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月が綺麗な夜だから
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ねこぴょんタイムの年、九月のこと。
東大理三1年の
八神 修
は、遠距離恋愛中の恋人
七夜 あおい
と寝子島で過ごしていた。
二人が連休を寝子島で過ごすにあたってはビデオ通話で、
「旅費は俺がチケットで送るよ」
「そんな、悪いよ」
といったやり取りがあった。
「甘えてほしいなあ。遠慮するなら……」
「するなら?」
あおいの問いに修は、
「俺が九州に行く」
と爽やかな笑顔で答え、しばしあおいを絶句させた。
最終的には、
「……私が寝子島に行くね」
しょうがないな、というようにあおいは笑ったのだった。
毎日ビデオ通話をしていても、直接会うのは凄く嬉しい。
修が週末を過ごしている寝子島のマンションは山を少し上ったところにあった。
ここからでも月は見えるけれど、せっかくなら。
「桜台のナイトプールでお月見をしないか?」
「桜台……桜花寮の近くだね」
「そう」
古びた洋館の屋上に、何十何百もの様々な観葉植物に囲まれた円型の白いプール。
熱帯の植物たちが、月明りに照らし出されて深い緑色にさらに艶めいていた。
周りに人はちらほらいたけれど、それぞれが自分たちのことに集中しているのがわかる。
もとより修はあおい以外に目を向ける気もなく、すぐに人の姿は意識の外に消えた。
遠くに猫の姿も見えたけど、なぜか今日は修の元に寄ってくることはなかった。
「都会の匂いがするのかな」
あおいが面白そうに言う。
「心外だな。俺は東京に行っても変わってないつもりなのに」
新しいのを買おうか、と修は誘ったけれど、やんわり断ったあおいの水着は懐かしいものだった。
けれど月の光が照らすその姿は、昼の眩しい光の下とは違う趣があった。
あおいの表情を確かめて、修はそっと背中側に回りハグをした。
「あおい成分が足りなくてさ……」
「ここにいるのに?」
「うん、今、補給中」
それから二人は並んで座り、ゆったりと過ごす。
昨日あった事を話したり。
「飲み物が売ってる。モクテル……ノンアルのカクテルがあるよ」
「飲みたい!」
視線が合えばにっこりと修は手を伸ばす。
手が触れ合い、自然と指を絡ませる。
「月が綺麗だね」
その言葉を修は、月ではなく目の前の愛しい人を見つめて告げた。
あおいは少し答えに迷ったようだが、何も言わず微笑み、頷いた。
(思えば初めての口づけも月の下だった)
懐かしみながら修は告げる。
月を証人にするかのような真剣さで。
「君とずっと、今夜のように月見がしたい」
それは、人生を共に歩みたいという意味。
「曇っていたら?」
「曇っていても、雨でも。俺の美しい月は、ここにいるから」
ただ一人の女性を心から愛す。
支えたい、という修の決意。
支えられてる、という幸福の実感。
(この幸せな時間が、月光の中続きますように)
修の願いは、それだけだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年09月08日
参加申し込みの期限
2026年09月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年09月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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