ある秋の放課後。
八神 修、
佐藤 英二、
七夜 あおい、
野々 ののこの4人は、ファミレスに集まっていた。
テーブルの上にはドリンクバーのグラスと軽食。
ノート、筆記用具、タブレットに、山梨県のガイドブック。
「う~ん、迷うな~。どこの果樹園にしよう」
ガイドブックの果樹園紹介のページを見ながら、ののこは英二と相談している。
「『アオハルこねこ切符』にすれば、鈍行で行く代わりに1人1,000円ですむからね。果物狩りに予算を集中できる」
スマホの画面に指を滑らせながらうなる英二。
「ぶどうは発送って出来るかな……うち、たくさん食べるだろうし。スイーツもいっぱいあるから迷っちゃう」
「そうだな、あおい。発送ができる果樹園は、ここと、ここと……」
あおいと修は、2人でタブレットをのぞき込んで思案顔。
「ああ~っ! フルーツピザに、パフェに、ジェラートにスコーン! 迷うなっていう方が無理!」
ののこはこの世の終わりを迎えたような顔をして、大きなため息をはき出した。
4人の高校生たちは、果物狩りの計画を立てようと集まったのだが。
素晴らしくきらびやかな写真ばかりで、もう、いろいろな物を決められないでいた。
今決まっているのは2つ。
山梨県で、ぶどう狩りをする。
その事だけが、彼ら4人の心に静かな炎を燃やしていた。
「お、みんなのグラスが空っぽだな。俺が4人分の飲み物をとってくるよ」
「あたしメロンソーダ! 英二くんは何にする?」
「ぼ、僕はりんごジュースをお願いします」
修の言葉に即応したのはののこで、次に英二。
「私はアイスティーだけど、一緒に行くよ、修君」
「ありがとう、あおい」
ののこの「お願いしまーす!」という声に送られて、修はあおいと席を立ち、ドリンクバーに向かった。
こんにちは、陣 杏里です。ご依頼ありがとうございます。
この度は、果物狩りシナリオということで、行き先はフルーツ王国の山梨県。
甲州勝沼でぶどう狩りをお楽しみいただけます。
甲斐路(赤色)や、甲州(紫色)のぶどうが食べ頃のようですよ。
シナリオの流れ
① 列車に乗って山梨県へ(駅へは果樹園から車が迎えに来てくれます)
② 果樹園に到着。ぶどう食べ放題(時間制限なしの2,000円コースです)
③ カフェやお土産屋さんにも行けます(スイーツとお土産がたくさん!)
④ 動物ふれあいタイム(果樹園では除草とミルクの為にヤギを飼っています)
アクションには、どのパートをあっさりで、どのパートをしっかり描写(もしくはこのパートはなくてもいい、など)を書いて頂けると嬉しいです。
アクション詳細
① 列車
ファミレス協議の結果、皆様は果物狩りに予算を集中させるため、お得な乗り放題きっぷ『アオハル
こねこきっぷ』を使うことにしました。
鈍行ながら、1人1,000円という破格のおトクさ。ボックスシートなので、お友達と一緒に
お菓子でも食べながら、車窓の風景を楽しめます。
② 果物狩り
皆さんが予約したのは『丸江ぶどう園』という、カフェとお土産屋さん、ワイナリーを併設した果樹
園です。2,000円でぶどう食べ放題をやっており、収穫したぶどうは発送もできます。ハサミを
借りて、実のすぐ上の軸を切りとって下さい。
③ 軽食・スイーツそしておみやげ
食べ放題の後でも、甘い物は別腹だという方には、カフェにて軽食とスイーツをどうぞ。
・ぶどうのスコーン
・ぶどうパフェ
・ぶどうタルト
・ぶどうジェラート
・レーズンパンのトースト(バターをたっぷり塗ってあります)
・ぶどうたっぷりフルーツピザ
・ぶどうと生クリームのサンドイッチ
※+100円でコーヒーか紅茶をセットにできます。
運が良ければ、ヤギの乳製品なども並んでいるでしょう。
ここにないけど、こんなメニュー欲しい! などあれば、アクションに詳細をお書き下さい。
▼おみやげ
・ぶどうジャム
・ぶどうのシロップ漬け
・瓶入りレーズン
・ぶどうジュース
・レーズンサンド
・ぶどう酢を使ったドレッシング
④ 動物ふれあいタイム
丸江ぶどう園では、除草とミルクの為にヤギを飼っています。
3ヶ月前に子ヤギが2匹生まれたばかりで、名前は真っ黒い方が「ごま」、真っ白い方が「しお」
です。皆さんが予約した日はちょうど彼らの健康診断の日だったのですが、獣医さんがイヤで逃げ
出してしまったみたいです。
皆さんの果物狩りや、食事、お土産を選んでいる時に乱入するかもしれません。お気をつけ下さい。
もちろん、乱入なしで静かにエサやり体験をすることもできます。
マスターコメントは以上となります。
では皆さま、秋の果物狩りを存分にお楽しみ下さいませ。