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気合十分、理緒はすいすいとペダルをこぐ。一周目はアシスト機能をオフにし、己の肉体のみでトラックを走る。電動モーターがついているので自転車自身の重量がやや気になるが、車輪は軽快に回った。ジャンプ台もひとっとびだ。
「うん、なかなかいい感じ! ほらほら紗月、置いてっちゃうよー?」
「ちょ、ちょっと待ってよ、理緒ちゃん……!」
いつでも明朗、陽気で活発な理緒に比べ、紗月は激しい起伏のトラックに少々苦労している。
「は、早すぎ……というか、転んじゃったらどうするの? スピード、出し過ぎ、理緒ちゃん……!」
「ひゃっはー♪」
理緒の自転車がうなりを上げて跳び上がったりするもので、紗月は気が気ではない。早くも息が上がってきたし、額に汗も噴き出してきた。
パンプトラックはいくつかのゾーンで構成されている。小さなコブ状の起伏の連続や緩やかな坂道などはまだいいが、急勾配を上がるのは実に堪える。
そこで紗月は『NYANてコンパクト』のアシスト機能をオン。
「あ、すごい……! こんな急な坂が、こんなに楽に登れちゃうのね」
効果はてきめんだ。ひとこぎの加速がまったく違う。きつい坂もぐんぐんと登っていく。
いっぽう理緒もアシスト機能を使い、さらに加速する。
「いいの? 紗月。ほんとに置いてっちゃうよ?」
「ぜったい、理緒ちゃんについていくんだから……!」
「あはは、その意気♪」
理緒も少しペースを緩めてくれたのかもしれない。それでもいい。二人並んで、同じスピードで走るのが重要だ。理緒がぐんと進めば、その分を紗月が詰める。時には紗月が前に出て理緒が追いかけることもあった。
「いいわね、この自転車! ほら、いつも通るあの坂も、これならラクラク登れちゃうんじゃない?」
「うん、いい感じ……! どこまでも、いける気がしてくる。理緒ちゃんといっしょなら……!」
参加者たちはトラックを周回し、幾人かは『汗かきMAX!』判定を受け、次のゲームへ進む者も出始めた。
理緒と紗月も額から滝のように滴が流れ落ちる。汗濡れてシャツもぐっしょりだ。そろそろ汗かき度もいい具合の仕上がりと言えるのではないか。
と思っていたら、カメラを回すパンダが二人をとらえ、手を上げた。
「はいっ、佐和崎さんと初瀬川さん、汗かきMAXで~す! これはいい画が撮れましたなあ~」
「? いい画って……?」
自転車を止めた二人。紗月の疑問に、理緒がその胸元を指差した。
「まあ、この透け具合だもんね。視聴者の盛り上がりもMAXって感じ?」
「あっ、やだもう! 恥ずかしい……!」
「紗月ってば、さんざん水着姿を見られてるのに恥ずかしいの?」
「それとこれとは違うの!」
濡れ透けシーンを惜しげもなくカメラへ披露する理緒は慣れたもの。紗月はそこまで割り切れず、思わず胸元を押さえてうずくまってしまった。
後にこのワンシーンは切り抜かれ、ネットの方々へ拡散したという。
一足先に汗かきMAX!となったまゆらと、理緒と紗月も遅れて第二ゲームへ挑む。
マッサージガン『YURERUZE』を試用し、心からの『癒される~!』の声が出ればクリア。とはいうのだがこの基準がどうにも、パンダの独断での判定というのだからピンとこない。実際まだ、クリアした者はいなかった。
「う~ん、山田さんの癒され顔、いいですね! 素敵だけどもうひと声!」
癒されが不十分だとこのように、NG判定が出てしまう。いまいち理不尽な気もするのだが、この企画ではパンダが法なので仕方がない。
それに目的は動画を通じての商品のアピールだから、確かに『心から』の表情にはその価値があるだろう。
「けっこう気合入れてこいだし、疲れてるわよね。あたし」
まゆらはマッサージガンを手に取り、張りつめたふとももなどに当ててみる。
強めの振動がまさしくピンポイントにコリをほぐしてくれて、思わず弛緩した声が漏れ出した。
「ほああ……こ、これは癒される~!」
「まゆらちゃん、いい癒されだね~! でももう少し!」
「なんでぇ!?」
パンダが法なので仕方がないのだ。
隣では紗月が理緒の肩にマッサージガンを当てている。
「あっこれ、気持ちいい~! あっあっ。ああ~んっ♪」
「り、理緒ちゃん、あんまりはしたない声を出さないで……!」
「視聴者サービスよ、サービス。それに本当に気持ちいいんだから、紗月も体験してみて?」
交代して、今度は理緒が紗月の内ももへ先端を押し当てる。
「ちょっと理緒ちゃん、そんなところなの……!?」
「え? だって自転車こいで足が疲れたでしょ。ほぐしてあげないとね♪ ほらもっと足を開いて」
「やっやだ、そんなに拡げないで! カメラに撮られてるのに……ああんっ!」
紗月の口からも嬌声が躍り出た。予期せぬ……というか視聴者的には期待どおりといったところだろうが、紗月の痴態にコメントが湧く。
が、
「は~い、ここまで!」
紗月の紅潮した艶やかな表情やあられもなく開いた足、まぶしいふとももを、理緒は自らの身体でカメラから隠す。
「人気急上昇中、駆け出しグラドル紗月ちゃんの艶姿は、あたし一人で楽しませてもらいま~す」
「な、理緒ちゃんなに言って、あっそこだめ、あっあっ、あああ~~~」
人のイメージは時に現実を凌駕する。サウンドのみでいかなる想像をふくらませたものか、コメントは嵐か弾幕のごとく流れた。
そこへ、ぬおおおおっと走り込んできた自転車。まゆらだ。
「っふうー、また走ってきたわ!」
相変わらず盛大に発汗し、まゆらの全身はまばゆく輝いている。そして透けていた。これ以上にないくらいに透けていた。
コメントの爆上がりも知らぬまま、まゆらは身体をひねり、マッサージガンを背中に当てた。
「あ……! これは……さっきよりずっと……!」
振動が筋肉をほぐし、活力を再生し、まゆらの顔も火照ってゆく。
「ああ~、癒されるぅ~~~!!」
「で、出たーーー!! 来ました、最高の『癒される』!! 心からの歓喜であることはもはや誰の目にも明らか! 一番乗り、優勝はまゆらちゃん~~~!!」
いつ仕込んだやら、場内から派手なクラッカー音と花吹雪が舞い散り、スポットライトがまゆらを照らす。理緒も拍手を贈り、紗月は……紗月はちょっと振動が強すぎたのか、画面の隅でびくんびくんと身体を震わせていた。
パンダがまゆらに駆け寄り、カメラを回しつつマイクのように手をかざす。
「優勝おめでとうございまーす! 今のお気持ちをひと言どうぞ!」
「ありがとう! 『NYANてコンパクト』も『YURERUZE』も、すっごくいい商品でオススメです。みんな買ってね!」
参加者からの拍手と歓声に包まれながら、イベントは幕を下ろしたのだった。
まゆらにはレビューを行った二つの商品が優勝賞品として贈られた。
来年の春からは東京暮らし。何かと苦労もあるだろうが、これらはそんな険しい道を行く一助ともなってくれるだろう。
「よしっ」
帰り道、自転車にまたがったまゆらは両手を頬で張り気合を入れると、電動アシスト機能をオンにし、ペダルをこぎ出した。
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あとがき
担当マスター:
網 透介
ファンレターはマスターページから!
網です。
ガジェットのレビュー動画を撮ろう、といったお話でした。
調べてみると、世の中には実に多様なガジェットが存在するようで。
今回取り上げた電動アシスト自転車はもうずいぶん普及していますし、マッサージガンも昨今流行っていますよね。
他にも気になるものがたくさんあります。そのうちまた、こういったシナリオで取り上げることがあるかもしれません。
ちなみに今気になっているのは、ワイヤレス骨伝導イヤホン。
それでは、また次回に。
網でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月01日
参加申し込みの期限
2023年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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