this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【おまかせ】キャラ的おぎゃー!な瞬間 せかんど!
<< もどる
1
2
3
つぎへ >>
「おいしいのデス、ここはもはや天国デハ?」
もっくもく、もっしゃもしゃ。
そこは、時折揺れる『良く分からない場所の中』――。そこにあったものは、整えたらきっととても綺麗であろうぼさぼさした灰色の髪。実年齢より幼く十八歳が十三~四歳くらいに見えるその姿。そして、眠そうなまぶたの下に、菫の花が咲いたような瞳の
アリス・トテレス
は、今まさにこの世の春のような気分を味わっていた。
昔、子供の頃には良く分からない高い台座の上に座らされていた。新興宗教っぽい全身真っ白な服を着た人々に『ありがたや~』だの『現世利益をー!』などと良く分からない涙を流されていたり拝まれたり。ひとまず喋ると怒られるので黙っていたけれども、とにかく動きたかったし、もう足痺れたとばかり思う毎日。
それが一転した出来事が起きた。――幼少アリス、突然の誘拐。そして、明らかに言葉一切通じないのですが、という海外のスラム街に問答無用で捨てられたのである。
『――?』
そこは、衣食住が一切保障されない世界。言葉までもが通じないので、生きる為にアリスは何でもやった訳だが、それ以上に。
――正直なところ、そんなストリートチルドレンの方が、アリスのメンタルにはずっと合っていたのである。
貧相のドン底だったが、偶然拾ってくれたスラムの仲間は温かかった。捨て猫を拾った感覚だったのかも知れない。仲間は何でも教えてくれて、アリスもそれを次々と吸収していった。
そして、なんとか年月を生き凌ぎ、数日前に今日も皆でご飯を探しに散開して、アリスが何かの暗がりに潜り込んだ先――扉が締まって、出られなくなったのである。
最初は焦った。全力で焦った。
しかし――ふと我に返れば、ここの気温はずっと一定で、寒さに凍えることもない。そもそも雨露も無いので濡れる心配だって考えなくていい。
しかも、目が慣れて見えてきた、適当に置いてある箱を開ければ、中には手で開けられる缶詰にペットボトルの水まである。
一生ここで住んでいける、控えめに言って楽園では!?
そうして――ひたすら、もっしゃもしゃ。パンなどを齧りながらお腹いっぱいになって、また少し寝ようかとした矢先。
床が、かつて無いほど大きく揺れて――そこに光と共に、寝子島の大地が現れたのである。
「ふぇっ?」
思わず奇妙な声が上がり、あれだけ叩いても開かなかった出入り口からおそるおそる地面へ降りる。
世界は明るく、温かなお日様が海を照らして輝いている。
アリスも知らぬそこは、星ヶ丘マリーナ――
「見つけた! 本当に『お告げ』の通りだ!
『神の巫女』がいるぞ、捕まえろーっ!!」
「ふぇえェッ!?」
それは、子供の頃に聞いた事のある言語――日本語だ。何人もの黒服の男が『お告げ』だの『本当にいた』など、良く分からないことを言いながら駆け寄ってくる。
これは――過去の再来だ。連れ戻されたら、ただ足の痺れる日々が帰ってくる――!
アリスは全力で逃げ出した。これはもう全力で逃げ出した。
「ぴぇぎゃあああ!!」
アリスは謎の奇声を上げながら、全力で走る、走る。それはもう、空を駆け抜けてでも逃げたいくらい――とアリスが思った次の瞬間、その足が空を踏み締め、飛び越え、宙に浮いていた。だが、それにも気付かず、アリスはがむしゃに走り続ける。
「そ、空を、神の巫女が空を飛んでおられる――!」
「これが巫女のお力なのか! つ、捕まえ――」
「どうやって!?」
黒服の男達は、ただ見ている事しかできない。
そうして、何とかアリスは追っ手から逃げ出すことに成功した。
「ひ、酷い目に、あったデス……!」
ぜーぜーと荒い息をつきながら、星ヶ丘寮の閑静な住宅街に落ちるように足を降ろす。先程まで空を駆け回っていたという自覚はなく。湧くのはただただ疲労ばかりで。
ここは、幼い頃にいた『日本らしい』ことだけは分かる。だが、パスポート一つない、言葉が分かるから日本が祖国かと言われたら、それが正しいのかも分からない。
そして何よりの、無職――食い扶持なんてある訳もない。
「ど、どうしたら、いいデス……?」
途方に暮れるしかない、アリスはただ立ち尽くすことしかできない。
それでも。暖かな日差し差し込むうららかな春の日。
アリスの元には、全てを受け入れる寝子島からの、歓迎を告げる柔らかな光が差し込んでいた――。
<< もどる
1
2
3
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【おまかせ】キャラ的おぎゃー!な瞬間 せかんど!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
オールジャンル
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月25日
参加申し込みの期限
2021年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!