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猫の小道でお祭りを
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鎌倉生まれの鎌倉育ち。
楡宮 遠海
は、女子にしては高めの171㎝という長身にすらりとした体躯にサマーワンピースでその祭りに現れた。一見したところ鎌倉のお嬢様。しかしてこの娘――とんでもないことを企んでいたのだ。
「すみませーん、えーと、焼きそばとたこ焼きとお好み焼きください」
鉄板焼きの屋台で、その屋台ほぼすべてのメニューを制覇する。その両手にはすでに串だけになったわたあめとりんご飴、チョコバナナをもって。
「あ、あとこのごみ、捨ててもらえますか?」
「はいよ、お姉ちゃんそんなに食べれるのかい?」
うちは結構量多めだよ、と笑う店主ににっこりと微笑み返す。
「大丈夫です! おいしくいただきますね」
――彼女曰く、「軽音部に所属してたらどうしてもお腹すくし!」とのことだが……。
「はい、お待ち」
持てるかい? と問われ、ビニール袋に入った焼きそばをのぞきこんで遠海は満面の笑みで返す。
「はい! そこのベンチでたべてもいいですか?」
「もちろん、どうぞ」
いそいそとベンチに向かうと、首からかけた点滴ジュースを一口飲んで焼きそばを開ける。
「いただきまーす」
その可憐な見た目同様、食べ方も美しい。しかし、そのスピードがなかなかに速い。ぺろっと焼きそばを平らげると、まだ熱々のたこ焼きに取り掛かった。はふ、はふ、と冷ましながら、次々たこ焼きを口の中へ放り込んでいく。
「はぁ~……」
屋台の人たち、通りかかる人々、皆が唖然としてそれを見つめる。すっかり完食すると、ごちそうさまでした、と手を合わせて次の屋台へ。その手にはチーズハットグとフランクフルト、焼きトウモロコシが握られていた。夏の屋台の食べ物は、今しか食べられないとばかりに次々攻略していく彼女の姿に、猫たちも興味を持ったのかふらふらと寄ってきた。
「あ、だめだよ……このクレープは人間用なの。ちょっと待ってね」
ごそごそ、と袋から取り出したのは、猫用のパンケーキだ。
「これなら一緒に食べれるね」
「にゃぁ!」
かわいらしい猫の背を撫でていると、その中に星の模様を背負った子がいたのに気づいた。猫の足元に何か落ちているのに気づく。
「え、何々? ……サービス券?」
拾い上げた券で、今度はタピオカドリンクを頼む。
「ふー……」
さすがにおなかが膨れてきた。射的で腹ごなしと行くか、と遠海は縁日を回る。足元にすり寄ってきた花柄の猫を撫でると、声が聞こえてきた。
「おなか、壊さないようににゃ」
「! ふふ、ありがと!」
●
今日の
環 的子
は、うきうきしていた。母親に着付けてもらった浴衣で歩くのは、なんだか照れ臭いような誇らしいような不思議な気持ちだ。その母親は、少し用事があるからと今は外しているが、あとで合流して一緒にお祭りを回ろうと約束してくれている。島に来る前は仕事で忙しかった母。こうして縁日で一緒に楽しむ機会などなかった。自然、浮かれてしまうのは当然だろう。
「……んへへ」
勝手に頬が緩む。合流するまで、散策していよう、と、さっそく屋台へ繰り出した。
「タピオカ、流行ってるんだっけ?」
屋台には、黒いつぶが入ったジュースが並んでいる。それに……。
「点滴ジュースって初めて見た!」
点滴のパックのようなビニールパックに入った真っ赤なイチゴジュース。あれもこれも色とりどりで、目移りしてしまう。
(……お母さんはお祭りの食べ物で何が好きなんだろう?)
やきそばに、クレープ……チキンステーキなんかもある。昔からあるものはお母さんが学生の時も食べたのかな、なんて思いながら。
(後で案内できるようにチェックしておこう)
島外にいたころと決定的に違うのは、この縁日のどこをみても必ず猫がいるところだ。
「折角だし、ちょっと猫を見たいなぁ……」
すみませぇん、と猫のおやつ屋さんに声をかける。猫カリカリをひとつ買うと、道の端のほうに誘導するように道行く猫にカリカリをやった。
「にゃ?」
くれるの? とついてきた猫に、
「はいどうぞー」
カリカリを勧めれば、一生懸命にはぐはぐとカリカリにかぶりつく猫。
(いいなぁ、可愛いなぁ……)
その様子を、ほっこりとした気持ちで見つめる。
(……少しだけなら触ってもいいかな?)
たくさん集まってきた猫たちは皆一様にカリカリを頬張っている。一番近くに居た、花柄の猫をそっと撫でてみることにした。
「んまいにゃ! かりかり、さいこうにゃ!!」
「……あれ? 言葉が……にゃーだけじゃなく、ちゃんと分かる」
ひょこ、と猫が顔を上げて的子を見つめる。
「ん? 通じてるんかにゃ? おいしいおやつくれて、ありがとにゃ!」
「ええと……これも島で偶にある不思議な事、なのかな?」
「どうなんにゃろ……?」
「あっ、ええと……猫さん、まだあるからどうぞ召し上がってくださいね!」
「うん! ありがとうにゃあ!」
はぐはぐっ、と猫はカリカリをまた頬張る。
「猫さんもお祭り、楽しいですか?」
「もちろん! こうしておやつくれる人もいるし、おまつりばんざいにゃ!」
「ふむふむ……。ふふ、それならなによりです」
「えーと、キミは一人で来たんかにゃ?」
「いいえ、お母さんを待ってます」
「そっか~、はやくくるといいにゃ!」
「それにしても……こんな風に、いつでもお話できたら素敵なんですけど……」
猫はごろごろ、とのどを鳴らす。
「きっと、また話せるにゃぁ。会えるにゃぁ」
そのとき。的子のスマホが鳴った。
「あ、お母さんかにゃ?」
「あ……、そうみたいです!」
ぱあっと嬉しそうに頷く的子に、猫は頷き返す。
「早く行ってあげるにゃ。また、会おうにゃ!」
はやる気持ちを抑えられずに的子は駆け出しながら振り返って猫に手を振る。
「ばいばい、またね!」
「にゃぁ!」
祭りの夜は、始まったばかり。
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あとがき
担当マスター:
寿ゆかり
ファンレターはマスターページから!
猫さんとお話したり、もふもふ地獄に突入したり、夏の終わりを存分に楽しみ頂けていたら幸いです。
余談ですが今存分って打とうとして孫文って打ってました。孫文に楽しんじゃダメだろうよ。
またいつか、猫の小道へおいでませ。それでは。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月20日
参加申し込みの期限
2019年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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