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旅立て! 秋のフルーツ王国
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「
野々 ののこ
さん……甘い物は別腹ですか?」
「はい、七夜先生! ぶどう食べ放題の後だって、パフェもタルトも別腹です! 私、まだまだ行けます!」
食べ放題を堪能し、収穫したぶどう発送の手続きも終えて。
カフェに向かう道すがら、スキップする女子2人を優しく見守る男子2人。
「別腹って……ぶどうも甘い物だよな?」
「だよね。僕は何で先生と生徒コントなのかも気になるけど」
ひそひそと話し合っているうちに、カフェの建物が見えてきた。
「うわ~、やっぱり本物はネットとは違うね!」
「色々食べたいけど……そんなに入らないし~!」
店内で着席し、他のお客さんが食べているものを見て、目を輝かせる女子たち。
「色々食べたいなら、4人で違うものを頼んでシェアしたらどうだろう。4倍食べられるさ」
「4倍!?」
「いいアイデアだ。僕はレーズントーストが食べたいけど……パフェとかも捨てがたいしね」
4倍という言葉に色めき立つ女子2人と、メニューを見てうなる英二も賛成。
結果として、ののこはぶどうパフェ、あおいはぶどうタルト、英二はレーズントースト、修はレアチーズケーキとぶどうのムースケーキ、追加で4人用のフルーツピザを注文した。
ピザ以外セットのドリンクつきで、シェアする用に1.5人前だ。
「んん~! このじゅわっと染みたバター、口に広がるレーズンの滋味……しょっぱ甘いってもう最高!」
「そう? 良かった。野々さんのぶどうパフェもとっても美味しいよ。こっちはぶどうの果汁がじゅわ~ってくる」
英二とののこは、お互いに注文したものを分け合ってご満悦。
「はい、これ。修君の分だよ」
「ありがとう、あおい。ぎっしり並んだぶどうが宝石みたいだな」
「うん。修君のくれたムースケーキも紫色がきれいだよ」
修とあおいは口をつける前に目で堪能し、写真を撮ったりと忙しい。
「修君、フルーツピザちょうだい! はい、パフェ」
「いいとも。佐藤はどうだ? 二切れくらいいくか?」
「い、いえ、一切れでお願いします……」
「ののこちゃん、英二君、レアチーズケーキまだでしょ? 今渡すね」
回ってきた皿に歓声を上げ、ほっぺにクリームがついていると笑い、一緒に写真に収まって、もうお腹いっぱい。
4人はお腹をさすりながら支払いを済ませ、併設のお土産屋さんへとなだれ込む。
「うーん、桜花寮のみんなにはジャムを買おうかな……」
英二がジャムを吟味すれば。
「あっ、このレーズン枝がついたままだね、ののこちゃん」
「さすが果樹園。枝付きのレーズンなんて初めて見たよ。あ、こっちのレーズンサンドも美味しそう~!」
女子2人はきゃっきゃと盛り上がり。
「すみません、ペット用のおやつはありますか?」
修は店員に質問し、ゴソゴソと買い物カゴに選んで入れる。
皆がすっかりお土産を買い込んだ辺りで、外から声が聞こえてきた。
「ヤギの餌やり体験始めまーす! ご希望の方は受付までお越し下さーい!」
「さっきの子ヤギちゃん来るのかな?」
首を傾げるあおい。
「来てくれたら嬉しいね! 行ってみようよ」
ののこの提案に一同は頷き、支払いを済ませて外に出た。
◆
ヤギの餌やり体験に向かった4人は受付を済ませ、めでたく子ヤギと再会することができた。
周りには家族連れなどもいて、賑わっている。
「メヘヘッ」
「べー」
「うわぁ、かわいー!」」
受付で干し草を受け取ったののこは、子ヤギに近寄ってみる。
「挨拶して視線の高さを合わせてから、草を差し出すといいよ」
「はい、八神先生!」
ののこが修のアドバイス通りにそっと草を差し出すと、吸い込むようにムシャムシャと食べる子ヤギ。
「うわっ、すごく懐かれてるね、八神君。何かコツがあるの?」
英二の質問に、ヤギに囲まれた修は困ってしまった。
「えっ、いや……理由は分からないが、動物にはよく懐かれるんだ。佐藤もほら、こうして……ヤギの気持ちいい所を撫でてやると……」
「わー、何だかうっとりしてるみたい。八神君、ありがとう」
「何だかすごく大人しくて安心するなー」
「ふふっ、あおい、彼らは確かに大人しいが、縄張りを守る為に戦ったりもするんだよ」
「ふぅん、この草食べてる姿からは想像できないけど……」
「生きるって、そういう事なんだろうね」
修の披露するヤギ知識に、ふむふむと頷く3人。
その後。
ヤギに懐かれまくった修が、群れに囲まれ運ばれてしまったり、ののこと英二を見たちびっ子が『僕もあのお姉ちゃんみたいに子ヤギと遊びたいー!』と言うので付き合ったりしているうちに、いつの間にか、ののこ&英二とあおい&修の2人組に分断されてしまった。
「知らなかったけど、八神君は動物が好きなんだね」
「そうそう。修君の動物好きといったら、そーとーなものよ。ペットだって沢山飼ってるし」
「そっか。それでさっきお土産買ってたんだね。博識ぶりにも納得だよ」
メヘヘッ、とヤギが鳴く。
ののこと英二はそっとヤギを撫でる。
修の話で盛り上がっているので、当の本人が「呼ばれたのかな?」と近寄ろうとすると、あおいが止めた。
「修君ちょっと待って! 今、いい所じゃない」
「いい所……とは?」
「ののこちゃんと英二君のことよ。ほらほら、今距離が縮まったわ! 手が触れそうになって、『ご、ごめん』『うぅん?』みたいな感じ!」
頬を染めてジャンプするあおい。
「あ~、でも、ののこちゃんにはめったな人を合わせられないというか……いえでも、こういう事は2人の気持ちが大切な訳だし……」
「何だか、あおいは野々の親御さんみたいだな。心配なのか?」
「親御さんみたいだなんてー、もぅ、修君ったらー!」
あおいが頬を押さえて恥ずかしがる様に、修は心が温かくなった。
(俺には何が『いい所』なのかよく分からないが……君が幸せならそれでいいよ、あおい)
◆
ヤギのエサやり体験が終わり、ぶどう園のオーナーに駅まで送ってもらって。
ふくれたお腹とたくさんのお土産、思い出を持った4人は列車に乗り込んだ。
「あぁ、今日はすごく楽しかったな! 皆のお陰で本当に大満足だよ」
「私も私も! 英二君も修君も、あおいちゃんもありがとう!」
「あぁ、俺も楽しかったよ。また、どこか行こうな」
「あのぶどうタルト、本当に美味しかったね。ヤギも可愛かったし」
修はボックスシートに座り、朝と同じように窓を開ける。
秋の日はつるべ落とし、外はもう薄暮が迫っていた。心なしか風も冷たくなったような気がする。
「これからは雪の季節だね! 今度は温泉か、雪遊びか、お鍋を囲んだり……みんなはどこに行きたい?」
「おっ、野々はやる気満々か……よし、受験が終わったらみんなで沢山遊ぼうな!」
「さすが修君、優等生!」
「茶化すなよ、あおい」
4人でひとしきり笑ってから、ののこが口を開く。
「我々はぁー、これからもぉー、青春の限り、遊び尽くすことを誓いまぁーす!」
芝居がかった台詞も、車窓から外を眺めながらだと、それっぽく聞こえるから不思議だ。
「おー!」
4人は拳をつき合わせ、誓いを立てた。
長い往路、途中であおいとののこは眠ってしまったが、英二と修は思い出話を弾ませたのだった。
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あとがき
担当マスター:
陣 杏里
ファンレターはマスターページから!
皆様こんにちは。
『甲斐も甲州も食べたことがない』陣 杏里がお送りしますフルーツ王国、いかがでしたでしょうか。
ぶどうの果物狩りですよ! 山梨県のガイドブックを傍らに執筆しましたこのリアクション、
スーパーで売っているぶどうの値段を思い浮かべながら、もしくは実際にぶどうを食べながら、
はたまたぶどうのお菓子を食べながらお楽しみ頂くかどうかは、ご自由にどうぞ。
この度は、お読み頂きありがとうございました。
陣 杏里でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオ(300)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年09月25日
参加申し込みの期限
2022年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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