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……ワイルド!
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「ぶっ壊そう、りさちん!」
「な、何を……? まーちゃん」
「全部よ、全部。バットで、ハンマーで、斧でぶっ壊して、スカッとするの。ストレス解消ってやつよ!」
何が何やら分からない。
深倉 理紗子
は目を白黒とさせたが
深林 真瞭
の瞳はきらきら輝いた。ダンスホールのミラーボールばりにそれはもう眩く輝いていた。
確かにストレスは溜まっている、大いに。着実に。寝子島総合病院に勤める内科医である理紗子の業務は日々多忙を極め、休みの日など稀だしあっても昼過ぎまで寝こけてぼーっとしているだけだ。医者の不養生もいいところだがこれが医者の心のケアなどはあまり省みられることもないのが、人手不足も甚だしい日本の医療現場の現実なのだった。
一方の真瞭は華麗なるバイオリニストにしてコンサートマスター。今はソリストとしても活動し日々そのフィールドを広げている。それだけに公演のためあちこち飛び回っているし、心の休まる時に乏しいのは理紗子とそう変わらないかもしれない……と想像は巡るがしかしながら、彼女の快活はそうした負荷をあまり感じさせないもので、ぶっ壊すなどと言い出した真瞭の真意は理紗子にもいささか判然としなかった。
「これよ、これ」
と言って真瞭はスマホを掲げ一本の動画を理紗子に提示する。再生されるなり理紗子は目を見開いた。
「な、何これ……? ええ、すごい。えっ、こんなこと……い、いいの? こんなことしちゃって?」
「それが許される場所が、あるのよねぇ」
液晶の中、若い男女が手にするのは柄の長い大きな金槌に金属バット。ヘルメットをかぶり手足にサポーターを身に着けたやけに勇ましいいで立ちで、何をするのかと思えばバットを振りかぶり思い切り振り下ろす。砕け散ったのは古いブラウン管テレビだ。無論それのみではなく多量の陶器製の皿やカップ、空き瓶花瓶、型落ち品だろう電子レンジに扇風機。ジャンク品を次々に、盛大に彼らは破壊してゆく。
「『BREAKERS PARK』って言うんだって。こんな風に物を壊して、スッキリできる施設なんだってさ」
「スッキリ……」
発祥の地たるカナダの店名から転じて、この手のビジネスは『レイジルーム』と呼ばれているらしい。寝子島にこの程上陸したレイジルーム『BREAKERS PARK』は既にすこぶる評判で、連日大盛況なのだそうである。極度のストレスを抱えたサラリーマンを筆頭に、槌を振るいバットを叩き下ろしと破壊に興じているのだ。
「ずいぶん過激なストレス解消ね」
「まぁね。でも、興味あるでしょ?」
確かに。自他共に認める理紗子の気の弱さだからこんな破壊行為には忌避感を覚えるかと思いきや、不思議なことだが、少しばかりやってみたいと思っている自分がいる。
「ただぶっ壊すのだけじゃなくて、こんなのもあるわよ。アックススローイング、だって」
「わ、こんな大きな斧を? 投げちゃうの? す、すごい……!」
ダーツよろしく手斧を的へ投げ、突き立つ場所によって得られる得点を競うエンタメ・スポーツ。だそうだ。他にも手裏剣やらナイフやら、いろいろな物を投げつけることができるようである。
「これが、流行ってるの?」
「流行ってるの! ねぇ、行ってみない? 私もりさちんも、ストレス溜まってるじゃない?」
と、理紗子は気づいた。真瞭自身の興味もあろうが、きっとこの提案は理紗子のためになると思ってのことだ。十数年来の親友同士、相手のことはよく分かっている。唐突に破壊! などと言い出した彼女の真意が汲み取れて、理紗子は得心すると同時、その心配りに胸が熱くなった。
「うん。いいわよ、行ってみましょうか」
「そうこなくっちゃ!」
あるいは最終的に理紗子がそう言うだろうことも、彼女には織り込み済みであったかもしれない。全く、この親友には叶わないと理紗子は苦笑いした。
足を踏み入れるなり跳ねた理紗子の肩へ、真瞭はぽんと手の平を添える。まぁ無理もない、真瞭とて少し驚いた。
「ふざっけんなぁぁぁぁ!!」
「クソ上司がよぉぉぉぉ!!」
「内定取り消されたチクショォォォォ!!」
「ファ○ッキューーーー!!」
なんて怒声やら慟哭やらがけたたましい破壊音と共に響くのだ。客たちはまさに今、ストレス解消に勤しんでいるところであるらしい。
「……ほんとに大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫」
たぶん、と心の中に付け加える。
受付を済ませると手渡されたジャージの上下に着替え、ゴーグル付きのヘルメットにプロテクターを身に着ける。お互いの姿を見つめてまずは噴き出した。とても医者と音楽家の装いとは思えない。
壊せる物の種類や数によっていくつかのコースがあるらしく、少し悩んだ末中間のスタンダードコースを選んだ。
「わ……ほ、ほんとに壊していいの?」
「遠慮なく、って言われたじゃない。いいのよ、思い切りやっちゃって」
そういって金属製のバールを手に取る真瞭の胸は実のところ大きく跳ねていたが、ここは自分が先陣を切るべきと考えた。まずは口火を切らねば理紗子が自分を解放する決意を結ぶことはできないだろう。腰をひねり思い切り、ハンマーを振りかぶる。
「そー……れっ!!」
腰の引けている理紗子へ見せつけるように振り抜いた瞬間、ガラス製の花瓶は粉々となった。真瞭の両手へびりびりと伝わる衝撃。余韻は全身に伝わり、次いで胸中へ黒く重くのしかかるものがすうと解けてゆく感覚。いや快感、そう言っていいだろう。
「……むふ」
「ま、まーちゃん?」
「最高。りさちんもやってみて!」
ほら、と手をあおぐと理紗子はおっかなびっくりに鉄パイプを手に取る。そこから実際に振るまでが長かったが、一たび繰り出したフルスイングと破壊の悦楽を知ってからは、嬉々として振り回すようになった。
真瞭のバールが電子レンジを粉砕し、理紗子の鉄パイプが液晶テレビを叩き割る。食器類を薙ぎ払いテーブルも椅子もへし折り叩き壊す。時には足で蹴飛ばした。その度真瞭の胸は軽くなり理紗子の顔も明るくなっていく。
「たまには、休ませろー!」
「そうそうその調子よ、りさちん! ほら、一緒に!」
「うん、まーちゃん!」
「「バッカヤローーー!!」」
破壊の限りを尽くした後は斧投げに挑戦し、理紗子の意外な才能が開花したり、落書き自由のフィールドへ七色のペンキをぶちまけたりと大いに楽しんだ。躊躇いなく心配もなく、ただ心の赴くままに。
「誘ってくれてありがとう、まーちゃん。これでまた明日から頑張れそう」
「うん。でも、たまには休んでね?」
憑き物が落ちたように清々しい笑みを浮かべて二人、手を繋いで歩くと強い風が吹いた。すべて薙ぎ倒すような突風だったが、もはや彼女らに怖い物は一つとて無かった。
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担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年03月16日
参加申し込みの期限
2026年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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