まゆちゃん先生のマンツーマン水泳教室｜リアクション

まゆちゃん先生のマンツーマン水泳教室

アイスを食べ終わり、「じゃあ、そろそろ解散しよっか」とまゆが言うと、幸次はカバンから小さな箱を取り出した。

「……これ、今日のお礼です」

「えっ？　あたしに？」

目をぱちくりさせ、まゆはなすがまま箱を受け取る。

「ニャルキーの詰め合わせです。まゆちゃん先生、ニャルキー好きでしたよね？」

「う、うん。好きだよ！　……えっ、えっ、でも本当に？　いいの？」

「はい。ささやかですが、感謝の気持ちなので受け取ってください。……俺、今日教わったことを繰り返し練習して、次の遠泳は絶対ゴールしますから！」

幸次の力強い決意表明を聞いて、まゆはニッコリと笑う。

「うん。ニャンキーありがとね。大事にいただくよ。次の遠泳も楽しみにしておくね。……またあたしのスパルタレッスンを受けたければいつでも声を掛けていいしさ、ふふっ」

「はい。今日は本当にありがとうございました！！！」

そうして、まゆちゃん先生のプライベートレッスンはお開きとなった。
まゆちゃん先生は最後までまゆちゃん先生だったなぁ……なんてことを考えながら、幸次は帰途についた。

——いつもよりちょっとだけ顔が緩んでいたことに幸次が気づくのは、家の鏡を見てからのことだった。

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あとがき

担当マスター：リルカ
ファンレターはマスターページから！

こんにちは。リルカです。
まゆちゃん先生のドキドキ（？）マンツーマン水泳教室、いかがでしたでしょうか……？
幸次君とまゆちゃん先生の掛け合いを楽しんでいただけたら……嬉しいです。

ちょっぴりギャグっぽくありつつも、言動は子どもっぽくてもやっぱり大人の先生なんだな、みたいな部分も見てみたいな〜、なんてことを考えながら楽しくリアクションを執筆させていただきました。

万条幸次さん、この度はシナリオにご参加いただき、本当にありがとうございます！

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