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修とあおいのバレンタイン前日譚
「修君ってさ、どんなチョコが好きとかある?」
無数の既製品のチョコを前に
七夜 あおい
が
八神 修
に問いかける。
二人は本日、修の家でバレンタイン用のチョコを作る予定でおり、その為の材料を買いにスーパーへと来ていた。
「ん-……そうだな。手作りの暖かさが感じられるのって良いね」
「む……。またそういう回答するんだから」
「ははは。そういうあおいの方はどういうチョコが良いとかあったりするのか?」
「私? 私はそうだねぇ。楽しめるチョコが良いかな」
「いや、そっちもそっちでチョコに対するものとは微妙にズレてないか?」
それは二人らしい会話と言えるだろう。それ故にリラックスしたムードの中で、しっかりとどういうチョコにするかを決める事ができたようだ。
(今回作るのは以前試作したひよこサブレにしよう。そして、ひよこ達の真ん中にあるチョコエッグにはこれまた前に作った髪紐を入れる。チョコだけではないサプライズを用意しておけばきっと楽しんで貰える筈だ)
あおいにはいつも嬉しい驚きをプレゼントしたいと考えている修らしいチョコと言えるだろう。
チョコエッグを割った時のあおいの反応を頭の中に想像していると、現実のあおいがジッと修の方を見ている事に気付く。
「どうした、あおい? 何か足りない物でもあったか?」
「ううん、そうじゃなくて。何だか幸せそうな顔をして何か考え事をしてるなぁと思って」
「ええっ、そんなに幸せそうな顔してたか?」
あおいの言う通りに思いっきり顔に出ていたのを、修本人は気付いていなかったようだ。
「んんっ、こほん。……俺は作る物を決めたし、材料を買ってくるな」
「うん、了解。私も丁度決まったから、お互い買い物が終わったら入口で合流ね」
「オッケー」
そうして一旦別れてから、手早く買い物を済ませた二人はスーパーの入口にて再度合流をする。
「何か買い忘れた物とかはないか?」
修があおいに尋ねると彼女は手にしている買い物袋の中を覗きながら考える。
「ん-……あれもあるしこれもある。うん、大丈夫だよ」
「よし。じゃあ、戻ろうか」
「うん」
お互いに買い物袋を手に提げて横に並んで歩くその姿は、何も知らない人から見れば恋人同士かもしくは若い夫婦にしか見えないだろう。それくらいに二人は仲良さそうに笑いながら歩いていた。
このスーパーは修の家の最寄りの店である為に道のりはそう長くないものだったが、恐らくもっと長くてもけして苦にはならない。そう確信できる程に和やかな時間があおいと修の間に流れた。
「ただいま」
家に着いて猫達に出迎えられ修がそう言う。すると、あおいもまた同じようにただいまと言って不意の事に思わず修の心臓がドキリとする。そして、互いにお帰りを言い合うという何とも微笑ましい光景であった。
「さてと」
用意した材料と道具を前にエプロン姿の修が立っている。その姿はとても様になっており、如何にも主夫と言ったところだ。因みに付けているエプロンはあおいとお揃いの物であり、あおいも同じ物を身に着けていた。
お揃いのエプロンをつけているあおいを見た時、修は可愛さで目眩さえしそうであったが何とか我慢して準備に取り掛かったのは賞賛されるべき事かもしれない。
既にチョコの作成にとりかかっているあおいを横目に見て、とても可愛いなと思いつつ修はこれから作るひよこサブレの事に考えを巡らせる。
とは言え、料理やお菓子作りをした事のある修にとってはそこまで問題になるような箇所はない。それどころかあおいの方を手伝う事前提でプランを考える余裕さえあった。
「あ、そうだ。卵泡立てとかの力が要る作業は一緒にやろう。あれを一人でやるのは中々苦行だからな」
「あー……らしいね。作り方とか調べたらそんな事が書いてあったよー」
「二人でこうして作ってるんだから、協力しあわないとな」
その言葉通り、基本はそれぞれで作業しながら、粉振るいや卵泡立て、それに型抜き等を協力しあって進めていく二人。
経験者の修がいるだけあって作業は順調に進んでいくが、時にはハプニングもあるもので――
「ひぃゃっ!」
「おっと」
作業に集中していたあおいが躓いて転びそうになったりするが、あおいの方をきちんと注意している修がフォローをして事なきを得る。
ただ、正確に言えば修があおいの方を見ているのはフォローをするためだけでなく、そもそも見ていたいからと言う理由が大部分を占めているかもしれないが、しっかりとフォローもできているのだからそこはご愛敬である。
例え、あおいの細くてしかし女性らしいしなやかさを感じる感触に修がドキドキしていたとしても。
「ねぇ、修君」
「ん、何だ?」
「温度って何度くらいを維持すれば良いんだっけ?」
「あぁ、それはな」
説明する為に修があおいの近くに行くと、今日何度目かのあおいの良い香りが修の鼻孔をくすぐる。その度にちょっとドキリとしてしまっているのだが、果たして修の心臓は大丈夫なのだろうか。もしかしたら取り換え式なのかもしれないが。
「うん、悪くないかも!」
自分のチョコの味見をしたあおいがそう言って笑顔を咲かせる。どうやらそれなりの手応えがあったようだ。
あおいの笑顔を見て修がほっこりしていると、不意に修の方をあおいが振り向いて近寄ってきた。
「はい、修君。あーん」
そんな言葉と共にチョコが乗ったスプーンが差し出される。ちょっとばかり、いや、もしかしたらかなり恥ずかしい光景なのだがあおいに差し出されたら断るなんて選択肢は修には浮かばない。
「あ、あーん……」
「どう? どう?」
満面の笑みと共にあおいが感想をせがんで来るが、修の方はそれどころではない。あーんして貰った上にあおいの笑顔を近くで見たというダブルパンチでノックアウト寸前で味がはっきりとは分からないのだ。
「うん、美味しいよ」
しかし、あおいに愛で恋を向けている男として、気合で何とか感想を返す。その言葉を聞いたあおいが更に嬉しそうな顔をした事で追撃を喰らってしまったりするがそんな事は些細な問題である。
ちょっとやそっとでは動揺しない自信がある修だが、相手があおいとなると防御力は木の葉か紙かという程脆くなるのだ。
そうして二人で賑やかでありながら和やかなチョコ作りが進んでいき、ついには二人とも完成に至る。
「何とか完成させる事ができたな」
「うん。上手にできて良かったー」
「あおいのは普通の生チョコにしたんだな」
「あまり凝った物にして失敗するのが怖かったからね」
修はあおいが料理を得意ではない事を知っている。故にその台詞を聞いてあおいの選択に理解を示した。
「でも、手伝ってくれた修君のはちょっと頑張って工夫してみたよ」
「工夫?」
そこで形を形成する際にあおいが配る為の物とは別個に何かをしていたのを修は思い出した。
何をしているのか気になったが、どうやら自分には見せたくないようだったので修は見に行く事をしなかったのだが、どうやらあれが自分用だったのだろうと思い至る。そして、自分用のがあるというその事実に心が歓喜した。
「うん。でも、どういう工夫かは当日のお楽しみね? やっぱりバレンタイン当日に渡すのが良いと思うし」
楽しそうに面白そうにそう言われれば修に否はない。しかし、どうしてもそわそわうずうずしてしまう事は止めれずに、あおいのチョコがあるであろう方をチラチラと見てしまっている。
そこで話題を変えるべくあおいは修のチョコの事を口にした。
「修君のはひよこサブレだったよね?」
修の方は既にチョコそのものはあおいにも見せている。チョコそのものも重要ではあるが、今回に限ればチョコエッグに仕組まれたサプライズの方がより重要である為、敢えてチョコは見せたのだ。
「あぁ。あおい用のは一風変わった物にはなっているけどな」
「一風変わったって何が?」
こてんと首を傾げるあおい。
「うんまぁ……。どこが一風変わっているのかは食べる時のお楽しみだな」
首を傾げるあおいが可愛くて思わず言葉に詰まる修。だが、何とか言葉を続ける事には成功する。
当日あおいが割った時の事を想像して思わず微笑んでしまう修だが、そこでふと気付く。今回のサプライズはあおいの手であのチョコの卵を割って貰わないと上手くいかない。当日は上手く誘導する必要があるだろう。
「いきなりハッとしてどうしたの?」
修の様子に気付いたあおいが尋ねるが、修は何でもないと返す。
「それにしても、最近は大分寒さが和らいで暖かい日が増えてきたな」
「そうだねー。でも、三月になったらテストがあるからなー……」
「時期的にテストで悩む必要はないだろ? もう勉強を本格的にやっていかなければならないわけだし、寧ろ模擬代わりに丁度良い」
「そうだけど、それでもテストはやっぱり憂鬱になっちゃうよ。……あ、猫ちゃんだ」
あおいの言葉を聞いて修が振り向くと、見覚えのある猫が三匹程台所の入口まで来ていた。入口で止まっているのは修に台所には入らないように言われているからだ。
「あぁ、テオテオ、ロング、ハチワレか」
「……修君のネーミングセンスってちょっとアレだね」
「そうか? 分かり易くて良いと思うんだが……」
ハチワレ猫がハチワレという名前なのは貰い手捜してる最中であり仮名な為だが、長毛種がロングな辺りネーミングセンスが微妙なのも間違いないだろう。
「さて。チョコ作りを頑張った事だしお茶とスイーツで休憩しないか?」
「お、良いねー。修君のセンスは良いからスイーツに期待しようっかなー」
「そこまでハードルを上げられても困るが……」
「あ、でもその前にちょっと待って」
そう言うとあおいは台所から一旦出ていき、戻ってきた時にはそう大きくない紙袋を手にしていた。
「それは?」
「うん、実はねー。誕生日プレゼントとして作ってたんだけど間に合わなくてさ。ちょっともう季節外れにはなっちゃうけど、完成したから……上げるね!」
少し照れながらもあおいがそう言って修に手渡してきた紙袋の中には手編みのマフラーが入っていた。勿論編んだのはあおいだ。
「こ、これは……!? まさかあの伝説の、手編みマフラー!?」
「伝説って一体何の伝説よ……」
「伝説は伝説だ! 選ばれし者のみが天使より賜る事ができる!」
ここであおいは修のテンションがおかしい事に漸く気付いた。良く見たら顔もデレデレのデレだ。このまま溶けてしまわないか心配になるレベルである。
「しかもあのあおいが照れている! 何と言う事だ! 今日は祝福されし日だったのか!」
「いや、何言ってるのよ……」
テンションが上がり過ぎて支離滅裂な修。若干呼吸が荒く何だか怪しい人になりかけている。だが、本人はただ単純にあおいが尊すぎて興奮しているだけである。いや、それも十分怪しい人だ。
そうして暫くの間そんなテンションであったが、見かねた猫達があおいへと助け舟を出すように修を噛んだりひっかいたりする事で漸く正気へと戻ったのだった。
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あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
修とあおいのバレンタイン前日譚のリアクションをお届けいたします。
日本におけるバレンタインというのは基本的には日本独自の物です。
定着したのが約50年くらい前らしいので、結構な歴史がありますね。
今だと多様多種なチョコがいろいろなところに並ぶので、チョコやお菓子好きな方はバレンタインと関係なく購入していることもあるのではないでしょうか。
自分はチョコ自体はそこまで好きというわけではなく、子供の頃は意味もよくわかってなかったので特に嬉しい日ではありませんでしたが、皆さんはどうだったのでしょうか。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
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昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
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定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月27日
参加申し込みの期限
2020年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月04日 11時00分
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