モンスターニャンター・ナイス｜リアクション

モンスターニャンター・ナイス

　真白は地面を蹴って、ネコリウスの左膝に飛び乗った。それから右肩へと上り、頭を踏み台に高く真っ直ぐに飛ぶ。
「終わりだよっ」
　宙でバランスを整え、突撃槍を真上からネコリウスの頭を狙う。
「はああぁっ！」
　真白の重みと鋭利な槍、それらの条件が合わさって、槍は縦にネコリウスを貫いた。
　真白は地面に着地、ネコリウスは地面に倒れ込んだのだった。

　蒼は大群に散弾銃を構えた。
「いっけ！」
　引き金を引くと同時に無数の弾が勢いよく広範囲に飛び、キャットスやニャルルーを蜂の巣に変えた。
　先程からニャルルーはこちらに近づいて来ようとしていたので、都合が良い。物を盗まれたらたまったものではない。
　しかし、弾を逃れたサバトラスが大群を抜けてこちらへ向かってくる。俊敏な動き、もう一度散弾銃を撃つが、完全に避けられてしまった。
　サバトラスは攻撃の構え、恐らく電撃が来る。
　蒼は腰に装備していた三つのマタタビ爆弾を躊躇いなく投げる。
　煙が上がったところで、
「今のうち！」
　中へと飛び込んだ。煙の中、サバトラスが纏っている電気がジジッと音を立てた。
「そこねっ」
　散弾銃の引き金を引く。今度は避けられなかったようだ。ふにゃふにゃになったサバトラスは地面に這いつくばっていた。
「やった。次っ」
　その後ろから来る大群に向けて発射。五列目までは蜂の巣に出来るが、その後ろからさらに来る。
「これだけ威力があれば充分ねっ」
　散弾銃を撃った蒼は駆け出した。紐を肩にかけて、二刀流、『黒双』を抜いた。
「たあっ」
　向かってきたニャルルーの体を右の剣で一閃。左の剣で突いて横のモンスターも一緒に凪ぎ払う。それからバックスップを踏んで散弾銃を発射。
「さあっ、来なさいっ」
　向かってくるモンスター達を散弾銃と『黒双』でなぎ倒し、蒼はそれらを一匹残らず殲滅したのだった。

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