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ニャッティと7つのしま
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「ほう、新作が」
八神 修
の行動は早かった。もたもたしていては同様の考えに気づいた者に先を越されてしまう。
「まずは近所の図書館を当たってみるか」
つまり『ニャッティ』シリーズ新作の刊行にあたり、既刊本も含めて一度に楽しみたい。そのためにあらかじめ貸出予約をしておこうという目算だ。新刊は発売後しばらく経ってからの蔵書となるだろうが、待つ時間も悪くはない。
「……え、もう既に?」
「はい、予約はいっぱいになっていまして。申し訳ありません」
修の行動は早かったが先んじる者が幾人もいたらしい。苦笑いを浮かべつつ顔も知らぬ彼らを称賛した。きっとよほどニャッティに思い入れがあるに違いない。そうした人たちにまずは席を譲ることは修としてもやぶさかではなかった。
その後も行動圏内の図書館を幾つか当たってみたが結果は同じだった。ニャッティ好きは殊の外多いようである。そんな風に多くの人々に受け入れられ愛されているキャラクターへ、もっと早く触れておけば良かったと修は悔いた。十年も前、クラスメートの女の子たちが夢中になっていた絵本に、多くの男友達と同様に修が興味を持つことはなかった。先日はそんな記憶も思い出しながらにニャッティのイベントへ参加したが、そこで初めてキャラクターたちの造詣の妙、可愛らしさ、その深みに触れることとなった。大いに興味をそそられたものだ。
「ふむ、ここもダメか。さて、残るは……」
懐かしき寝子島図書館の連絡番号を調べ、修は期待と共に電話をかけてみた。
そうして手元に本たちが揃ったのは、新刊発売後の一か月後のことだった。
「おっ。ミルクも一緒に読むかい? 本を汚しちゃダメだぞ」
みゃおと鳴いた白猫を膝に乗せページを開く。途端に瞳へ飛び込む極彩色の世界。細やかで精密で、しかし手描きの温かみにあふれている。ニャッティとその仲間達の姿はページの中でごく小さく描かれているに過ぎないが、その躍動感たるや素晴らしい。
「なるほど……これは夢中になってしまうな」
子猫のニャッティにそのガールフレンド、友人達は実に隠れ上手でそう容易くは見つからない。それだけに意外な場所へ潜んでいる彼らを見つけられた時にはとても嬉しい。存外の喜びだった。
「ニャッティは、ここか。おっとフルールも見つけたぞ。ペートルスは……ペートルスはどこだ? いないな。ミルク、分かるかい」
ふにゃあと鳴くも答えを教えてはもらえない。修は日が暮れるまでかくれんぼの鬼を楽しんだ。
そうしてその夜、布団に潜り込み目を閉じるといつの間にやら、修は狐となっていた。
「これは……夢だな。うん」
「まぁまぁ、せっかくだもん。楽しまなきゃソンだよ、おさむ!」
そう言って手を引くのはなんと、白猫のミルクではないか。そればかりではない。
「ほら、ニャッティたちが呼んでるよ、修君! 今日はどんなイタズラをするのかな?」
あおいだ。頭には猫の耳が生えている。ミルクとあおいに手を引かれるまま駆けると、視線の先にはそう、絵本の中に躍動していたあのニャッティとその仲間達が待っていた。にかと歯を見せ笑うとニャッティは、修を手招き。さっそく人々の暮らす街中へと繰り出してゆく。
「ははっ。これは楽しいな」
「でしょ? ふふふっ」
「おおっと、われらがリーダーがおさむの力を貸してほしいみたいだよ。さあ、どんな手でイタズラする?」
あおいと手を繋ぎ、浮かれてはしゃぐミルクに微笑みかけ、イタズラに冒険にと修は大いに楽しんだ。
このことは目が覚めたら、本物のあおいに報告しなければ。通話はきっと盛り上がり彼女は目を輝かせて喜んでくれるだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年05月30日
参加申し込みの期限
2026年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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