美和ちゃんとケーキバイキング　～楡宮遠海の場合～｜リアクション

美和ちゃんとケーキバイキング　～楡宮遠海の場合～

●ケーキバイキングにレッツゴー！

「ついにこの日がやってきたわ。ステッラ・デッラ・コリーナのケーキバイキング！」
　星ヶ丘駅で久保田美和先生と待ち合わせをしている楡宮遠海は、寝子祭でのハンマーオークションで「美和ちゃん先生とケーキバイキング」を落札できてラッキーと喜んだ。
　高級ホテルと名高いステッラ・デッラ・コリーナでのバイキングなので、いつもは食べられない絶品ケーキや高級スイーツがあるだろう。
　そう思うと、遠海の胸は高鳴った。
　食べ放題なので、遠海にとっては夢のようなイベントだ。
（ステッラ・デッラ・コリーナは超高級ホテルだから、きっとドレスコードとかあるんだろうな）
　カジュアル寄りだが、高級ホテルでも十分通用しそうな雰囲気の服を来ておめかししてきたが少し不安だ。
　お嬢様然とした清楚な美少女な見た目なので、お洒落なカジュアル服でも、そういった雰囲気が漂う。
　大丈夫かしらと服装を気にしていたところで、美和ちゃん先生がやって来た。
「ごめーん！　待った？」
「私も今、来たところですから大丈夫です」
　本当は張り切り過ぎ、待ち合わせ時間前に来ていたのは内緒。
「それじゃあ、ステッラ・デッラ・コリーナに行くわよー！」
　いざ！　と張り切る美和ちゃん先生に遠海は「待ってください」とついていった。

「遠海ちゃん、その服、可愛いわねー。気合い入ってるじゃない」
　この日のために用意した服を美和ちゃん先生に褒められたので、遠海は少し照れた。
「ステーラ・デッラ・コリーナに行くので、どうしようか悩みました。少しでも場に合った服にしようと思いまして」
「豪華ディナーじゃないんだから、畏まった服装じゃなくても大丈夫よー」
　そういう美和ちゃん先生の服装は、寝子高で着ているようなカジュアル系なものだった。
「ケーキバイキング、楽しみねー！」
「楽しみですね。どんなケーキがあるのか気になります」
　そういった話をしているうちに、２人は目的地に到着した。

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