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【水泳大会】レースとシャチと、あとサメ(黒猫組サイド)
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●一般種目:自由形
ウォーミングアップを終えた
輝楽 皐月
は、プールサイドへと一歩踏み出した。
日差しが直に降り注いで、一瞬で身体が熱気に包まれる。
けれど、身体が熱いのは、きっと気温のせいだけじゃない。
胸の奥に蘇る、球技大会の苦い記憶。
バスケで黒猫組に負けた時の思いは、今も胸に焼き付いている。
その雪辱を、今こそ果たす。負ける屈辱はいらないのだ。
打倒黒猫組に燃える皐月の隣に、背の高い人影がぬっと並んだ。
女子としては背の高い皐月からしても、「大きい」と感じるほどの長身。
その人は、大柄な体格には不似合いな、ほわんとした可愛らしい雰囲気をかもしていた。
っていうか、バスケ部の先輩の
羽生 碧南
だった。
ただし、碧南は黒猫組である。
(あれ?)
碧南のほうも気が付いて、皐月にほわほわ笑顔でひらひらと手を振る。
返ってきたのは、軽い会釈が一つ。そんな後輩の様子に、ちょっと余裕がなさそうな風に感じて首を傾げる。
(あ、そっか)
皐月は白猫組だ。黒猫組の碧南は、今の彼女にとっては『敵』なのだ。
しかもお互いバスケ部ということで、碧南の折り紙つきの体力も目の当たりにしている。
碧南当人としてもクロールには自信があるし、皐月にとっては正直かなりの強敵だろうと、自分でも思う。
(水泳部員は居ないとなると、一番の強敵は間違いなく先輩……!)
まさに碧南の推測どおりのことを考えていた皐月は、しかし負けるわけにはいかないと自分に言い聞かせた。
夏の日差しが作り出す陽炎が、皐月のオレンジ色の髪に沿ってゆらめく。
それはまるで、闘志が炎の形を成したかのよう。
その炎に背中を押されるようにして、合図でプールへと飛び込んだ。
皐月が選択した泳法は、一番スピードに自信のあるクロール。
フォームの美しさよりもスピードで勝負――そんな心情で臨んだ皐月だが、実際のところそのフォームは非常に整っていた。
スピードを出そうと思えば、自然と美しいフォームになる。そういうことなのだろう。
一切躊躇のないスタートダッシュは他の追随を許さず、あっという間にトップへと躍り出た。
後ろを気にする余裕はないから、先輩の様子はわからない。
でも、わからなくて構わない。このまま引き離して、逃げ切ればいいのだから。
そのうちに25メートル地点に到達。
全身のバネをフルに使ったキックで、距離を稼ぎつつターン。
圧倒的な優位に立った皐月が、しかし不意に凄まじい圧迫感を覚えたのは、ほんの一瞬後のことだった。
皐月がスタートダッシュするのを間近に見ながら、けれど碧南はそれに釣られたりはしなかった。
遅れを取らないようにそこそこのスピード――長身ゆえの圧倒的なストローク力を持つ碧南の「そこそこ」は、余人のソレより遥かに速い――を維持したまま泳ぐことしばらく。
ターンキックの瞬間、碧南は思いきりプールの壁を蹴った。
キックの勢いをそのままストロークに繋げ、皐月を猛追し始める。
二番手や三番手につけていた選手たちは、碧南のストロークの推進力に、あっという間に追い抜かれていく。
ペースアップからのごぼう抜きの逆転に、観戦している生徒や先生たちから、「おおっ」と歓声が上がる。
けれど今、碧南にはその歓声は聞こえていない。
(――負けないからね)
彼女の心は今、皐月を追い抜くことに向けて研ぎ澄まされている。
(やっぱり先輩だ……!)
皐月の中を巡る血が加速して、水の中に居るのを忘れるほどに全身が熱くなった。
負けてたまるか、とストロークが勢いを増す。
しかし温存していた体力の差か、二人の距離は見る間に縮まっていく。
先輩の気配が迫ってくるのを全身で感じるたび、負けてたまるかと皐月の胸の熱が高まる。
後輩の気配へ近づいていくの全身で感じるたび、逆転してみせると碧南の胸の熱が高まる。
応援の声が、二人の熱を後押しする。
やがて二人の姿がほぼ横並びになった時、互いの熱とストロークは最高潮にまで高まった。
他のすべてが遠のき、自身の鼓動と水音だけが耳を打つ瞬間が二人を包む。
我に返ったのは、指先にタッチ板が触れたその時だった。
水面から顔を上げ、二人はお互いの顔を見やった。
どちらも荒い呼吸を繰り返すばかりで、勝利の笑顔も、悔しそうな表情も浮かべない。
互いの様子からは、どっちかが勝ったのはわからない。
結果を待つ二人へ、勝者の名前が告げられる。
目を丸く見開いて、皐月は碧南を見つめた。
心臓が凄まじい早鐘を打つのは、さっきまでは息切れのせい。
でも今は、それだけじゃない。
こくりと頷いた碧南がほわっと微笑み、その言葉を口にする。
「おめでとう」
途端に、皐月の前進を喜びの衝動が駆け巡った。
「~~~っ、やった! やったでぇ!」
ガッツポーズで飛び跳ねると、バシャバシャとプールが波立つ。
さっきまでの闘争心は、どこへやら。
ありがとうございます、と喜びいっぱいの笑顔で碧南に応えるのだった。
【現在の点数】
黒猫組:0点
白猫組:1点
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年12月19日
参加申し込みの期限
2018年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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