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●逆巻くんの朝
この日、
逆巻 天野
はいつものように猫鳴館の自室で目を覚ました。
いつものように大欠伸をして……それからなんだか、いつもより寮内が元気なことに気づく。
「今日って休みじゃなかったっけ?」
思わずスケジュールを確認し、納得した。
「トリエン……ああ、今日だっけ」
折角だから、と出かけてみれば、中庭に立ち並ぶ露店の数々、ステージからは絶えることのない賑やかな音楽、楽しげな人々……そこはいつも通っているはずの場所なのに、いつもと違う顔をしていて驚く。
「色々お店があるのか……ふむ」
すれ違う人々の笑顔が眩しすぎるせいだろうか。なぜだか、誰かといっしょに楽しむ気にはなれなかった。
「だって折角楽しんでるところ、水を差したくないじゃない。僕は誰とも他人だよ……今日はね」
そっと自分の胸に尋ねてみる。
これがフツウで、普通なら。
僕に今できることは何だろう。
「皆がもっと輝くといいのに」
呟いて、天野は思いついた。
手伝おう。
誰に付くでもなく、影からこっそりと。
みんなを。楽しむ人たちを。困った人たちを。――応援するために。
眼鏡を外すといつもより視野が広くなる。そうして天野は人々の様子を観察しはじめた。
●頑張る裏方さんたち
「どもー! ゴミ分別指導デーッス。紙皿や竹串は燃えるごみ、ペットボトルやジュースの缶は資源ゴミ、缶詰のフタは燃えないゴミでお願いしまーッス。分別したゴミは、このマウル君が回収してまーッス!」
実行委員清掃係のふたりの男子が、露店の間を声をかけながら歩いてくる。
マウル・赤城・スティック
はその体格を生かして力仕事であるゴミ運びを担当していた。手押し車に売店から出たゴミの入った袋を押し込み、さらに背の高いマウルの身体が半分も隠れるほどの大型バックを担いでいる。一方、ゴミ分別指導担当の
志波 武道
はとっても身軽で仕事も基本見回りと声掛け。これでギャラはおんなじ……というかもちろんノーギャラなわけだが。
ふたりは奇遇にも同じ美化委員会の先輩後輩だった。
そういう縁があるなら、と気安く接して、後輩に気を遣わせないのが武道のいいところだ。
「マウル君、俺は気になる! そのゴルフバックだかエレキギターのケースだか分からないでかいバッグに、いったい何が入っているのか」
マウルははじめ、適当に誤魔化そうかと思った。しかし、そんなことをすれば、却ってこの先輩の興味を惹いてしまいそうだ。そう考えたマウルは、「実は……」とバッグを開けて見せた。
そこには掃除用具と、彼の愛用のブーメランが入っていた。
「俺、これがないとなんだか不安なんだ」
先日、
猫鳴館地下の崩落
に巻き込まれたマウルは、そのときの経験からブーメランを持ち歩こうと心に決めたのである。今日のバッグはその工夫の結果だった。かさばるのと、ブーメランを入れるために不自然にツギハギするしかなかったのが玉にキズだが、持ち歩く用途には事足りる。
「へえー。かーっこいい」
真相を知って満足したのか、武道はとくにそれ以上追及せず、ぱっと話を変えた。
「ところでマウル君はどの出店が気になる?」
外回りのこの仕事のいいところは、出店をチェックできるところだ。もちろんマウルも、あとでどこに行こうかと目星をつけながら歩いていた。
「そうだな、どれも美味そうだけど……『トリ麺ナーレ』かな。トリ麺3種類は全制覇したいところだ」
「さすが! 体格いいもんなー。俺はね、やっぱり陸上部の『トラックNo.1』が気になるなっ。何故かって? そりゃあ俺のたー坊がいるもんね!」
「俺の……たー坊?」
「弟だよっ弟」
「弟……?」
「あっ噂をすれば☆ たー坊、き・ぐ・うっ」
奇遇ではない。ゴミ分別係になれば出店を回るのは自然だし、店に来るなと言っていた弟にも会えるかも! という武道の作戦が功を奏したのだ。たー坊こと
志波 拓郎
は、あからさまに眉をしかめて兄をみた。
「……ゴミ、いいか……」
拓郎はまっすぐマウルにゴミを渡すと、そそくさと去ってゆく。
「うう~ん☆ たー坊、陸上部のTシャツ似合ってるZE☆」
「へんな兄弟だな……これが日本の兄弟愛なのか……?」
たぶん、ちがう。
そのときだった。
「あの、やめてください。仕事中なので」
同じ実行委員で救護係の
音海 なぎさ
が、チャラチャラしたかんじの二人組の男に声を掛けられている。「お姉さん、いいじゃん、そこでお茶でもさ」などと声が聞こえて、マウルと武道は立ち止まった。
「ナンパか?」
「ナンパだな。たしかにカワイイもんな」
「助けに入るか?」
そういうマウルを武道は制する。
「いや……大丈夫みたいだ」
マウルと武道が見ていると、男の子がとことことやって来て、なぎさの青いケープの裾を引っ張った。
「おにーさん、おにーさん」
それを聞いて男たちが、驚いたようになぎさを見る。
「おにー……さん?」
「そうです。ボクはちゃんと男です」
なぎさは、男たちに向かってきっぱりと言った。
「なんだ、男かよ」「行こうぜ」……そんな捨て台詞を吐き、男たちはその場を去る。
なぎさは、しゃがんで男の子と目線の高さを合わせると、「助けてくれてありがとね」と微笑んだ。
男の子はどうしてお礼を言われたか分からない様子で、
「あのね、ぼく、いっぱいたべたらおなかいたくなっちゃったの。そしたら、あっちのおにーさんに、青い服のおにーさんがおくすり持ってるかもしれないから声かけてごらん、っていわれて」
あっちのおにーさん、と男の子が指差した先で、ジャージ姿の少年が人ごみに消えようとしているのが見えた。
(そっか……彼が助けてくれたのか……)
なぎさは持っていた救急箱を開きながら、心の中で礼を言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
130人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月30日
参加申し込みの期限
2013年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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