this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島あやかし譚 ねずみ浄土
1
2
つぎへ >>
公園のベンチでアイスシュークリームを食べていた
楡宮 遠海
は最後の一個を顔の目の前へ。
「名残惜しいけど、いただきます!」
思いっ切りかぶりつこうとした瞬間、足元をすっと何かの影が通った。
「わっ」
驚いた拍子にアイスシュークリームがポトンと地面へ。
「あっ」
もう食べられない可能性はあるものの、慌てて拾おうとすると、アイスシューはころころと近くに開いていた謎の穴へと転がって行ってしまった。
「あぁ〜」
最後の一個というのがなんとも悲しい。
一応、追いかけてきて行くと、穴から丸い耳の子ねずみが三匹顔を出した。口の周りには溶けたクリームがくっついていた。
四ツ葉乃 キィ
は立ち尽くしていた。
そこは不思議な場所だ。先程出会った子鼠達がわくわくした様子でキィを見上げている。
状況は一目瞭然、しまったと純粋に思った。
(巻き込まれた。いえ、巻き込まれてしまったのね)
寄りにも寄って、主ではなく自分が。
ふっと息をついて、子鼠達へ視線を向ける。
「クッキーは美味しかった?」
顔を見合わせ、
「うん! 美味しかったよー!」
ぴょんぴょんと跳ねる子鼠達の反応に、キィは頷いた。
「なら、良いの」
リボンをつけた鼠は女の子、一回り小さいのは妹鼠なのだろう。
と、空間に突然、白い穴が開いた。
「……?」
見ていると、穴から何かが吐き出される。
「わっ」
目の前で軽く尻もちをついたのは
響 タルト
だった。
「いったぁ……」
彼女はキィの視線に気づき、顔を上げる。
不思議そうに首を傾げ、辺りを見回す。
「ここどこ?」
子鼠達がニコニコと笑いながら説明を始める。
「なるほど! ねずみの国かぁ。凄いところに来ちゃったなぁ。あ、君も僕と同じ、かな?」
「……私?」
「うん。人だよね? この子達に食べ物あげたんでしょ?」
『いいえ、私は付喪神』そう言いかけてやめておいた。説明するためには主の名前を出さなくてはならない。
気持ちを落ち着けて、
「ええ、クッキーを成り行きで。それで招待されてしまったみたい」
「やっぱり」
と、子鼠が何やら遠くの方へ手を振っている。
見ると、歩いて来たのは遠海だった。それと一緒に野球帽をかぶった男の子鼠が走ってくる。
「あ」
引き合わせられた三人は顔を見合わせる。
どうやら、同じ境遇のようだ。
「ねぇ、皆でねずみランド行こうよ!」
「行きたい行きたーい!」
「お姉さん達、皆で遊ぼ?」
三兄妹にせがまれたこともあり、このメンバーでねずみランドへ向かうことになった。
「……上手く遊べるかしら」
「ん? もしかして、友達とこういう所に行ったことない?」
遠海が不思議そうにキィに聞いた。自分の中に友達という概念があるのか疑問だが。
「えぇ、あんまり一人で出歩いたりしないから」
「あぁ、そうだよね。まだお母さん達心配するかな?」
タルトに言われ、息をつく。自分がどう見えているのか一目瞭然だ。
タルトは遠海とキィと雑談しつつ、子鼠達のちょろちょろとした動きを目で追っていた。
(物凄いそわそわする……)
ろっこん……水をかぶると猫になれるタルトだが、この場所へ来たせいで敏感になってしまっているのだろう。
(大丈夫、大丈夫)
プールがあるとは聞いているが、満場一致でねずみランドへ向かっているので変身は避けられるはずだ。
銀色に光るアーチに『ねずみランド』と書いてあった。さっそく中へ。親子連れの鼠達で賑やかだ。
陽気なBGM、フードコートから漂う甘い香り。
まさに遊園地だ。
「あ、あれ行こうよ」
タルトが元気よく指をさす。そこには場違いな和風建築の建物だ。
壁が赤黒く塗られている。
「……?」
キィは不思議そうに首を傾げる。
「じゃあ、突撃だね! 行くよー!」
タルトが元気よく言うと、子鼠達がわーっと声を上げる。
「え、何?」
状況が飲み込めないキィ、遠海がにっこりと笑う。
「お化け屋敷。皆で入れば怖くないわよ」
遠海に手を繋がれるキィ、反対側はすかさずタルトが繋ぐ。
「この体制完璧じゃない?」
真ん中がキィ、両側に遠海とタルト。子鼠達は三人の肩にそれぞれ乗っている。
「お、お姉さん、め、目閉じてて良い?」
「お兄ちゃんなんだから、妹達のために頑張らないと!」
「う、うん」
兄鼠が頷く。
「それじゃ行くよー」
タルト先導で、屋敷内へ突入。鼠の係員に挨拶をしつつ中へ。
生ぬるい風、薄暗い通路、線香の匂い。ゾクゾクしてきてしまい、キィは戸惑う。
(何、この感覚)
「ふ、ふふ……結構本格的だね」
「ん? あれって」
遠海の視線に全員がそちらを向く。古い絵が一枚かざられているのだが、描かれた着物の男性の目が光ったかと思うと、
「見ーたーなー」
ノイズ混じりの低い声と共に顔が飛び出してきたのだ。
「ひっ、ひやぁあああっ」
妹鼠達が声を上げて、
「わあああっ」
「きゃああぁっ」
タルト、遠海も声を上げる。
「!? !?」
キィもゾクゾクと寒気がしていた。
「に、逃げろーっ」
ばたばたと、三人と六匹はお化け屋敷を駆け抜けたのだった。
お化け屋敷の次はメリーゴーランド。それぞれ馬の背中に乗ると、音楽がなり始める。
「わー!」
キィは、はっとする。一緒に乗っている妹鼠がいつの間にか馬の頭の上に移動していたのだ。
「お姉ちゃーん、ほら、ここ高いよ!! あ、わっ!?」
とっさに手を伸ばしたキィの手のひらの上に子鼠がコロンと落ちる。
「大丈夫?」
「う、うん。ありがとうっ」
お姉ちゃんと呼ばれているからか、本当の妹を相手にしているかのような錯覚に陥る。
子鼠の頭を撫でてやる。
(私、付喪神なのに……?)
不思議な感覚である。
1
2
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島あやかし譚 ねずみ浄土
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月27日
参加申し込みの期限
2022年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!