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【水泳大会】レースとシャチと、あとサメ(黒猫組サイド)
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●いざ、バタフライ
笛が鳴り、選手たちが一斉に飛び込む。
まずトップに立ったのは、遥斗だった。
無表情に淡々と、しかし持ち前の体力を活かしてパワフルに泳いでいく。
二位以下は混然としていて、しばらく続く独走状態。
ペースを少しずつ上げてきた莉鳥が、やがて少しずつ追い上げはじめた。ちょっとずつ他の選手たちを置いて、遥斗との差を縮めていく。
遥斗も背後から追い上げてくる気配を感じながら、しかし動じることなくペースを維持。
それにやや遅れて、蒼留人が三番手として続く。
そうして25メートルを泳ぎきった二人が、まず遥斗、続いて莉鳥の順にターン。
直後、さらにペースの上がった莉鳥が、遥斗に並ぶ。
(……む)
深く考えずに全力で泳ぎ続けていた遥斗だったが、恐ろしいことに体力にはまだ余裕がある。
ならばむざむざ抜かれてやる理由もなく、さらに力強いフォームとなってペースを上げた。
ならばと、莉鳥も追い上げるべくさらにスピードアップ。
闘志を燃やす、という雰囲気ではない。けれどお互いにすんなり抜かれるつもりも、置いていかれるつもりもない、静かな差し合い。
そのすこし後ろで、蒼留人は抜き去るタイミングを伺っている。
けれど三人の誰もが、気付いていなかった。
とある爆弾が、今しも爆発しようとしていることに。
遠海のターンの蹴りは、それはそれは力強いものだった。
まるで蹴りの瞬間、何かが爆発して後押ししたようにすら思えるほどに。
(――燃え上がれ、)
そして事実、
(――燃え上がれ、私の嫉妬ッ!)
爆発していた。
(――水泳では、ちっぱいこそが最強ッ!)
主に、コンプレックスと嫉妬が。
女子のレベルで負け、そして水泳でも負ける。
嫉妬とコンプレックスで火のついた負けん気が、ジェットエンジンもかくやというほどに遠海の背中を激烈に押す。
その時、観戦していた人々は目を疑ったことだろう。
それまで首位争いに全く関わっていなかった遠海が、猛然と追い上げ始めたのだから。
「ファイトー!」
誰かの応援の声がする。ちっぱいの意地を見せろと、背中を押してくれる。
応援の主は、たぶんそんなこと考えてはいないけど。
だからどうした、応援とは受け取る側の解釈次第! ある意味、音楽の歌詞と一緒ッ!
冗談のような勢いで蒼留人まで追い抜き、
「えっ?」
唖然とする彼を尻目に、トップを奪い合う二人へと追いつく。
莉鳥と遥斗もこの突然の猛進には、わずかながら眉を寄せて動揺した。
正真正銘、突如として現れたダークホースなのだ。そりゃあ驚く。
蒼留人も慌てて一気にペースを上げるが、しかし遠海の追い上げは凄まじかった。
そのまま遥斗と莉鳥を抜き去って爆走、一位でゴールしてしまった。
……しかし、もともと特別得意というわけでもない。
だというのにこんな無茶をすれば、当然反動はあるわけで。
胸の中で煮えたぎっていたものが弾け飛ぶ勢いで歓声をあげかけて、けれど目の前がぐにゃっと歪む。
「あ、あれぇ……?」
興奮のあまり泣いてしまったのかと思いきや、身体に力が入らない。
「大丈夫か」
「これはちょっとマズいかもしれないわね」
莉鳥と遥斗の声が、ぼんやり聞こえる。もっとも、今の遠海には誰の声かなんてわからない。
大丈夫と言おうとするけれど、頭がくらくらするし息も切れるしで、うまく答えられない。
全力出しすぎた、というか限界を超えすぎた。
あぁ、意識が遠のいていく。
ふらっと倒れこみそうになった身体を、遥斗はすんでのところで受け止めた。
どこにあの爆発的な追い上げのための力があったのか、と思いたくなる程度には華奢な身体の感触に、遥斗はつい顔をあらぬ方へと向けた。
とはいえ離すわけにもいかないので、声を張り上げて
野々 ののこ
を呼んだ。
女子生徒はまともに見られないが、ののこは安心して話せるのだ。
「野々、頼む!」
「任せて! 碧南ちゃん手伝ってー!」
「はーい、任せて!」
ののこがさらに
羽生 碧南
を呼び、二人がせーので女子生徒を引っ張り上げる。
それを追ってプールサイドに上がった莉鳥が救護スペースへと誘導していくのを、遥斗は硬い表情で横目に見送った。
「無事だといいが……」
張り切るのはいいが、やはり体育委員としては安全が第一だから。
●救護スペースにて
救護スペースに遠海を寝かせて落ち着けたところで、莉鳥も保健委員としてやっと人心地つく。
全力を出しすぎた疲労のせい、ということで対して大事にはならなかったけれど、一体何が彼女を駆り立てたのかは少し疑問だった。
(また誰か倒れたりしないといいけど)
寝子高ジャージを羽織りなおした莉鳥は、
北里 雅樹
がプールサイドからこっちを見ていることに気付く。
といっても目が合ったわけでもないし、向こうも別に莉鳥を見ていたわけでもなさそうだ。
(あいつ、また水着の女子をガン見してるのね)
とりあえず、遠海にかけていたタオルを、もう少し身体が隠れるよう位置をずらした。
【現在の点数】
黒猫組:1点
白猫組:2点
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月19日
参加申し込みの期限
2018年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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