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思い想いの夢語り
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ここは星ヶ丘にある秘密高級カジノ。
選ばれし者──各界のVIPのみが、今夜も背中を冷たく湿らせるようなスリルと興奮の果ての栄光と破滅とを味わうために集まってくる。
そこでは金のほかに、時折信じがたいような希少な美術品や宝石、さらには一夜の恋から、果ては命そのもの……すら、賭けの対象になっている。
野心がギラ点く視線の中を、女は歩いていく。女が視界を歩けば誰もが振り返った。その女の名は、
青山 絢
。人員入替えの激しい秘密高級カジノのバニーガールとして勤続し続けており、カジノの目玉と噂されている。
そして今夜、彼女の姿は見られなくなるだろうと、まことしやかに噂されていた。それは恐らく真になるだろう。
そう……今宵の賭けの対象は……私。
私を巡って、二人の男が争っていた。二人とも表向きは世界屈指のIT企業家であり、あるいは貴族の流れをくむ家系に生まれた大富豪。
でも、彼らの正体は、国際的な金融犯罪組織の最高幹部。
その二人が一人の女に狂い、その雌雄を決そうとしてルーレットで勝負に挑む。勿論、BET上限はない。多く、若しくは全てを失う覚悟なのだと思う。
けれども、勝負に燃える二人の男は、私の正体を知らない。私の正体は、国際警察機構の潜入捜査官。既に二人から告発に必要なだけの証拠は集めた。すでに本部に提出済みで、今は捜査班がこのカジノへ向かっている。
勝敗を決するルールも、時間制限内に多く所持金を手にしていた者の勝利とした。捜査班の突入までに十分な時間が稼げるはず。用意周到に罠にかけ、ここで、二人を破滅させる。
カラカラと球が回転する。この球の動向一つでもしかすると、国が動くかもしれない額が賭けられている。正気ではない。それだけの値を賭けられていると思うと、悪い気はしない。それが、狂気で孕んだ金でいなければ。
「また外側か。そんなんじゃいつまで経っても低地点のままだな」
「負け惜しみは醜いものですね。強情にハイリターンばかり追って、先ずは私の地点を超えてから言うべきでは?」
「おっと悪いな。瞬きしていたら通過してしまったようだ」
観客達から驚嘆の声が上がる。賭けた金額の36倍配当が当選したのだ。それは選ばれし者達でも目にした事の無い大当たりだった。多くのチップを手にした大男は、絢に流し目でウィンクを送る。それを受けた絢も、大男へと微笑み返す。
「まぁいいでしょう。私も内側へ賭けましょう。……負ける訳にはいきませんのでね」
「それでこそ勝負ってもんだ。来な、限界まで賭けてやる」
勝負が苛烈になり始めた頃、カジノの入口の方からスタッフの声が上がる。確かに"警察"と言う声が聞こえた。それには、睨み合っていた二人の男の動きが止まる。
「(捜査班が到着したのね。良い勝負だったわ。ありがとう……そして、ごめんなさい)」
刹那、耳を劈く程の爆音が鳴り響く。絢の体は浮かび上がり、自分のものでは無い感覚が一瞬襲う。ふらつく視界の中目を開くと、自分の背丈程もある炎が、目の前で揺らめいていた。
この現状は負けが込み、絶望した者が爆破を行ったため引き起こされた様だ。カジノはその爆破によって半壊し、外で突入待機していた、捜査班にまで被害が及んでいた。
その時、絢の頭上から瓦礫が降り注ぐ。身動きの取れない絢は、そこで死を覚悟し目を瞑った。その時、絢の体が一瞬揺れた。
「ぐふっ……間に合った、みたいだな……」
声のする方へ絢が目を開けると、そこには瓦礫に押し潰された、大男の姿が映っていた。
「逃げられたのに、どうして?」
「俺はチャンスを……逃さない男だ。ここで逃せば、一生手に入らないと思っただけだ。……至高の女の……関心ってやつをな……ぐぅっ」
「それだけのために……バカね……」
そのために、瓦礫に押しつぶされ、炎に焼かれ、退路を諦めたというのか。それ程までに……私の事を……。
「おい、なにしてるんだ。早く逃げろ」
「っ、いいえ、まだ勝負が着いていないのでね。それに……こんな方法で手に入れても、彼女も私も、晴れ晴れとは浮かばれませんからね。うぐぅっ……!」
その声に振り返ると、長身の男が燃え盛る瓦礫を体全体で抑え、大男の潰れる瓦礫の隙間へと差し込み、瓦礫を持ち上げようとしていた。炎は延焼し、体に燃え移ろうとしている。そこまでして、あなたまで……。
絢は考えるより先に、胸元から拳銃を取り出し瓦礫へと発砲させる。2発ほど発砲させると、瓦礫の形が変形し、差し込んでいた瓦礫に引っ掛かりができ、より力が加えられるようになる。絢は直ぐに拳銃を放り捨て、燃え盛る瓦礫に体全体でのし掛かり、瓦礫を持ち上げると、大男を瓦礫の下から引きずり出した。
「あんた……その拳銃……いや……助かった、ありがとよ」
「感謝は私にも述べるべきだとは思いますが、今は絢さんを守りましょう。行きますよ」
二人とも、きっと私が手を回していたのだと気が付いた筈。けれども、私を命懸けで庇い、外へと連れ出してくれた。
「なぁ、勝負の続き、戻ってからでもしたいんだ。待ってて、くれるか?」
「……ばかね、その頃はもう、おばさんよ」
「なるほど……至高のおばさんを手に入れる勝負も、悪くなさそうですね」
重犯罪者達と、裏切り者は笑い合った。それは屈託のない、笑いだった。
……夢を見た。非現実的であろう夢を。けれど……どこかリアリティのある夢だった。もしかしたら……。
なんてね。絢は、朝日を浴び首を傾げている小鳥に、笑い掛けた。
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あとがき
担当マスター:
スーパーにょろんにょ
ファンレターはマスターページから!
シナリオへのご参加ありがとうございました!
頂いたアクションが想像の膨らむ素敵なアクションでした!書いていて楽しかったです!
今回夢の中という事で、色々ぶっ飛んで書かせて頂きました!やりすぎていたらすみません!
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担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月16日
参加申し込みの期限
2020年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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