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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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『ノラネコ会』で、元気いっぱい！
●水鉄砲
龍樹と千恵と桃井 かんなは水鉄砲に参加し、同じチームになった。皆動きやすい格好で準備万端だ。龍樹はシンプルな運動着、千恵は白地に猫柄のついたシャツワンピースに短パンを着ている。
「うちの中でばっかりで遊ぶのもつまんねえしな」
龍樹はそう言いながら、水鉄砲の試し撃ち。千恵やかんなも手近なものに触れてみる。
「わーっ、水鉄砲っていいね！ 面白ーい！」
千恵は記憶よりも勢いのある水にはしゃいだ。一方で龍樹は色々なタイプを触りながら、一番よさそうな水鉄砲を選んだ。やるからには全力で臨むという気概を感じる。
「みんな、がんばろうな！」
龍樹の呼びかけに２人も声を合わせる。
「ところでチーム名はどうする？ せっかくならかっこいいのがいいな」
色々候補が出てきたが、最後には『光龍チーム』に決まった。
「敵はなかなか強そうだが負けないぜ！ 光龍チームがんばっていこー！」
千恵の掛け声に合わせて、３人は拳を掲げた。そして作戦会議。千恵は自分の考えを話す。
「龍樹くんが敵をひきつけて、遊具のほうへ行くの。それで遊具に隠れてる間に私たちが裏に回って攻撃！」
シンプルかつ合理的な作戦だった。相手が１人でも減れば有利な展開になる。
「いいな！ それでいこう！ 引きつける役と奇襲する役、どっちがやりたい？」
龍樹の問いかけに２人は奇襲役がいいと答えた。作戦も決まり、試合が始まると、どちらのチームも駆けだした。龍樹は作戦通り、敵に目立つように分かりやすく走る。
（奇襲はイガイセイが大事だしな）
自分は被弾しないように気を付けつつ、相手に存在感をアピールする。そして遊具のほうへ逃げるとスッと隠れた。水切れだと思われたのか、敵チームが一気に距離を詰めてくる。
「来てみろよ！ 返り討ちだぜ！」
龍樹の威勢のいい声が遊具の陰から聞こえる。敵の注意が完全に彼に向いていて、千恵やかんなのことを見ていない。
（目立たないように回り込んで……もらった！）
千恵の放った一発が相手の背後に命中する。不意を突かれて敵は驚いた表情を浮かべた。
「やったー！」
かんなも自分の事のように喜ぶ。それとは対照的に、撃たれた相手は悔しそうに牢屋へ向かう。そしてこの隙に龍樹は水の補給に走る。
「よし、これで逃げ切ったらこっちのもんだぜ！」
奇襲が決まったものの、まだ勝負は始まったばかり。もうこの作戦は使えない。
（ふつーじゃやられちゃいそうだからジグザグに逃げて狙わせないように……）
撃ち合いになると、考えることが一気に増える。
（わっ、外れても動揺しちゃだめ！ 次こそ……！）
逃げてばかりでは相手を倒せないし、乱射すると水がすぐに無くなる。
龍樹を見てみると、的確に相手を狙いつつ、自分に当たらないように走っていた。
（龍樹くん、やるー……ガンマンみたいだね）
私もいいところ見せなきゃ、と気合を入れなおす。みんなで遊ぶのが久しぶりなのもあって、高揚感があった。しかしついに撃たれてしまい相手の牢屋に入る。
「捕まっちゃったなあ」
千恵は残念そうに俯いた。しかし味方にタッチしてもらえば脱出できるので、隙をうかがう。龍樹も彼女が捕まっていることは分かっていたが、逃げるのに必死で助けにいけない。
（どうすればいい……！？）
彼が視線を千恵に向けと、彼女が手招きと口パクで『今なら大丈夫』とサインを送っていた。
その手には煮干しが握られていて、龍樹は彼女の作戦をなんとなく察した。
「かんなちゃん。俺、千恵ちゃんを助けてくる」
「うまくいくの……？」
「それは、やってみなきゃわかんねえだろ？」
そう発した直後、龍樹は牢屋に向かって駆けだすと、千恵がすかざす煮干しをフィールドに投げ込む。すると何匹か反応した猫が子供たちのなかに飛び込んだ。
「なんだなんだ！？」
「ネコかわいー！」
突然乱入してきた猫たちに各々が反応する。そのどさくさに紛れて龍樹は千恵を救出した。千恵はかんなと合流すると声を掛ける。
「かんなちゃん、頑張ろ！」
「うん！」
２人は背を向けあい、お互いをカバーするように立ち回る。そして龍樹は再び水の補給を終えると、猫たちで混乱するフィールドを突っ切りフラッグを獲得した。
「よし！ ゲットだ！」
龍樹がフラッグを掲げると、喜びと落胆の声が会場に響く。
「面白かった！ またやりたいな♪」
「そうだね」
３人は健闘を称えあった。
（……お兄ちゃんも一緒だったらなー。今度教えてあげようっと。今日の事をルールと一緒に日記に書けば忘れることもないよね）
千恵はそんなことを考えながら、皆で休憩場所に移動した。
龍樹と千恵と桃井 かんなは水鉄砲に参加し、同じチームになった。皆動きやすい格好で準備万端だ。龍樹はシンプルな運動着、千恵は白地に猫柄のついたシャツワンピースに短パンを着ている。
「うちの中でばっかりで遊ぶのもつまんねえしな」
龍樹はそう言いながら、水鉄砲の試し撃ち。千恵やかんなも手近なものに触れてみる。
「わーっ、水鉄砲っていいね！ 面白ーい！」
千恵は記憶よりも勢いのある水にはしゃいだ。一方で龍樹は色々なタイプを触りながら、一番よさそうな水鉄砲を選んだ。やるからには全力で臨むという気概を感じる。
「みんな、がんばろうな！」
龍樹の呼びかけに２人も声を合わせる。
「ところでチーム名はどうする？ せっかくならかっこいいのがいいな」
色々候補が出てきたが、最後には『光龍チーム』に決まった。
「敵はなかなか強そうだが負けないぜ！ 光龍チームがんばっていこー！」
千恵の掛け声に合わせて、３人は拳を掲げた。そして作戦会議。千恵は自分の考えを話す。
「龍樹くんが敵をひきつけて、遊具のほうへ行くの。それで遊具に隠れてる間に私たちが裏に回って攻撃！」
シンプルかつ合理的な作戦だった。相手が１人でも減れば有利な展開になる。
「いいな！ それでいこう！ 引きつける役と奇襲する役、どっちがやりたい？」
龍樹の問いかけに２人は奇襲役がいいと答えた。作戦も決まり、試合が始まると、どちらのチームも駆けだした。龍樹は作戦通り、敵に目立つように分かりやすく走る。
（奇襲はイガイセイが大事だしな）
自分は被弾しないように気を付けつつ、相手に存在感をアピールする。そして遊具のほうへ逃げるとスッと隠れた。水切れだと思われたのか、敵チームが一気に距離を詰めてくる。
「来てみろよ！ 返り討ちだぜ！」
龍樹の威勢のいい声が遊具の陰から聞こえる。敵の注意が完全に彼に向いていて、千恵やかんなのことを見ていない。
（目立たないように回り込んで……もらった！）
千恵の放った一発が相手の背後に命中する。不意を突かれて敵は驚いた表情を浮かべた。
「やったー！」
かんなも自分の事のように喜ぶ。それとは対照的に、撃たれた相手は悔しそうに牢屋へ向かう。そしてこの隙に龍樹は水の補給に走る。
「よし、これで逃げ切ったらこっちのもんだぜ！」
奇襲が決まったものの、まだ勝負は始まったばかり。もうこの作戦は使えない。
（ふつーじゃやられちゃいそうだからジグザグに逃げて狙わせないように……）
撃ち合いになると、考えることが一気に増える。
（わっ、外れても動揺しちゃだめ！ 次こそ……！）
逃げてばかりでは相手を倒せないし、乱射すると水がすぐに無くなる。
龍樹を見てみると、的確に相手を狙いつつ、自分に当たらないように走っていた。
（龍樹くん、やるー……ガンマンみたいだね）
私もいいところ見せなきゃ、と気合を入れなおす。みんなで遊ぶのが久しぶりなのもあって、高揚感があった。しかしついに撃たれてしまい相手の牢屋に入る。
「捕まっちゃったなあ」
千恵は残念そうに俯いた。しかし味方にタッチしてもらえば脱出できるので、隙をうかがう。龍樹も彼女が捕まっていることは分かっていたが、逃げるのに必死で助けにいけない。
（どうすればいい……！？）
彼が視線を千恵に向けと、彼女が手招きと口パクで『今なら大丈夫』とサインを送っていた。
その手には煮干しが握られていて、龍樹は彼女の作戦をなんとなく察した。
「かんなちゃん。俺、千恵ちゃんを助けてくる」
「うまくいくの……？」
「それは、やってみなきゃわかんねえだろ？」
そう発した直後、龍樹は牢屋に向かって駆けだすと、千恵がすかざす煮干しをフィールドに投げ込む。すると何匹か反応した猫が子供たちのなかに飛び込んだ。
「なんだなんだ！？」
「ネコかわいー！」
突然乱入してきた猫たちに各々が反応する。そのどさくさに紛れて龍樹は千恵を救出した。千恵はかんなと合流すると声を掛ける。
「かんなちゃん、頑張ろ！」
「うん！」
２人は背を向けあい、お互いをカバーするように立ち回る。そして龍樹は再び水の補給を終えると、猫たちで混乱するフィールドを突っ切りフラッグを獲得した。
「よし！ ゲットだ！」
龍樹がフラッグを掲げると、喜びと落胆の声が会場に響く。
「面白かった！ またやりたいな♪」
「そうだね」
３人は健闘を称えあった。
（……お兄ちゃんも一緒だったらなー。今度教えてあげようっと。今日の事をルールと一緒に日記に書けば忘れることもないよね）
千恵はそんなことを考えながら、皆で休憩場所に移動した。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年04月05日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年04月12日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年04月12日 11時00分
