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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魔法猫、捕獲大作戦！
●捕獲作戦、決行
美野梨が待機する場所に魔法猫がやってきた。しかし先に遭遇したのは美野梨ではなく、瀬莉だった。
彼女は色々な人に聞きながら動いたので、結果的に魔法猫のルートを後追いしていたのだろう。少し遅れて美野梨も魔法猫に気づいたが、瀬莉の姿も見えたので隠れたまま様子を見る。瀬莉はゆっくりと魔法猫に近づく。
「やっぱり綺麗……」
魔法猫に会うのは２回目。赤と青の毛並みが風になびいている。
しかし見惚れてばかりもいられない。捕まえないと大変なことになるし、何より迷子の猫を放っておくわけにもいかない。
さっそく食べ物で釣る作戦を実行するが、全然寄ってくる気配が無い。普通の猫以上に警戒心が強いのか、はたまた思考が鋭いのか。こちらの思惑が見透かされているようだった。
その後も、普通の猫が好きそうなおもちゃなどを用いて誘ってみるが、まるで引っかからない。それどころかこちらが色々と仕掛けてくるのが嫌になったのか、炎を体の周囲に立ち上らせる。咄嗟に避けたのでケガは無いが、これ以上なにかするのは危険かもしれない。
（こうなったら奥の手を使うしかないか）
奥の手。それはずばり、またたびだった。
またたびの粉末を魔法猫に使うと、それまで試した食べ物やおもちゃでは見られなかった反応があった。しかし、普通の猫と同じく酔っぱらったように見えるものの、なにかおかしい。抵抗しようとしているのか、魔法がふたたび発動しようとしている。
瀬莉は直感的にまずいと感じたものの、どうすればいいのか分からない。
そんな戸惑う彼女の前に出てきたのが美野梨だった。用意していたカゴを魔法猫にかぶせて、ろっこん『友との語らい』で話しかける。
『大丈夫、怖がらないで』
魔法猫は驚いた様子を見せたが、対話できると分かって安心したようだ。美野梨に対して、魔法猫が何か話しかけてくる。彼女はその話に耳を傾けると、知らない単語がいくつも出てくる。おそらく元の世界で使われている人名や地名だろう。それでも話し方やニュアンスで、魔法猫の考えは伝わってくる。またたびの効果も弱まってきて、だんだん落ち着いてくる。
魔法猫の話を整理すると、魔法の世界から偶然の重なりで寝子島にやってきたらしい。
（窓を開けていたら、家の中の猫が外に飛び出したような感じかしら）
美野梨はぼんやりと現状を捉える。
『飼い主さんが心配しているわよ、帰りましょう』
そう話しかけると、魔法猫は沈黙した。
先ほどまでのハキハキした様子から変わって、何か迷っているように見える。微妙な沈黙が訪れると、瀬莉が話に入ってきた。といっても、彼女に魔法猫の言葉は分からないので美野梨に問いかける。
「猫さんは、なんて言ってるの？」
傍から見ると、美野梨と魔法猫が向かい合って時々頷いているだけだが、美野梨は魔法猫の気持ちが分かると思ったのだろう。彼女は瀬莉に魔法猫との会話をかいつまんで説明する。
「うーん……帰りたいけど、まだ遊びたいのかも？」
瀬莉の発言に美野梨はなるほどと納得する。そういう気持ちは十分ありえる。
『まだ帰りたくないというなら、遊んであげてもいいわ。寝子島を見物したいなら付き合うわよ。ただし、魔法を使うのは禁止よ』
魔法猫はその言葉を聞くと、嬉しそうに頷いた。瀬莉は魔法猫に近づくと、またたびで酔わせたことを謝った。魔法猫は気にしてないようで、瀬莉に頬を寄せる。
それから２人と魔法猫は他の猫と接触しないように気を付けながら寝子島を巡った。
日が暮れる頃まで寝子島を歩いていたら、ミラと合流した。その表情は安堵に満ちていた。
魔法猫はミラに連れられてどこかへ向かっていく。２人はその後ろ姿に手を振った。
美野梨が待機する場所に魔法猫がやってきた。しかし先に遭遇したのは美野梨ではなく、瀬莉だった。
彼女は色々な人に聞きながら動いたので、結果的に魔法猫のルートを後追いしていたのだろう。少し遅れて美野梨も魔法猫に気づいたが、瀬莉の姿も見えたので隠れたまま様子を見る。瀬莉はゆっくりと魔法猫に近づく。
「やっぱり綺麗……」
魔法猫に会うのは２回目。赤と青の毛並みが風になびいている。
しかし見惚れてばかりもいられない。捕まえないと大変なことになるし、何より迷子の猫を放っておくわけにもいかない。
さっそく食べ物で釣る作戦を実行するが、全然寄ってくる気配が無い。普通の猫以上に警戒心が強いのか、はたまた思考が鋭いのか。こちらの思惑が見透かされているようだった。
その後も、普通の猫が好きそうなおもちゃなどを用いて誘ってみるが、まるで引っかからない。それどころかこちらが色々と仕掛けてくるのが嫌になったのか、炎を体の周囲に立ち上らせる。咄嗟に避けたのでケガは無いが、これ以上なにかするのは危険かもしれない。
（こうなったら奥の手を使うしかないか）
奥の手。それはずばり、またたびだった。
またたびの粉末を魔法猫に使うと、それまで試した食べ物やおもちゃでは見られなかった反応があった。しかし、普通の猫と同じく酔っぱらったように見えるものの、なにかおかしい。抵抗しようとしているのか、魔法がふたたび発動しようとしている。
瀬莉は直感的にまずいと感じたものの、どうすればいいのか分からない。
そんな戸惑う彼女の前に出てきたのが美野梨だった。用意していたカゴを魔法猫にかぶせて、ろっこん『友との語らい』で話しかける。
『大丈夫、怖がらないで』
魔法猫は驚いた様子を見せたが、対話できると分かって安心したようだ。美野梨に対して、魔法猫が何か話しかけてくる。彼女はその話に耳を傾けると、知らない単語がいくつも出てくる。おそらく元の世界で使われている人名や地名だろう。それでも話し方やニュアンスで、魔法猫の考えは伝わってくる。またたびの効果も弱まってきて、だんだん落ち着いてくる。
魔法猫の話を整理すると、魔法の世界から偶然の重なりで寝子島にやってきたらしい。
（窓を開けていたら、家の中の猫が外に飛び出したような感じかしら）
美野梨はぼんやりと現状を捉える。
『飼い主さんが心配しているわよ、帰りましょう』
そう話しかけると、魔法猫は沈黙した。
先ほどまでのハキハキした様子から変わって、何か迷っているように見える。微妙な沈黙が訪れると、瀬莉が話に入ってきた。といっても、彼女に魔法猫の言葉は分からないので美野梨に問いかける。
「猫さんは、なんて言ってるの？」
傍から見ると、美野梨と魔法猫が向かい合って時々頷いているだけだが、美野梨は魔法猫の気持ちが分かると思ったのだろう。彼女は瀬莉に魔法猫との会話をかいつまんで説明する。
「うーん……帰りたいけど、まだ遊びたいのかも？」
瀬莉の発言に美野梨はなるほどと納得する。そういう気持ちは十分ありえる。
『まだ帰りたくないというなら、遊んであげてもいいわ。寝子島を見物したいなら付き合うわよ。ただし、魔法を使うのは禁止よ』
魔法猫はその言葉を聞くと、嬉しそうに頷いた。瀬莉は魔法猫に近づくと、またたびで酔わせたことを謝った。魔法猫は気にしてないようで、瀬莉に頬を寄せる。
それから２人と魔法猫は他の猫と接触しないように気を付けながら寝子島を巡った。
日が暮れる頃まで寝子島を歩いていたら、ミラと合流した。その表情は安堵に満ちていた。
魔法猫はミラに連れられてどこかへ向かっていく。２人はその後ろ姿に手を振った。
あとがき
担当マスター：
星織遥
ファンレターはマスターページから！
この度は、シナリオへのご参加ありがとうございました！
魔法の世界から迷い込んだ猫を捕まえるために、
皆さんが色々と作戦を練った甲斐あって無事に捕まえることができました。
これでふたたび普通な寝子島がやってきます。
改めて、この度はありがとうございました！
魔法の世界から迷い込んだ猫を捕まえるために、
皆さんが色々と作戦を練った甲斐あって無事に捕まえることができました。
これでふたたび普通な寝子島がやってきます。
改めて、この度はありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2021年05月25日
- 参加申し込みの期限
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- 2021年06月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2021年06月01日 11時00分
