【スキー＆スノボ合宿】銀色のキャンパスへ、描けシュプール！｜リアクション

【スキー＆スノボ合宿】銀色のキャンパスへ、描けシュプール！

　絢の２日目は、午前中はスノボを経験することになった。
　スキーでうまく滑れるようになったのだから、次はスノボをやってみようと手を出した。
　同じように滑るのだから、もしかしたらうまくいくかも……なんて考えたのもつかの間のことで、違う感覚に少々戸惑ったりもする。
　スキーとはまた違ったバランスの取り方で滑るため、また違った感覚を受け取っていた。

「同じ滑る競技なのに、感覚が違って面白いわね」

　雪の上に横たわり、空を見上げる絢。
　時間が来るまでには必ずスノボの感覚を掴んで、モノにしてみせる！　と意気込む。
　その意気込みを昇華するかの如く、絢の滑りはみるみるうちに上達していき、周りの生徒たちを沸かせた。

　そして、午後。
　２日目の午後は自由時間なため、絢は友達と共に宝探しへと向かう。
　ホテルの一画に設けられた宝探しコーナー、そこに書かれているヒントを１つ片手に近場を歩いてみた。

「３つの樹の下、だるまが並んで小さな子供が握ってる……と、いうことはあそこかしら」

　心当たりのある場所に向かう絢。
　３つの杉の木が並び、大中小の雪だるまが佇んでおり、まるで初心者達を見守る神様のようなカタチになっている場所。
　その中のうちの小さな雪だるまは手袋をつけており、その手のひらの中にもう１つヒントが書いてあった。

「まんまるお月さま……あ！」

　ハッと気づいた時には、もう既に絢は駆け出していた。
　お宝のもと――フロントロビーにある、大きな月の下に。

　そこにあったのはおやつ券。
　フロントに渡せば、好きなおやつと交換できるようだ。

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