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寝子島高校
【おまかせ】キャラ的おぎゃー!な瞬間 せかんど!
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「行ってきます」
寝子島高校の制服に身を包んで――
梓 智依子
は、すらりとしたショートの黒髪とその綺麗な面差しを、四歳になる愛しの我が子、楓へと向けて手を振った。
「智依子、今日はアルバイトかい」
玄関まで祖母が見送りに来てくれる。小さく頷くと、祖母はいつも困ったような顔と共に、優しく同じことを話してくれる。
「お金の事なら心配しなくていいのに」
「でも、本当に少しでも返したいから」
今の、この心穏やかな状況を作ってくれた、祖父母に向けて。この恩を少しでも返したかったから。
四年前の出来事だった。
恋をした、もう他にはないと思うような恋だった。
成人した年上の相手だった。法に触れるらしいというは、どこかで分かっていたけれども、それでも自分は構わないと思うほどに焦がれた相手だったのだ。
相手も同じだと、疑ってもいなかった。
だから、子を宿した時には、嬉しいと思ったのだ。これからきっと、大変になるのも分かっていた。それでも、未来は明るいと思っていたのだ。
だが、相手は智依子が妊娠したのを告げると、恐怖から智依子との連絡を全て絶ち逃げ出した。
結果、十四歳の智依子一人が残された。十四歳のシングルマザー。社会から自分のいる場所はなくなり、親からは罵倒され、未来の為に堕胎を迫られ。
それを拒否したとき、話を聞いた寝子島の祖父母が自分を救い上げてくれたのだ。
寝子島の地主である祖父母の元へ身を寄せた。子供が――楓が生まれて、三年。
寝子島に来てすぐ、祖父母の説得に応じて、一応ながらも寝子島高校への在学は決めていた。しかし、自分の手で楓を育てたいと、一度もその校門を潜る事なく、留年という形で時間は過ぎた。
そのまま、相手への恋は子供への愛に変わり、いよいよこの子と生きていこうと、改めて行かないままに寝子高への中退を決めた時。祖父が優しく智依子へと告げたのだ。
『やはり高校には行きなさい。智依子さんと、楓ちゃんの未来の為にも――』
そうして。十八歳という年齢で、智依子は二回の留年の後、今年となって初めて寝子高の校門の前に立つこととなった。
最初は受け入れてもらえるかも分からないと思っていた。孤独には慣れているから、と覚悟も決めていた。
でも――
「これ、ノート見せてくれたお礼。楓ちゃんと一緒に食べて!」
そのクラスで、授業の放課後に差し出されたものは、お菓子のアソートが入った袋だった。
「気にしなくていいのに」
「いいのいいの、いつもノートと智依子さんにはお世話になってるんだから! 助かってます! 私の数学はこれで救われている……!!」
――始まった新学期。寝子島は優しく智依子という存在を受け入れた。覚悟していた拒絶もなく、むしろシングルマザーと聞いて『すごいね!』と、心に裏なく言われたときにはうっすらと涙が浮かびそうになった。
今は机を囲んでいたクラスメートが、ノートに拝む不思議な光景。しかし、高校では中学校段階から既に数学が苦手という子も多い。その子達にとって数学のノートが的確な智依子は、救世主にも近いのだ。
スマホで時間を確認する、バイトの時間まで後もう少し。
待ち受け画面に設定してある微笑む愛娘の写真を見て、一緒にノートを見せてもらっていたクラスメートが笑顔を見せる。
「あ、楓ちゃんの新しい写真ある? あったら見たーい」
クラスメートにリクエストをされ、愛しい楓の写真を見せる。一緒に生きる事は大変だけれども……それ以上に愛おしいから、毎日少しずつ、確かな数を重ねて増えていく写真。
皆も一緒に笑顔になりながら、写真を見ていく。
「楓ちゃん、いつも笑顔だねー。かわいいなぁ」
無自覚のもれいびである、智依子のろっこん『マリアの微笑』は、微笑みながらスマホのカメラを対象に向ければ、スマホに写った相手の心が優しく穏やかになるもの。
だから……幸せな思い出は、全て優しい記録で残り続ける。
「あ、バイトに行かなくちゃ」
「うん、気をつけてね。頑張って!」
広げられたノートを閉じて、智依子はこうして日々の学校を後にする。
幸せな時間と、アルバイトに行って、帰れば愛しの我が子と包み込んでくれる家が待っている――そんな、温かな、日々。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
オールジャンル
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月25日
参加申し込みの期限
2021年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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