this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ある霧の向こうの
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
つぎへ >>
「……何だ? 何故私は手を繋いで……ッ!?」
手を繋いだ覚えも無いのに手を繋いでいる。その状況に、
浮舟 久雨
は疑問を覚えながら、女の子と繋ぐ手を離した。音も無く久雨ともう一人の足元に黒い穴が開いて落ちそうになる。
落ちなかったのは、久雨が離した手を相手が掴んでいたからだ。再び手を繋いだ状態で、久雨は地面を見る。何事も無かったかのように穴は塞がっていた。
(今のは……? 穴が、空いたな。深かっ、た……)
「ふぉー、なんなのだここは……」
相手も同じことを思ったようだ。
「いったいどんな仕組みになってるのだーっ」
久雨の手は、彼女の力の流れに合わせてブンブン振られる。
「……はっ、ごめんなのだ。ついカッとなって手を繋いだまま振り回してしまったのだ」
「いや、私もこれには驚いた」
「大丈夫なのか?」
「もう平気だ。見苦しい所を見せてしまってすまん」
久雨は名も知らぬ誰かに謝って、互いに名を知らないことに気付く。
「ひとまず名乗っておくか。私は、寝子高1年4組の
浮舟 久雨
だ」
「しゃおりーは1年9組の
李 小麗
なのだ」
「よし、協力してここから出るぞ。私のような者と手を繋ぐのは嫌かもしれんが、今だけは我慢してくれ」
「嫌なんてことは無いのだ」
「そうか、ありがとう。では、行こう」
歩き出す前に、周囲を見回してみる。霧が深く、得体の知れない森だ。
「お? なんか光ってる所があるのだ」
小麗の視線に合わせてそちらを見れば、確かになにか光っている。
「これを辿って行けばいいのか?」
他に目印になりそうなものは無いようだ。とりあえず行ってみるしかないだろう。霧は真っ白でとても濃いのに、足場は獣道。うっかりしていると転んでしまいそうだ。
「急に駆け出さないようにした方がよさそうなのだ」
「そうだな」
小麗の言葉に、久雨は同意し、ゆっくりと足を踏み出す。
昔培ったものに過ぎないが、それなりの体力や動体視力、反射神経、柔軟性、空間把握能力、脚力、バランス感覚には自信がある。もし困難に直面することがあれば、ろっこんを発動させ、危機的状況を切り抜けよう。
そう思いながら、久雨は小麗と繋いでいる手をぎゅっと握りしめた。
光を目印に辿って出くわしたのは、まず、大岩の隆起するエリアだった。隆起してきたときは驚いたが、また地面に潜っていく大岩に、よじ登ることはなかった。しかしまた同じ場所から出てくることも懸念し、岩の出た辺りを通らないようにして迂回する。
光を見失わず、手も離さずに、次に通ることになったのは。
「蛇、なのだ」
沢山の蛇がいる場所だった。やや前方にも、はっきりとは霧で見えないが、人影ならぬ蛇影が見える。
「やけに派手な色だな」
久雨の呟きに、小麗もこくこくと頷く。ここがどこなのかは分からないが、見たことのない蛇だ。それでいて、毒持ってます、といういかにもな柄である。
「咬まれないように気をつけるのだ」
「ああ、音を立てないよう、静かに歩こう」
蛇を刺激して咬まれてしまわないように、小麗と久雨はそろりそろりと歩を進める。
緊張の十数分間、思い切って駆け出したい衝動を抑えて、歩いて蛇地帯を抜けた。緊張のためだろう、じっとりとした汗が手のひらを覆っていた。小麗は立ち位置を変えることを提案して、空いている手で久雨と手を繋ぎ直す。
蛇地帯を乗り越えてもう試練のようなものは終わったかと思いきや、そんなことはなかった。
次に着いた場所には……大きな沼が広がっていた。底無し沼、という言葉が浮かんで、小麗はぶんぶんと首を振る。まさかそんなことはないだろうと、手をしっかり確認して、沼に足を踏み入れた。
「ぎゃーっ」
(穴以外にも落ちるものがあるなんて、聞いてないのだ……!)
案の定、底無しであった。ずぶりずぶりと、進むごとに身が沼に沈んでいく。
さらに小麗は久雨より身長が低い。そのため、危機的状況に陥るのは、久雨よりも早かった。膝まできていた沼が、岸を目の前にして胸まで来ている。
「私は絶対に諦めん。最後の最後まで」
久雨は小麗の前方にどうにか進み、手を伸ばして岸に触れた。そして岸に向かわせた片手を支えに、久雨自身の身体と、手を繋いでいる小麗の身体を引き寄せる。固い地盤の岸に久雨は一足先に這い上がると、小麗の手をぎゅっと掴んで引っ張った。
「離すものか。私は貴様と共に、元の世界に戻るんだ」
沼の泥で滑る手を離さぬよう気を付けて、なんとか小麗も岸に這い上がる。
「あ、ありがとうなのだ」
「お互い様だ」
しばし休息を取って先に進む。
まだ光のラインは続いて……ぱったりと唐突に途切れてしまっていた。
代わりに石碑がひっそりと立っている。
「ふむ、ここがゴールみたいだな。いつまでも手を繋がせていてすまない」
手を離しかける久雨の手を、小麗は慌ててぎゅっと掴む。
「まだ森の中だから手を離すのは危険なのだ」
「そうか……そうだな。改めてもう一度、名前と所属を教えてくれないか?」
「1年9組の
李 小麗
なのだ」
小麗の答えに、「分かった」と久雨は頷く。
「礼を言おう。元の世界に戻っても、よろしく頼むぞ」
石碑から光が溢れる。小麗と久雨は光に包まれた。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ある霧の向こうの
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月18日
参加申し込みの期限
2014年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!