【おまかせ】キャラ的おぎゃー！な瞬間　さーど！｜リアクション

【おまかせ】キャラ的おぎゃー！な瞬間　さーど！

「この子がお腹痛いみたいで、でも獣医さんどこにあるかわからへんねん」　
「なるほど……動物病院なら、さっき見かけた」
「ほんま？！　どこ？」
　なぜ腹痛だとわかるのかは不思議だが、斐美が本気で心配していることを透璃は感じ取った。
「案内するよ」
「おおきに！　ちょっと、おとなしくしてな」　
　白猫は暴れたが、黒猫がなだめるような声で鳴くと、おとなしくなった。

　寝子高１年の月原想花（つきはらそうか）は、少し離れたところで二人と二匹の様子を見ていた。
（どうなるんだろ？　気になるなあ……）
　人に話しかけるのが苦手な想花は声をかける勇気が出なかったけれど、好奇心を止めることができなかった。
　長い髪を揺らしながら、二人の後をこっそりついていくことにした。

「あかん、休診や！」　
　動物病院に着いた斐美は絶望の声を上げた。
　透璃は冷静に建物を観察した。
「自宅を兼ねてる病院みたいだ。中に電気がついてる」
「ほんま？」
「チャイムがある」
　聞くが早いか、斐美は呼び出しボタンを押した。
「すみません！　急患です！　助けて！」
　必死で叫ぶ斐美に、まもなく医者が出てきて診てくれることになった。
「初診だね。この子の年齢とお名前は？」
「わかりません。うちの猫とちゃうんです」
　そのやりとりを見ながら、透璃はそっとその場を立ち去ることにした。
　斐美は猫に気を取られて気づかなかった。
　しばらく経ってから、あれ？　トイレかな？　とキョロキョロするのだった。
　
　診察を終えたころ、チャイムが鳴った。
「あの、こちらにうちの猫が来てると聞いたんですが」　
　入ってきた女性は、猫を見て声を上げた。
「ミルクちゃん！　大丈夫？」
「あの、飼い主の方ですか？　どうしてここが？」
　不思議に思っている斐美に、飼い主は説明した。
「たまたま通りかかったらもう一匹のうちの子が病院の前にいて。どうしたの？　って声をかけてたら、女の子がここに白猫がいる、って教えてくれたんです」
「あ、ショートカットの綺麗な子でした？」
　斐美は透璃の顔を思い浮かべたが。
「いえ、ロングヘアの子でしたよ？　大人しそうな……」
　そう言われて首を傾げる。
「あ……スイーツの店忘れとった」

　ともあれ、白猫は無事回復し一件落着となったのである。
　

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あとがき

担当マスター：天村花海
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ご参加ありがとうございました。
皆様の大切なキャラをお作りするのは責任重大で、難しくもありましたがワクワクしました。

皆様が動かしやすいようにどんどん設定を変えていただいて構いませんので、ぜひらっかみ！世界で楽しく活躍させていただければ幸いです。
リアクションでの扱いは他のキャラより有利になったりはしませんが、心からこれからの幸せを祈って見守らせていただきます。

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