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猫又川花筏下り
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見上げれば、はらはら、はらはら。
青い空を背負って、陽光で輝くように白く縁どられた薄紅色の花びらたちが降ってくる。
清涼な風が頬を擽る。目の前に広がる川面は、空を映した深い青と、川底を覆う苔の深い緑と、散り浮かぶ花びらの桜色の三色に塗り分けられた錦であった。
「あら……ここは花びらの上……?」
三宅 葉月
はゆっくりとあたりを見回す。気づけば自分を含めた五人の人が川面に浮かぶ桜の花の、五枚の花弁のそれぞれに座っていた。船頭を務めるのは、見事な桜柄の振袖を着こなし、たすき掛けをして櫂を持つ妙齢の美しい女性。巧に櫂を操って操船している。
「貴女は……?」
「猫又川花筏下りへようこそ。わたくし、桜の精です」
近くには同じように桜の精が船頭を務める桜の舟が揺蕩っている。
桜の精の言うことには「花筏」というらしい。
同じ桜に乗っている
花咲 夢乃
はまだ半覚醒のようで、うっとりとした瞳を桜の精に向けていた。
「綺麗な方……まるでアイドルみたい」
夢乃は真上を見上げていた。
川の土手には桜が見事に咲き誇っている。
空に張り出す桜の枝は遥か遠い。
花びらの一枚が、まっすぐ夢乃の方に降ってくる。その花びらがぐんぐん大きく視界に広がってゆく。桜の精が上手に櫂を操って、桜の花びらを避ける。川面に着水した花びらがシーツのように大きく見えたことに驚いて夢乃は跳び上がりそうになった。
「って、えっ!? 体が小さくなってます? 一体何が起きたんですか?」
「夢だと思うよ」
そう言ったのは同乗していた
佐藤 英二
。
夢乃に言ったわけではなく、英二の隣ではしゃぐ
野々 ののこ
に伝えた言葉のようだったが、『夢』の一言は刺さるように夢乃の耳にも飛び込んできて、思わず話の続きに耳をそばだてる。
「気がついたら花筏で川を下ってる……とかすごいシチュエーションの夢だけど、こんな夢の中でも野々さんに会うなんて奇遇だなあ。何とか無事に下りきれると良いね」
実を言うと英二はこれを夢だと思っていたわけではない。多分いつものように神魂の影響だろう、というのが彼の本当の見解だ。しかしののこのフツウを守る為に、夢だ、と伝えて納得させようとしているのである。
「夢、すっごく綺麗! 英二君といっしょで楽しいし!」
ののこは素直に英二の言うことを信じているようだ。
そして夢乃も。
「あの、もしかして寝子高生の方ですか?」
「うん? そうだけど、君は?」
「私今年入学したんです。花咲夢乃と申します」
この言葉を切欠に、一つの花筏に乗り合わせた葉月、英二、ののこたちも名乗り合う。
「夢、ですか? これ? 夢にしてはなにもかもはっきりしていて、感触もありますね」
夢乃が尋ねると、英二と葉月はそっと顔を見合わせた。神魂だと思っているのはこの二人。桜の精は知らん顔で、ののこは夢だと信じている。
「先輩たちはこういうことに慣れているんでしょうか……」
「まあ……そうだね」
英二はののこに気遣って言葉を濁しながら頷く。
「花咲さんもそのうち慣れると思うよ」
いずれにせよ、と葉月はゆるり目を閉じた。
「花びらに乗って水面を揺蕩うなんておとぎ話めいているけど、なかなか悪くないわ」
水面で乱反射した木漏れ陽が、粒のように幾度も幾度も行きすぎる。
春の麗らかな日差しの中で、清涼な流れにのって川下りをするだけでも十分に落ち着いた気分になれる。
桜の精に負けず劣らず浮世離れした雰囲気の葉月は、この春、寝子高を卒業した。9月には日本を離れ、海外の美術学校へ留学する予定だが、その前に解決せねばならぬことがある。
(あの父と、どう対峙し、乗り越えるか……)
葉月にとって人生最大の難問で、それで心が少し疲れていたのかもしれない。
目を閉じていても、明るい春の日差しが顔を照らし、また過ぎてゆくのが分かる。
緩やかな流れのさらさらとした音のなんと清浄なことか。
暫くこうしているだけでも心が癒えてくるのがわかる。
花筏に揺られ少年少女はしばし言葉を忘れて、心を風に解放した。
しばらくして、桜の精が声を掛けてきた。
「お寛ぎのところ恐れ入りますが、この先、流れが急なところがございます。どなたさまもしっかりおつかまりくださいませ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
冒険
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月12日
参加申し込みの期限
2021年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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