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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ふわふわ、ぷかりの人魚日和
前編：4人の人魚たち
「さぁ、レッツゴーだよ～♪」
元気にこぶしを突き上げ、くらげたちと楽しそうにはしゃぐ百岳 甘桃。その周りには愛らしいクラゲたちがふよふよ浮いている。彼らもまた、甘桃と一緒に探検に行くようだ。
甘桃は桃色の尾びれをふわり、と揺らしあたりを見渡しながら目を輝かせる。クラゲの一匹が「どうするの？」と問う様に近づくと、甘桃はにっこり笑って
「ふふ～♪ 海底に沈んでたりするニンゲンの道具を探しに行くんだ～♪」
何かないかな？ とさっそく泳ぎだす甘桃に、クラゲたちが楽しそう！ とふよふよついて行く。甘桃探検隊は、こんな感じで奥へと進んでいくのだった。
海は平和そのもので、色とりどりの魚たちがおいかけっこをしたり、のんびり泳いだりしている。甘桃はそんな彼らにも声をかけ、戯れながら海を行く。
そのうち、一匹のクラゲがふよふよ浮かびながら、「今日の探検は何処に行くんだい？」というようにかさをかたむける。
「ちょっと深い場所にいってみようかなって思うの！ ニンゲンの道具、沈んでいないかな？」
甘桃は、そこでなにか面白いものが見つかるかな？ とわくわくしているようだった。
その頃、別の場所では……。
「ん？ んん～？ これって尾びれよね？」
我に返り、己の身に起こった変化に訝しがる白 真白の姿があった。だが、彼女はすぐに気持ちを切り替える。優雅に髪を揺らし、真白は僅かに口元を綻ばせる。
（まぁ、きっといつもの時間がたつと終わるやつでしょ、きっと）
神魂トラブルに何度も遭遇している身である彼女にとって、これぐらいはどうってことないらしい。真白は海底散歩へ出かけよう、と尾びれを滑らかに動かした。するとどうだろう！ ぐんぐんと進むではないか！！
「すごい、いつもよりもずっとずっと速く泳げる！ これが尾びれの力かぁ～」
なるほど、と内心で何度も頷きながらも夢中で泳いでいく真白。彼女は流れていく光景を見渡しつつ、くすぐったそうに微笑んだ。
（これなら、どこへでもいけそう！）
しばしの間、水の感触を楽しむように泳いでいく真白。その姿はまるで、イルカのようにも見えるのだろう、いつしか、イルカの群れが彼女に付き従っていた。
「ん？ 君たちも泳ぎたいの？ いっしょにレッツゴー！」
真白は、ぐんっ、とスピードを上げていく。そして、イルカたちと共に先へ先へと進んでいった。
――深海
「……ん」
滑らかな岩の上で目覚めた三宅 葉月は、こぽり、と小さな泡を零して目覚めた。あたりを見渡すと、貝のランタンに、岩やサンゴの装飾品などがあり、気が付けば海藻のケープを纏った人魚――おそらく、メイドと思われる――が身支度を整えてくれる。
（今の私は、人魚の貴族の娘、というところかしら）
櫛で長い髪を梳かれながら、葉月がぼんやりと状況を把握していると、足が尾びれになっている事に気付いた。胸元は貝のブラでおおわれており、見事に絵本に出てくる人魚姫の姿だった。
メイドにアクセサリーについて問われ、彼女はサンゴの髪飾りと桜貝のイヤリングを選び、つけてもらう。と、優雅にふわり、と泳ぎ始める。葉月は慌てるメイドたちに僅かにほほ笑んだ。
「少し、散歩に行ってくるわ」
「お嬢様、護衛をお付けくださいませ」
いつのまにか現れた執事の人魚がそういうと、カクレクマノミが数匹現れる。葉月の周りをひらひらと泳ぐと、一礼する。まるで「おまかせください」と言っているようだった。
「よろしくね」
葉月の言葉に、クマノミたちは嬉しそうにはしゃぐのだった。
――浅瀬
（これは夢？ 違う、神魂……？）
おぼろげな意識のまま、灰色の髪を揺らす人魚がいた。大きな岩の上で目覚めた冬樹 闇はあくびを１つし、身体を伸ばす。と、こぽり、と大きな泡が出た。
「あっ……」
浮上する意識。一瞬だけ空気にさらされる顔。海面から出た闇は、水面に映った己の姿に目を丸くする。大きな鰭耳が僅かに開き、肩や腕、手の一部、背中には黒銀色の鱗がきらめいている。そこから泡沫がうかんで、彼を包んでいるようだった。
上半身に纏うのは、ドレスのような衣服、それにサンゴや貝で装飾が施され、実に愛らしい。ちらりと見える肌はこんがり焼けた褐色だ。そして、音を立てて跳ね上がるのは、尾びれ。闇は、こてり、と首をかしげる。
「半人……半魚……？」
降り注ぐ陽光にきらめく泡沫。その幻想的な光景に、きらきらと輝く色とりどりの魚たちがたゆたう。その様子に、闇は思わずくすり、と笑う。そろりと手を伸ばせば、遊んで欲しいのか闇の周りへと近づいてくる。
「かわいい……」
闇はゆっくりと目を細め、寄ってくる魚たちとしばし戯れるのであった。
ただこの時、闇は己の身に降り注ぐ災難に気付いていなかった。
「さぁ、レッツゴーだよ～♪」
元気にこぶしを突き上げ、くらげたちと楽しそうにはしゃぐ百岳 甘桃。その周りには愛らしいクラゲたちがふよふよ浮いている。彼らもまた、甘桃と一緒に探検に行くようだ。
甘桃は桃色の尾びれをふわり、と揺らしあたりを見渡しながら目を輝かせる。クラゲの一匹が「どうするの？」と問う様に近づくと、甘桃はにっこり笑って
「ふふ～♪ 海底に沈んでたりするニンゲンの道具を探しに行くんだ～♪」
何かないかな？ とさっそく泳ぎだす甘桃に、クラゲたちが楽しそう！ とふよふよついて行く。甘桃探検隊は、こんな感じで奥へと進んでいくのだった。
海は平和そのもので、色とりどりの魚たちがおいかけっこをしたり、のんびり泳いだりしている。甘桃はそんな彼らにも声をかけ、戯れながら海を行く。
そのうち、一匹のクラゲがふよふよ浮かびながら、「今日の探検は何処に行くんだい？」というようにかさをかたむける。
「ちょっと深い場所にいってみようかなって思うの！ ニンゲンの道具、沈んでいないかな？」
甘桃は、そこでなにか面白いものが見つかるかな？ とわくわくしているようだった。
その頃、別の場所では……。
「ん？ んん～？ これって尾びれよね？」
我に返り、己の身に起こった変化に訝しがる白 真白の姿があった。だが、彼女はすぐに気持ちを切り替える。優雅に髪を揺らし、真白は僅かに口元を綻ばせる。
（まぁ、きっといつもの時間がたつと終わるやつでしょ、きっと）
神魂トラブルに何度も遭遇している身である彼女にとって、これぐらいはどうってことないらしい。真白は海底散歩へ出かけよう、と尾びれを滑らかに動かした。するとどうだろう！ ぐんぐんと進むではないか！！
「すごい、いつもよりもずっとずっと速く泳げる！ これが尾びれの力かぁ～」
なるほど、と内心で何度も頷きながらも夢中で泳いでいく真白。彼女は流れていく光景を見渡しつつ、くすぐったそうに微笑んだ。
（これなら、どこへでもいけそう！）
しばしの間、水の感触を楽しむように泳いでいく真白。その姿はまるで、イルカのようにも見えるのだろう、いつしか、イルカの群れが彼女に付き従っていた。
「ん？ 君たちも泳ぎたいの？ いっしょにレッツゴー！」
真白は、ぐんっ、とスピードを上げていく。そして、イルカたちと共に先へ先へと進んでいった。
――深海
「……ん」
滑らかな岩の上で目覚めた三宅 葉月は、こぽり、と小さな泡を零して目覚めた。あたりを見渡すと、貝のランタンに、岩やサンゴの装飾品などがあり、気が付けば海藻のケープを纏った人魚――おそらく、メイドと思われる――が身支度を整えてくれる。
（今の私は、人魚の貴族の娘、というところかしら）
櫛で長い髪を梳かれながら、葉月がぼんやりと状況を把握していると、足が尾びれになっている事に気付いた。胸元は貝のブラでおおわれており、見事に絵本に出てくる人魚姫の姿だった。
メイドにアクセサリーについて問われ、彼女はサンゴの髪飾りと桜貝のイヤリングを選び、つけてもらう。と、優雅にふわり、と泳ぎ始める。葉月は慌てるメイドたちに僅かにほほ笑んだ。
「少し、散歩に行ってくるわ」
「お嬢様、護衛をお付けくださいませ」
いつのまにか現れた執事の人魚がそういうと、カクレクマノミが数匹現れる。葉月の周りをひらひらと泳ぐと、一礼する。まるで「おまかせください」と言っているようだった。
「よろしくね」
葉月の言葉に、クマノミたちは嬉しそうにはしゃぐのだった。
――浅瀬
（これは夢？ 違う、神魂……？）
おぼろげな意識のまま、灰色の髪を揺らす人魚がいた。大きな岩の上で目覚めた冬樹 闇はあくびを１つし、身体を伸ばす。と、こぽり、と大きな泡が出た。
「あっ……」
浮上する意識。一瞬だけ空気にさらされる顔。海面から出た闇は、水面に映った己の姿に目を丸くする。大きな鰭耳が僅かに開き、肩や腕、手の一部、背中には黒銀色の鱗がきらめいている。そこから泡沫がうかんで、彼を包んでいるようだった。
上半身に纏うのは、ドレスのような衣服、それにサンゴや貝で装飾が施され、実に愛らしい。ちらりと見える肌はこんがり焼けた褐色だ。そして、音を立てて跳ね上がるのは、尾びれ。闇は、こてり、と首をかしげる。
「半人……半魚……？」
降り注ぐ陽光にきらめく泡沫。その幻想的な光景に、きらきらと輝く色とりどりの魚たちがたゆたう。その様子に、闇は思わずくすり、と笑う。そろりと手を伸ばせば、遊んで欲しいのか闇の周りへと近づいてくる。
「かわいい……」
闇はゆっくりと目を細め、寄ってくる魚たちとしばし戯れるのであった。
ただこの時、闇は己の身に降り注ぐ災難に気付いていなかった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年07月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年07月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年07月29日 11時00分
