携帯戦記カプセルギア・アーケード！　ゲームで鬼退治！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア・アーケード！　ゲームで鬼退治！

☆鬼神王降臨
　山ステージを乗り越えると鬼ヶ島の中央にそびえたつ大きな城が４人の目に映った。
「ほー、ここがだれも到達したことがなかったステージ……私達は一番乗りってことだね！」
　真白が鬼城ステージを前にワクワクが止まらないのか、その大きな胸を揺らしている。
『お、おーやっぱりすげーや』
　ディスプレイのウィンドウ越しでもわかる動きに龍樹が年頃の男の子らしい反応をみせた。
『フハハハハ！　よく来たね、諸君！』
　聞いたことのある大きな声が鬼城の方から響いてくる。
　鬼城の天守閣の上にいるのは「ボナパルト」のコスプレをしている仮面の男……カプギア仮面であった！
『カプギア仮面の挑戦状というゲームタイトルなのに私が出ていないことに疑問に思っただろう？』
　そういうカプギア仮面であったが、4人達はただゲームを楽しんでいただけで、カプギア仮面の存在のことなど忘れていた。
『あーそういや、そういうゲームタイトルだったな』
『右に同じくクソゲーすぎて忘れてたわ』
『と、いうことで面白かったけどボクらには関係なかったかな？』
「だよねー」
　全員に存在を無視されてしまっていたことにカプギア仮面は傷ついたのかがっくりと肩を落とす。
『まぁ、カプギア甲子園を勝ち抜いた君たちであるならば仕方がないことだろう！』
　しかし、すぐに復帰して両手を腰に当てたヒーローのようなポーズでHAHAHAと笑った。
　メンタルは強いようである。
『では、最終ステージは遠慮なく挑ませてもらおう！　カプギアファイトォォッ！　レディィィィゴォォォォ！』
　カプギア仮面が両手を天に向けて突き上げると、ガラガラと鬼城が崩れていき、巨大な鬼型カプギアが姿を現す。
『フェェェイスイン！』
　カプギア仮面が叫ぶと、鬼の頭部の口の部分が開いてカプギア仮面が搭乗すると閉じられた。

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