携帯戦記カプセルギア・アーケード！　ゲームで鬼退治！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア・アーケード！　ゲームで鬼退治！

☆鬼は外！　勝ちは内！
『やっべぇー！　すっげぇ！　かっこいい！　カプギア仮面！』
　龍樹『だけ』は一連の流れを見て興奮していた。
　他の3人は……まぁ、あきれて攻撃する気が失せていただけである。
『まさか、ゲームでここまで演出するふつぅー！？』
『無駄な強制ムービーを見せられた気分よ』
　ゲーマー同士気が合うのか、蒼と真白は呆れていたが、カプギア仮面の乗ったギアの両肩についたドラゴンが火を噴いてくるとすぐさま回避行動に入った。
『さぁ、君たちはこの鬼神王オニガイア―に勝てるかな？』
「ヤバイ、でっかーい！？　分散して圧をかけていこう！」
　円の『ベリアル』が味方とビットの蜃気楼を展開して囲うように作戦を展開していく。
「最悪、カプギア仮面の乗っている真ん中のコアギアさえ破壊できれば勝ちだろうね」
　冷静な分析と共に円が出す指示に残りの3人は従った。
『肩の龍は私が砲撃して引き付けていくよ』
　無反動キャノン砲とビームライフル使って右側の肩の龍型ギアの炎をよけつつ攻撃を続ける。
『ガンガン攻めた方がよさそうだし、足を止めないとね』
『だったら、一緒に行こうぜ！　真白ねーちゃん！』
　真白と龍樹が足の虎に向かって突撃していくと虎が方向を上げて衝撃派で2体が吹き飛ばされた。
　ダメージがディスプレイに表示され、かなり強力であることを示している。
『2人とも大丈夫！』
『人の心配をしているばあいかな？』
　金棒でもって横薙ぎをし、蒼を鬼型ギアは蜃気楼ごと吹き飛ばした。
『うわぁぁ！？』
「これこそ、鬼モードじゃない」
『そう、宣言しているはずだから嘘はいってないぞ？』
　円は汗でぬれてべたつき始めた制服の袖で汗をぬぐい、作戦を考えなおす。
　正攻法ではおそらくダメだ。
『さぁ、まとめて一掃しよう。全力攻撃だぁぁぁぁぁ！』
　両肩の龍型ギアが直線状の火を吐き、両足の虎が衝撃波を倒れている蒼、真白、龍樹の３機を狙って放たれた。
　迷っている場合ではない、チャンスはここだと円は決める。
「勝負は最後まで分からないよ、カプギア仮面！」
　ブースターを全開に吹かせてベリアルがオニガイア―に急接近した。
『全力といっても、まだこっちは残っているのだ！』
　メインの鬼型ギアがベリアルをつぶそうと金棒を振り下ろしたが、そこをビットが集中して突き刺して、一瞬の隙を作った。
「これで、終わりだよ！」
　コアの鬼ギアのパイロットが入っているのを見た頭部に向かってベリアルは右手の剣を刺してゼロ距離射撃を続けた。
　弱点であったためか、オニガイア―のライフゲージが大きく減り、そしてゼロになった。
『MISSION COMPLETE』
　円の機転を利かせた作戦で勝利をつかんだのである。

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