this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
月は見ていた
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
部屋の中からふと窓の外を眺めていた
森篠 琳子
へ、月は語りかけた。
ああ、そういえば……あなた、高校生の時バイト先から帰る途中、工事中で迂回して人気のない道を通っていたんだったわね。
「えっ?」
突然のことに琳子は戸惑うが、月は話し続けた。
あのあたりは危ないから気になっていたのよ。
角を曲がるところで待ち構えていた賊に襲われて。
怖かったでしょうね。
後ろからナイフで脅されて、そのままワンボックスカーに引きずり込まれそうになって。
どうなるか簡単に想像がついたわ。
あなたもそうだったんでしょうね、泣きそうになってた。
その時、あの人が叫んでくれたのよね。
「何しとんねん! 俺は警察や!」
もちろんそれは事実ではなかったけど、いいアイディアだったわ。
あなたを引きずりこもうとした男がその言葉にひるんだ隙に、彼は男の鼻柱に拳をぶち込んだのよね。
見事だったわ。
彼があなたの腕を掴んで駆け出した姿、絵に描いたように格好よかったわよ。
琳子は月の話に目を瞠り、思い出した。
高校1年生の時に父親を病気で亡くして、母親と9歳年下の妹の三人暮らしになった琳子は生活費の足しにと放課後はバイトに励んでいた。
あの時は、確か高2になっていて、世間というものが少しずつわかってきたころだった。
「ええ。私はそれに付いて行くのでやっとだった。その時の私は動揺していて、「大丈夫か?」と聞かれてうんと頷くのがやっとだったわ」
話していると当時の様子がよみがえる。
(あの人……どんな顔してたっけ)
そうだ。
その時は月が雲に隠れてまた暗くなっていて、顔ははっきり見えなくなっていた。
家の近くまで送ってくれた彼は、
「こんな夜にうろついちゃあかんで」
と、優しく言ってそのまま去っていった。
月が再び顔を出したのはその直後だった。
(あの時のお礼をまだしていない)
今さらながら気づき、お月様に尋ねた。
「あの時、私を助けたのは誰?」
「あら」
月は意外そうに笑う。
「あなたのすぐ近くにいるじゃない。覚さん、って言ってたわね」
考えてもみなかったその名に、琳子は息を呑んだ。
「うそ……覚さん……なの?」
初めての出会いは高校3年の寝子祭だと思ってたのに……。
彼も、気づいていなかったのだろうか?
いつの間にか頬に涙が伝っていた。
(まさか、あの時の人が……)
月はいつの間にか雲に隠れていた。
けれど琳子の心の中に、月光に照らされた覚の顔が確かに見える気がした。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
月は見ていた
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年10月24日
参加申し込みの期限
2025年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!