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縁切り薬はこちらです!
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早々と用事を済ませた
城山 水樹
は旧市街をのんびりと見て回る。過ごし易い春の陽気とパンツルックの相乗効果で足取りは軽い。
人通りの少ないところを選んで歩いた。気分は安らぎ、日頃のモデルの忙しさを一時的に忘れさせてくれた。
――たまにはこんな日があってもいいよね。
両腕を水平に開いて胸を張る。伸びをしたまま柔らかい日差しを全身に浴びた。
寝子島神社の程近くで銀髪の青年、
油屋 銀
を見かけた。ディレクターチェアに座り、手前に風呂敷を広げていた。
――こんな人気のないところで路上販売?
気になった水樹がそれとなく近づいた。並べられた紙箱を見て落胆の表情を浮かべた。
銀は見逃さず、朗々とした説明を始める。
「見た目は目薬、中身は別物。世にも稀な逸品は『縁切り薬』と言います。腐れ縁から良縁まで、なんでも切ってしまいます。使い方によっては良薬にも猛毒にも。そこの見目麗しいお嬢様、話のタネにお一ついかがですか」
「必要な物ではないけど、面白そうね。一つ、貰うわ」
「実にお目が高い」
銀は目を細めて言った。
それから数日が過ぎた。
休日もあって買い込んだ食材はかなりの量になった。水樹はピーラーを使って手早くジャガイモの皮を剥いていく。
居間でのんびりしていた
ヒュー・ヒューバート
が心配そうに覗き込む。
「僕も手伝おうか」
「じゃあ、牛肉をぶつ切りにしてフライパンで炒めてくれる?」
「わかった。サラダはどうしようか」
「シチューが完成したあとでいいわ」
ヒューは微笑みで返し、テーブルに置かれたトレイを手に取った。ラップを外して厚めの牛肉を取り出し、まな板で一口サイズに切り分けた。
余分な水分はキッチンペーパーで吸い取り、纏めてボウルに入れて塩と胡椒を振り掛ける。軽く手で揉み、味を馴染ませている間に手鍋を中火で熱した。
「水樹、油はサラダオイル、それともオリーブオイル?」
「贅沢にエクストラで」
「オリーブオイルだね」
二人は視線を合わせて笑みを浮かべる。
モデルとフォトグラファー、共に忙しい日々を過ごしていた。だからこそ、休日の時間は貴重で普通の遣り取りでも会話が弾んだ。
料理工程を着実にこなし手鍋を煮込む。キッチンにローリエやタイムのハーブの匂いが好ましく香る。
「あ、忘れてた」
水樹は突然、声を上げた。近くにいたヒューは、どうかした? と聞いてきた。
「こっちの話。ヒューは向こうで待っていて。あとは私でも出来るから」
言いながら軽く背中を押した。
「わかったよ。今から出来上がりが楽しみだ」
「私も。それと今度、時間がある時に料理を教えてよ」
「和洋、中華と色々あるけど」
「その時の気分で。今日は助かったわ」
「水樹の頑張りの成果だよ」
ヒューは柔和な顔で居間へ戻っていった。
見送った直後、水樹は調味料を入れた戸棚を漁る。手で掻き分けるようにして探していると奥の方に転がっていた。
それは目薬の容器で表面に薄っすらと狐が描かれていた。
――そうそう、これよ。前に買ったエ……エリンギの香りの調味料だったよね? 隠し味で入れないと。
手鍋の蓋を開けて数滴、落とした。木べらで掻き混ぜて匂いを確かめる。ハーブとワインの香りが高いこともあって小首を傾げた。
遂にビーフシチューは完成した。水切りした野菜を水樹が手で千切った。絡めるオレンジソースはヒューの手作りで甘酸っぱい味が食欲をそそる。
「できたよー」
居間に向かって声を掛けるとヒューが腹を摩りながら入ってきた。
「匂いにやられた感じだ」
「食べたらもっと凄いよ」
水樹は機嫌よく皿にビーフシチューを注ぎ込む。木のボウルにはサラダが盛られ、テーブルの中央に置いた。木製のフォークで各自が好きなように食べる形式を選んだ。
他にはパンや生ハム、それとバケットが用意された。目にしたヒューは目を細める。
「パンはご飯の代わりだね」
「あと皿の底をこんな感じで」
向かい合わせに座った水樹はパンを擦り付けて食べるような真似をした。
「ワイルドな水樹のニ十分後の姿か」
「さすがは予言者様、それ、正解よ」
水樹はウインクして言った。
二人の笑みが絶えない。揃って、いただきます、と口にしてビーフシチューを食べ始めた。
物静かで口数があまり多くないヒューが驚いた表情で言った。
「上手くできている。とても美味しいよ」
「作った私もびっくりよ。ハーブの香りがとても良いし、程よい焼き加減の牛肉は噛むと甘い肉汁が口の中に溢れ出すわ」
「旨味を閉じ込めるように焼いてみた。ジャガイモも良い感じだ。煮崩れていなくて適度な食感が素晴らしいね。水樹、料理の腕が上がったね」
共に笑顔でお互いを褒め合う。食べる手も止まらない。
そんな二人の表情が時間と共に変化した。笑顔は微笑となり、口数も減った。表情は冷たく固まって目に憎悪が宿る。
食べ終わる前に水樹はスプーンを置いた。斜に構えた顔でヒューを睨み付ける。
「別れましょう」
冷たく言い放つ。
ヒューは食べる手を止めず、わかった、と淡泊に答えた。
即座に水樹が立ち上がる。大型のアタッシュケースを引っ張り出し、私物を片っ端から詰め込んだ。
別れの挨拶も無しで風のようにアパートを出ていった。
ヒューは平然と食べ進める。バケットに生ハムとサラダを載せて一口で食べた。噛み砕く音をさせてパンを手に取る。
皿に残ったシチューを擦り付けて苦々しい表情で齧る。
「……予言は外れたか」
感情の籠らない声で呟いた。
波乱の展開から二日後。
ヒューの呼び鈴が押された。小走りで出ると扉の先に恥ずかしそうに笑う水樹が立っていた。傍らには大型のアタッシュケースもあった。
「その、ただいま」
「まあ、あれだ。おかえり」
答えるヒューも似たような表情を返す。
その後の二人は興奮して打ち明けた。
「なんであんな良い雰囲気で別れ話になるのよ。おかしいと思っても勝手に口が喋って。本当にびっくりした。自分が信じられないよ」
「僕もそうだ。どうして引き止めないのか。理解に苦しむ。クールを気取っている場合かと完全に頭にきた」
大声で言い合い、どちらも落ち着きを取り戻した。
視線を合わせて小さく笑い、どちらともなくキスをした。
「これからもよろしくね」
「こちらこそ」
親愛を込めた目で二人は先程よりも長いキスをするのだった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回は少し変わった内容でお送りしました。
惚れ薬ではなくて縁切り薬。扱いが難しい内容をこなした皆様に脱帽です。
各々の発想が素晴らしいと思いました。
不吉な薬ではありますが、意外と明るい話として纏まりました。
これもまた皆様のアクションのおかげと言えます。
ご参加、本当にありがとうございました。
次のシナリオの予定は未定ですが、また少し変わった内容になるかもしれません。
それでは、また別のシナリオでお会いしましょう。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
5人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年01月20日
参加申し込みの期限
2026年01月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年01月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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