【スキー＆スノボ合宿】銀色のキャンパスへ、描けシュプール！｜リアクション

【スキー＆スノボ合宿】銀色のキャンパスへ、描けシュプール！

　八神修は七夜あおいと共にスキー合宿を楽しめることが嬉しかった。
　色々と楽しそうなイベントなどもあるが、やはりまずはスキーを楽しむのが一番だろう。

　１日目の夜。
　修はスキー場に到着したのだが……あおいと合流する３０分も早く到着してしまった。
　３０分なら少しでも単語を頭に入れよう、と持ち込んでいた小型の単語帳を開いてあおいを待った。

「ごめん！　待った？」
「ん、大丈夫。今来たところ」

　あおいとの合流時に、カップルあるあるなやり取りを済ませて、準備ができたらいざリフトへ。
　最初はどんなコースから滑ろうか？　と軽くやり取りをして、上級コースに行ってみよう！　とあおいが提案したのもつかの間のことで。
　２人や他の客を運ぶリフトが少しずつ動きを遅くし……やがて、止まってしまった。

「ひゃ……！？」

　あまりの高さで止まってしまい、思わず修にしがみついたあおい。
　アナウンス曰くしばらくの復旧を待て、とのことだったので、修はあおいの肩にそっと手を添えて彼女を守るように支えた。
　少しでも滑り落ちてしまえばひとたまりもないリフト。彼女が落ちることだけは、絶対に避けなくては。

「俺が支えておくから安心して。多分、すぐに動くから」
「う、うん……」

　待っている間、心臓の音が相手に聞こえているかのような感覚に陥る。
　こんなに密着するのはよくあることだが、リフトという超危険な場所にいるから余計に緊張が走っていた。

　数分もすればリフトは再び動き出して２人を上級者コースへと連れて行く。
　少しドギマギしながらだったが、その後は気持ちよく夜のスキーを２人で楽しんでいた。