this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
二人の青い海
<< もどる
1
2
それから、パラソルの下で、修はあおいと買ってきたジュースを飲みました。
「炭酸じゃなくてよかった、だいぶ振ってしまった……それと、さっきはゴメン」
修の言葉に、あおいはおかしそうに笑いました。
「なんで謝るの? そんな……」
何かを言いかけたあおいですが。
「にゃーん」
一匹の猫が近づいてきました。
「……どこにでも猫が居るのがこの島の良いところだな。これは……かぎしっぽオンニャインの記者猫さんかも。スクープを狙っているのかい?」
会話が途切れたのは少し残念でしたが、修も目の前の猫に気を取られてしまいます。
「ほんとだ、しっぽがギザギザだね」
「にゃー」
「猫さん、おなかすいてるのかな? 修くん、そろそろお弁当にしようか」
「そうだな。けっこう泳いだし、走ってきたらおなかすいちゃったよ」
二人は笑いあい、預けていたクーラーボックスを取りに浜茶屋に向かうのでした。
「はい、どうぞ」
あおいが差し出す弁当に、修は目を細めます。
「これ、あおいの手作りかな? 幸せだ」
「口に合うといいけど」
「いただきます」
蓋を開けた修はほっとしました。
かつてに比べてあおいの料理の腕はだいぶ上がっています。
外見がこれだけ整っているなら、おそらく味のほうは大丈夫でしょう。
調味料を間違えたりしない限りは。
「あ、美味い……本当だよ」
「よかった」
あおいの満面の笑顔に、修は心がほっこりしました。
「ニャー」
「猫さんにはこっちね」
修の弁当を狙う猫に、あおいは自分の弁当を分けてあげます。
「あおいの弁当を食べられるなんて幸せな猫だ」
食休みの後もひとしきり泳ぎ、気づけば結構な時間になっていました。
「あ、見て修くん。綺麗な夕日……」
「本当だ」
ずっとあおいを見つめていて気づきませんでしたが、いつの間にか大きな夕日が水平線に落ちていくところでした。
二人は沈む太陽に心奪われて、それを眺めていました。
肉の焼ける美味しそうな匂いが鼻孔をくすぐります。
夕日が沈んだ後は浜茶屋でBBQです。
「焼けたよ、あおい」
「ありがとう、いただきます」
肉も野菜も、高級なものではないけれど、あおいと食べることが幸せで美味しいのです。
「あっ、ピーマン焦げちゃう」
「大丈夫、俺が食べるよ」
「平気?」
「これくらいなら大丈夫だ」
焦げたものなんて、星ヶ丘の自宅のコックは決して出しません。
でもあおいと一緒なら、珍しいスパイスのように感じられないこともなく。
「ごちそうさま、もうお腹いっぱい」
「ごちそうさま。美味しかった」
食事を終えた後、修は言いました。
「食後は花火にしようか。持ってきたんだ」
「いいね!」
修はあおいと共に人のいない場所に移動して、風向きを確認して手持ち花火に火をつけました。
「綺麗!」
吹き出す七色の炎を見ながら、二人は盛り上がります。
花火よりも、それに照らされているあおいの表情が魅力的でした。
花火が終わった後、星を見ながら浜でまったりしました。
空には星。
遠くに船明かり。
海水浴を楽しんでいた人たちももう家路に着き、波の音もなんだか優しく響くのでした。
「風が出てきた。気持ちいいな」
修が言い。
「昼間ね」
あおいが口を開きます。
「えっ?」
「男の人に声かけられてた時、修君が走ってきて、彼女と言ったでしょ。驚いちゃった」
「いや、勝手に彼女とか言って、ゴメン。こういう事はちゃんとしたい、し……」
修が言うと、あおいは慌てたように言いました。
「謝ることないよ。修君は助けてくれたんだもの」
「……有難う」
修はふわりと笑いました。
伸ばした指が、あおいの指に触れて。
触れた指が絡んだのは、どちらからともなく、と思えました。
少なくともあおいは指を引き離そうとはしませんでした。
(鼓動が伝わりそうだ)
そう思ったけれど、修はその指を解くつもりはありませんでした。
(できることなら、ずっとこのままでいたい)
あおいは、どう思っているのでしょうか。
(言葉にしなければ、伝わらない)
「楽しかった。来年も、こうして海に来れたらいいな」
修はそう言って、思い切ってあおいの目を見つめました。
「来年も、俺と来てくれますか?」
「……えっ……!」
何かいいかけたあおいが、息を飲みます。
ザッパーン!
あおいの腰くらいの急な高波がやってきたのです。
「あおい!」
修はあおいを波から守ろうと、夢中で引き寄せていました。
「修くん……ありがとう」
「大丈夫か?」
あおいのぬくもりが、肌に伝わってきました。
(支えあって、心寄り添いあって。そうして俺達は関係を紡いでいくのだろう)
それは修にとって、忘れられない一日となったのでした。
<< もどる
1
2
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
茄子りんこ
ファンレターはマスターページから!
ご指名、ご参加ありがとうございました。
初めてのプラシナを書かせていただきました。
大きな事件が起こるわけでもない、普通の海水浴。
でもそれがいいのかな、と思いました。
ところであおいのお弁当は本当に美味しかったのでしょうか、それとも?
それを知るのは修さんと猫ばかりです(笑)
またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
二人の青い海
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月25日
参加申し込みの期限
2022年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!