけた電車になるのだ」
この場にいるみんなはあまり褌に夢はないかもしれないが、まあいい。
刀が(桃原はやっぱり桃原だったな……)と納得したような顔で拍手している。
八神 修
は、受賞者に盛大な拍手を送っているリッカルド町長にそっと近づき苦言を呈した。
「町長……下着を名物だと宣伝するのは寝子島のイメージ的に如何なものかと思いますが……?」
「まあまあ。ひとつ『遊び』が入っていると、心が安らぐというものですよ。私は、ユーモアも大事にする街づくりをしたいのです。そうそう、かつて関西出身の女性と付き合っていましてね……」
身振り手振りを交えてその女性とのお付き合いがいかに楽しかったかを語る町長。
修ははあ、とため息をつくとそっとその場を離れていった。
寝子島とは、まじめさんにはなかなか気苦労の絶えない島であるようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月30日
参加申し込みの期限
2014年11月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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