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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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ＮＹＡＯＫＩで新しい時にむけて
●はじめてのスーツ
吉住 志桜里は、ＮＹＡＯＫＩに来るのは初めてだった。
というより、スーツを着たことがないので、自分で選ぶのさえも初めてである。
洋楽好きということもあり、私服はほぼスカジャン、Ｔシャツ、ジーンズといった洋服だ。
なので、たまにはフォーマル系なお洒落をしてみたい。
お洒落着としてなので、あまり明るくなく、落ち着いた色の生地のスーツにしたい。
そう決めたのはいいが、いろいろありすぎて迷ってしまった。
困った時は店員さんに、ということで、森篠 琳子のスーツ選びを終えたばかりの女性店員に声をかけた。
「スーツを買いたいんですが、どれがいいかわからないんです。お洒落着として使えるスーツは、どんなものですか？」
先程決めたあまり明るくなく、落ち着いた色の生地にストライプのスーツにしたい。
シャツは暗めの色で、あまりしっかり硬めの生地より、動きやすい生地の方が好きということを伝えた。
こういうのはいかがでしょうか？ と女性店員に勧められたのは細身のシャドーストライプスーツだった。
スーツに合ったものとして、グレーのシャツと濃紺のネクタイも勧められた。
試着してみてくださいと女性店員が言うので、志桜里は試着室でスーツに着替えることに。
シャツは試着できないので、普段から来ているＴシャツの上に着ることになる。
（こういう色はあまり選ばないので、斬新ですが……見た目が思った以上にクールですね……！）
清楚な外見と柔和な表情で、高い身長と鋭い目つきをたおやかに丸め込めた少女がクールビューティに変わった瞬間だった。
（そして、身体がとても軽いです。普段使いに是非とも何着か欲しいくらいですっ）
店員の意見も聞きたいと、試着室のカーテンを開けて「どうですか……？」と尋ねる。
長身モデルでしょうか、と女性店員が思うほど、志桜里は試着したスーツが良く似合っていた。
とてもお似合いですよと褒められたので、試着したものを買うことに決めた。
靴は紐がいらなくて短い靴下でも履けるものにして……と、決めていたので、色遣いの硬さに反し、中身はカジュアルに全て振っていった。
スーツだけで試着してみると硬くなりすぎていたのか、これもいかがですか、と女性店員にパステルカラーのショルダーバッグを勧められた。
「これもいいですね……」
選んだスーツを着て、このバックを肩にかけて出かけるもいいですねと思うと楽しい気分になった。
「全部でおいくらですか？」
意気揚々と一式の値段を聞くと、女性店員は電卓を手にし計算。総額が出たところで志桜里に金額を見せた。
総額は、アルバイト代から使えるお金を全ツッパでようやくという有様だった。
電卓を見るなり、志桜里の表情が一瞬、凍り付いた。こんなにかかると思わなかったからだ。
希望に合わせるには、これでも一番お買い得なんです、と固まったままの志桜里に女性店員が言った。
（……悩ましい、悩ましいです。それでも、欲しいです）
一式すべて買うべきか。何か買うのを取りやめにするべきか。
（どうしましょう……）
さんざん悩んだ末、欲しいものは買う主義なので「やっちゃいましょう！」な意気込みで全ツッパ。
「これ全部買います」
来月の給料日まで、おかずが玉子料理ばかりになっても欲しいものは欲しい。
良い買い物ができたのはいいが、次のアルバイト代がもらえるまで侘しい生活になるかと思うと気が重い。
気を紛らわそうと、シーサイドタウンの自室に戻るなり買ったばかりのスーツとシャツに着替え、ネクタイを締める。
腕時計とパステルカラーのショルダーバッグを身に着け、鏡でスーツ姿の自分をじっくりと見る。
「買って良かったです」
憂鬱な気分は、初めてのスーツを着ることでどこかに吹き飛んでしまった。
これを着て同居人とどこかにおでかけもいいですねと今後のことを考えると、志桜里は軽やかな気分になってきたのだった。
吉住 志桜里は、ＮＹＡＯＫＩに来るのは初めてだった。
というより、スーツを着たことがないので、自分で選ぶのさえも初めてである。
洋楽好きということもあり、私服はほぼスカジャン、Ｔシャツ、ジーンズといった洋服だ。
なので、たまにはフォーマル系なお洒落をしてみたい。
お洒落着としてなので、あまり明るくなく、落ち着いた色の生地のスーツにしたい。
そう決めたのはいいが、いろいろありすぎて迷ってしまった。
困った時は店員さんに、ということで、森篠 琳子のスーツ選びを終えたばかりの女性店員に声をかけた。
「スーツを買いたいんですが、どれがいいかわからないんです。お洒落着として使えるスーツは、どんなものですか？」
先程決めたあまり明るくなく、落ち着いた色の生地にストライプのスーツにしたい。
シャツは暗めの色で、あまりしっかり硬めの生地より、動きやすい生地の方が好きということを伝えた。
こういうのはいかがでしょうか？ と女性店員に勧められたのは細身のシャドーストライプスーツだった。
スーツに合ったものとして、グレーのシャツと濃紺のネクタイも勧められた。
試着してみてくださいと女性店員が言うので、志桜里は試着室でスーツに着替えることに。
シャツは試着できないので、普段から来ているＴシャツの上に着ることになる。
（こういう色はあまり選ばないので、斬新ですが……見た目が思った以上にクールですね……！）
清楚な外見と柔和な表情で、高い身長と鋭い目つきをたおやかに丸め込めた少女がクールビューティに変わった瞬間だった。
（そして、身体がとても軽いです。普段使いに是非とも何着か欲しいくらいですっ）
店員の意見も聞きたいと、試着室のカーテンを開けて「どうですか……？」と尋ねる。
長身モデルでしょうか、と女性店員が思うほど、志桜里は試着したスーツが良く似合っていた。
とてもお似合いですよと褒められたので、試着したものを買うことに決めた。
靴は紐がいらなくて短い靴下でも履けるものにして……と、決めていたので、色遣いの硬さに反し、中身はカジュアルに全て振っていった。
スーツだけで試着してみると硬くなりすぎていたのか、これもいかがですか、と女性店員にパステルカラーのショルダーバッグを勧められた。
「これもいいですね……」
選んだスーツを着て、このバックを肩にかけて出かけるもいいですねと思うと楽しい気分になった。
「全部でおいくらですか？」
意気揚々と一式の値段を聞くと、女性店員は電卓を手にし計算。総額が出たところで志桜里に金額を見せた。
総額は、アルバイト代から使えるお金を全ツッパでようやくという有様だった。
電卓を見るなり、志桜里の表情が一瞬、凍り付いた。こんなにかかると思わなかったからだ。
希望に合わせるには、これでも一番お買い得なんです、と固まったままの志桜里に女性店員が言った。
（……悩ましい、悩ましいです。それでも、欲しいです）
一式すべて買うべきか。何か買うのを取りやめにするべきか。
（どうしましょう……）
さんざん悩んだ末、欲しいものは買う主義なので「やっちゃいましょう！」な意気込みで全ツッパ。
「これ全部買います」
来月の給料日まで、おかずが玉子料理ばかりになっても欲しいものは欲しい。
良い買い物ができたのはいいが、次のアルバイト代がもらえるまで侘しい生活になるかと思うと気が重い。
気を紛らわそうと、シーサイドタウンの自室に戻るなり買ったばかりのスーツとシャツに着替え、ネクタイを締める。
腕時計とパステルカラーのショルダーバッグを身に着け、鏡でスーツ姿の自分をじっくりと見る。
憂鬱な気分は、初めてのスーツを着ることでどこかに吹き飛んでしまった。
これを着て同居人とどこかにおでかけもいいですねと今後のことを考えると、志桜里は軽やかな気分になってきたのだった。
あとがき
担当マスター：
カターレ
ファンレターはマスターページから！
カターレです。
入学式、入社式といった新たなスタートの場で着るスーツ。
お洒落着なスーツ。
スーツと一口に言っても、様々なものがあります。
スーツを着た初々しい皆様の様子を書けて楽しかったです。
リアルタイムでは年末に向かっていますが、らっかみ！タイムでは新たな生活に向かっています。
皆様の新たな一歩の装いのお手伝いができたこと、嬉しく思います。
春スーツ企画シナリオガイドのご参加、ありがとうございました。
入学式、入社式といった新たなスタートの場で着るスーツ。
お洒落着なスーツ。
スーツと一口に言っても、様々なものがあります。
スーツを着た初々しい皆様の様子を書けて楽しかったです。
リアルタイムでは年末に向かっていますが、らっかみ！タイムでは新たな生活に向かっています。
皆様の新たな一歩の装いのお手伝いができたこと、嬉しく思います。
春スーツ企画シナリオガイドのご参加、ありがとうございました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年10月21日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年10月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年10月28日 11時00分
