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落ちる世界に雲がある
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朝鳥 さゆる
はベッドから体を起こした。今日の
葉利沢 倫理子
のもう一つの人格であるMaliceはいっそう激しかった。その身体に生々しく残る余韻は気怠さと共に残っている。
服を着て、外へと出た。
Maliceが起き出す気配に、そっと玄関のドアを閉める。
歩き出して少しするとMaliceが隣に並んだ。
「何も言わずどこへ行くの? 終わったら他人? 連れないわね」
さゆるは無言で歩く。
Maliceは笑う。悪意と揶揄のこもった癇性な微笑。
と、世界が反転した。それはさゆるの感じた感覚であり、Maliceがどう感じたかはわからない。しかし、目の前に広がる光景はどうやら共有しているらしかった。
圧迫感がある灰色の空、そこに浮かぶ、様々な形の雲は違和感しかない。
さゆるは自分とMalice以外の気配を感じ、振り返った。そこには、中学生くらいの少女が立っていた。顔がない、のっぺりとした顔面に表情はわからない。雲の上で金平糖の入った入れ物を見せつけて来る。
「あはははははっ」
隣でMaliceがゲラゲラと嘲笑している。
少女はその様子が気に触ったのか、近くにあった雲を爪で切り裂いた、ように見えた。
「!」
さゆるはとっさに身を低くする。雲が弾ける瞬間に風が巻き起こる。それは竜巻となりMaliceを狙っているように見えた。
「っ!」
Maliceは舌打ちをしながら避けて、次の瞬間にはぶち切れていた。
「あれ、殺すわ」
Maliceは足場から四角の雲に飛び乗った。雲を蹴って、跳躍。少女の背を追って、雲を渡って行く。
恐らく、あの少女をどうにかしなければこの世界からは逃げることができないだろう。
(さっきの風はなんだったの? 雲を切り裂いたように見えたけど)
雲ならそこら中にある。もし、攻撃に使えるとしたら?
さゆるもMaliceと少女を追って、雲を渡った。
落下する速度よりも、自分の跳躍力の方がはるかに高い。
さゆるは二人を追いながらそばの雲に爪を立てる。
「!」
弾けた雲から熱が発せられる。とっさに横へ避けた瞬間、雲から炎が沸き上がった。
「これは」
どうやら、少女の特殊能力ではなく、この雲の性質らしい。
と、少女が上へ上へと雲を渡って行く。
「逃がさないわよ」
Maliceは近くの雲をわしづかみした。彼女はすでに雲の性質を見抜いているのだろう。攻撃方法を得るのは本能なのか。
「消えろっ」
雲を握り締めながら、追いつけない少女に向かってぶん投げた。雲は弾け、雷が矢印のように少女を狙う。
『ふふふ』
耳の奥に響くような涼やかな声、少女はMaliceの攻撃をひらりと避け、踊るように逃げていく。
その様子にMaliceは舌打ちをした。沸き起こる破壊衝動、頭が沸騰する。
「絶対に逃がさない」
追おうとした時、さゆるに首元を掴まれた。
「!?」
そのまま引っ張られて、さゆるのろっこんが発動する。
「何をするのっ」
Maliceが暴れるが、首根っこを捕まえたまま風の雲を弾けさせてスピードを上げる。
「追いついたわよ、ほらっ」
緩い重力を利用して、Maliceを少女の背中へと投げる。
「っ!」
飛ばされてきたMaliceを避けた少女は、少し慌てた様子で、雷の雲を放つ。
その時、さゆるは囮にしたMaliceに目を向けさせて、少女の背後に回っていた。移動する際にいくつか集めたのは炎の雲。
「消し炭になりなさい」
弾ける雲。いくつもの炎が少女を囲む。
『うああっ』
その声は明らかに焦っている。少女は炎から逃れるように逃げて行く。
さゆるが囮に使ったMaliceはすうっと目を細めていた。
Maliceは沸騰する頭に冷静さが戻るのを感じていた。追いつけない少女、囮としてぞんざいに扱うさゆる。ブチ切れ必須だが、行き過ぎると考えが浮かんできた。雷よりも、さゆるの炎攻撃の方が嫌がっていたように見えたのだ。
少女の背を目で追いながら、そばにあった炎の雲をつかむ。少女が炎の雲のそばを通ろうとしたその時、
「死ね」
雲を投げる。結果的に炎の雲は少女のそばにあった別の炎の雲に衝突し、破裂。巻き込まれた少女が燃え上がる。
不意はついた。さゆるとMaliceはお互いを見ずに少女へと跳躍する。
さゆるは掌底、Maliceは蹴り。連携は一切していないが、燃える少女には十分だった。
金平糖が彼女の持つ容器から飛び出てて弾ける。灰色の空が青に変わって、世界は色を取り戻す。
残ったのは小さな鏡だった。青色の空を映しているはずの鏡面の向こうには灰色の空が広がる。
この鏡は灰色に支配されているのだろう。色が欲しかった、鏡の望みだったのかもしれない。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
不思議な灰色の世界での追いかけっこ&バトル、いかがだったでしょうか?
少女の正体が明らかになりましたが、まだまだ謎が残っていますね。再び寝子島の住人を引き込むことがあるのでしょうか?
ご参加ありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月12日
参加申し込みの期限
2021年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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