this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ミニャノ・コルティニャ・ニャリンピック
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
ハンドトゥヒップリフト。ツイストリフト。スロージャンプも、もちろんソロジャンプも完璧に決めた。いつだってそうだ。
初瀬川 理緒
も
佐和崎 紗月
も互いの信頼揺るぎなく、相手に全身を預け付かず離れず。振付もジャンプの着氷タイミングも寸分違わずぴたりとシンクロした。
「練習の成果が出てるニャー、紗月!」
「理緒ちゃんこそ、完璧な演技ですごいよ……!」
目くばせ。言葉は無かったがそれだけで意思は伝わる。二匹の猫の紡いだ絆は緻密で深く、解きがたい程に奥底で絡み合っている。通じ合っているのだ。
「紗月と一緒なら、どんな技だって決められそう。何度だって、どこまでだって飛べそう」
「理緒ちゃんとなら、金メダルだって目指せるよ。ううん、絶対取って見せるニャ! それが私と理緒ちゃんの、絆の証だから……!」
理緒の勢いは止まらずどこまでも飛躍してゆく。紗月の手を引き止まることはない。紗月とて彼女と同調し、フィギュアスケートペアを始めてからはみるみるうちに引っ込み思案は鳴りを潜めていった。二匹が共にあれば不安も焦燥も感じている暇など無い、いつまでも前のめりに飛び続けていくばかり。
そうと信じていた、その瞬間まで。
「……あっ!」
「バ、バランスが……!」
演技も半ばに敢行したリフトにて、二匹はたまらずぐらりと揺れた。予想もせぬ失敗、まさしく青天の霹靂であった。
「理緒ちゃん……」
そんな理緒を見たことが無かった。彼女の落ち込みようは尋常でなく、地球の重力に屈指どこまでも地中へと沈んでいってしまいそうな程だ。うなだれた首がぼとりと落ちるのではないかと紗月は心配になってしまった。
ショートプログラムはあの一つのミスが端緒となり、以降もリズムが崩れてしまった。得点は振るわず期待されていた程の順位ともならなかった。
「油断しちゃったニャ……いつもはあんなミスしないのに。調子に乗ってたかな……」
「そんなことない! 私も理緒ちゃんも、完璧だったよ」
「だったらどうして、あんな……」
「どんなに練習したって、完璧に仕上げたって、どこかにミスは出ちゃうものだよ。どんなにすごい選手だって、みんなそう。でしょ?」
「でも……」
いつもはぐいぐいと引っ張ってゆく先導役は、理緒だ。彼女についていけば立ち止まることもなく歩んでいける、氷上に線を引きながら滑っていける、紗月はそう思っていた。しかしそうではないと気づいた。紗月も理緒も一匹の猫であり、そしてペアは二匹が揃って演技をするのだ。そんな当たり前の事を紗月は見落としていた……先導されるがままに甘んじていていいわけが無い。
「理緒ちゃん」
「ん……」
紗月はやわらかな肉球で理緒の顔をぽむと包み込んだ。
「いつもは理緒ちゃんがリードしてくれるけど、今日は私がお姉さんだね。いっぱい泣いていいんだよ。泣いてすっきりしたら、また明日頑張ろ? 私たちならやれるよ、最高の演技! 見せてやろうよ!」
「うん……うん……!」
こんなにも泣いた彼女を見たことがない。こんなにも凛々しくしたたかな彼女を見たことがない。一度足を止めたからこそ見えてくるものもあるだろう。誰しもそんな躓きは経験するもの……その先へ再び足を踏み出せるか否かがつまりは勝負の分かれ所なのだ。
フリースケーティングはショートプログラムと比較し実に二分近く長く演技をせねばならないし、課されるエレメンツも倍増する。だが規定回数内でのジャンプをいかに配分するか、どう選択肢を組み立てるかという点においてスケーターの自由度は高くなり、伸び伸びとした演技となりやすいのはフリーの魅力でもあるだろう。
「「「ニャァァァァ!!」」」
歓声が轟き会場を満たす。ペアで重視されるものはユニゾンだ。一糸乱れぬ揃いよう、紗月と理緒は踏み切る足のタイミングも高度も伸ばした四肢の角度までもぴたりシンクロし、すぐさまペアスピン、ツイストリフトへと流麗に繋げてゆく。
「理緒ちゃん!」
「紗月……!」
嘘のように理緒は泣き面を払拭し、対極のように晴れやかな笑みを浮かべる様は鮮烈な印象を観客へと与えただろう。紗月の満足げな微笑みはそれを引き出した自身への自負、そして彼女と並び対等の演技を披露することへの充足によるものだろう。トリプルツイストリフトからの三連続ジャンプ、隙無く確実に着氷し得点を重ねる。
「デススパイラル、大胆なカーブで、エッジを利かせて……!」
「美しく、伸びやかに……!」
楽曲の盛り上がりが最高潮になる頃合い、勝負を賭ける。アクセルラッソーリフト、ショートプログラムでミスの端緒となったエレメンツだ。
「行くよ、一気に!」
「せーのっ!」
「「ニャァッ!!」」
見事な出来だと二匹自身にも手応えがあった。
「このまま最後まで……理緒ちゃん!」
「うん、紗月! 決めるよ!」
紗月が勢いに乗り跳躍、理緒が空中にて彼女を支える。ダイナミックにして精緻なバランスの賜物たるフィニッシュに、解説の猫も思わず叫んだ。
「この演技はまさに、宇宙一ですニャ!」
氷が溶ける程の熱量から解放されてもなお興奮冷めやらず。二匹は星空の下のミニャノへ繰り出した。
「ああ、まだ恥ずかしいよ。あのインタビュー……」
「ふふっ、泣いてる理緒ちゃんも可愛かったよ?」
見事金メダルに輝いたペアへの質問も熱を帯びた。先のショートプログラムにおける失敗から劇的な大逆転を果たした二匹を、記者猫たちも放っておかなかった。
「もう、紗月ったら。あたしがずっと泣いてたみたいなこと言うんだもんニャ」
「嘘はついてないと思うけど……あ、ほら」
街頭のモニターに映し出されたのはまさにその瞬間の映像だ。
『もう終わってしまったんニャって、一度は心が折れてしまったんですけど。でも紗月が支えてくれたおかげで、立ち直ることが……』
「ああもう、ハズイニャァ!」
理緒は少しばかり乱暴に紗月の手を引き、足早に歩き出す。紗月はくすり苦笑いだ。
「とにかく、今日は頑張ったあたしたちへのご褒美! 思いっ切り食べて飲んで、楽しむよ!」
「ニャァ♪」
二匹はふにと前足を繋いで駆けてゆく。等しく緩やかな笑みは氷上にて鋭く凛々しいアスリートとしてではなく、お互いのため眩いまでの輝きに彩られていた。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ミニャノ・コルティニャ・ニャリンピック
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
動物・自然
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月09日
参加申し込みの期限
2026年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!