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秘密のひとつふたつは誰にでも
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「最下位の七瀬の罰ゲームは、女装に決定~!」
わあっと盛り上がる大学友人たちの前で、
倉前 七瀬
はため息とともに、手にしていたゲーム機をテーブルの上に置いた。
女性服でも服は服。着ることに抵抗はないが、ゲームに負けたことはちょっと悔しい。
と、早々にクローゼットに向かっていた友人が、ブルーのストライプのワンピースを手に、にこにこ近づいてきた。
「じゃあこれな。ウィッグつける?」
(なんでそんなにものが、男子一人暮らしの家に?)
七瀬は思ったが、あえて口にはしなかった。「服だけで」とさらっと返すと、周囲から「それじゃ完全な女子になれないぞ七瀬!」と声が飛ぶ。が、七瀬はスルーして、そそくさとワンピースに着替えた。
――のだが。
「お前……似合いすぎるからそのまま家に帰れ」
「ナンパされたら教えろよ」
「ふ〜む、別によかですけど。ナンパはされないでしょうね。じゃあ僕は帰ります」
七瀬は友人が住む学生用マンションから外に出た
歩いて自宅に向かう途中、陽光を受けた金髪を見かけて、思わず「あっ」と足が止まっる。一瞬、
ウォルター・B
かと思ったが、違う外国人だった。
「さすがに今、ウォルターさんには会いたくないですねぇ」
と思っていたのだが、わずか500メートル進んだところで、目がウォルターを見つけてしまった。出会ったなら、無視をする選択は七瀬にはない。
「ウォルターさん、奇遇ですね」
七瀬はいつも通り、にこりと笑んで声をかけた。しかしウォルターは、きょとんと七瀬を見下ろしている。
「……………あれ? 僕です、僕。倉前七瀬」
「えっ、あっ……倉前かぁ。女の子だと思って、わからなかったよ」
「ほんとですか? わかってたのに、わからないふりとかしてません?」
「そんなことないよ。それにしても似合ってるねぇ。そういう格好が好きなのかい?」
ウォルターはぽやぽやした微笑み顔で、直球に聞いていた。趣味ではなく罰ゲームで、と言えば、青い目が愉快そうに弧を描く。
「なるほどねぇ。でも僕に堂々声をかけてくるあたり、罰ゲームにはなってないんじゃないかな?」
「………正直に白状すると、僕、結構女装には自信があるんです。自分からやりたいとかそういう願望は特にないけど、なんだか楽しくて」
「じゃあ罰ゲームじゃなく、ご褒美じゃないか」
ウォルターがくすくす笑った。彼自身、女装の男性と話すことには抵抗がなさそうだ。だったら聞いてみてもいいだろうか。
「……ウォルターさんの目からみて、僕の女装ってどう見えてますか?」
ウォルターは「そうだねぇ」と言って、一歩、後ろに下がった。七瀬から少し離れて、頭の先から足の先までじいと見る。
「すらっとした美人に見えるねぇ。背も高いし、もっとちゃんと女装をしたら、とびきりの美女になりそうだ」
「えっ、あっ、そうですか……ありがとうございます」
まさかそこまで誉めてもらえるとは思わなかった。しかもウォルターは「知り合いの欲目じゃないよ」と付け加えた。
「……僕が女装に自信があること、ウォルターさんだから白状しました。絶対誰にも言わないでくださいよ?」
「僕の胸だけに秘めておくよ。じゃあ、僕は行くね」
「ええ、さようなら」
去っていく背中を、七瀬は見つめる。ナンパされる以上にインパクトがあるこの出来事は、当然友人たちには秘密にするつもりだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年06月21日
参加申し込みの期限
2026年06月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年06月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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