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最速王は誰だ! 寝子島高校雑巾がけレース
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●序盤を制する者
「さあレースが始まったよ。雑巾がけ最速王の称号は誰の手に! 南校舎の実況は、僕、逆巻天野だ。
――おっと、スタート直後から爆発的な逃げ足を見せるのは、桜崎! 速い! ものすごく速い! だけど、あれってアリなわけ?」
巴は走っていた!
皆と同じように四つん這いではなく、二本の脚で、短距離走の要領で。
彼女の手には2枚の濡れ雑巾。さらに、左右の腰から紐が垂れていてその先にも1枚ずつ雑巾が縫いつけられている。計4枚の雑巾を装備した巴は、クラウチングスタートから猛ダッシュ! みるみる真面目に拭いている面々を引き離す。
巴は自分の作戦があまりに上手くいっているので高笑いをした。
「あっはっは! 桜栄理事長ともあろうお方が、ルールに重要な文言を付け加えるのを忘れてないかい? 雑巾のサイズこそ規定はあれ、使う雑巾の枚数に制限はない……つまり、床を拭いてる雑巾と手で触れてる雑巾が同一のものである必要はない筈さ!」
腰の雑巾で「拭く」はクリア、手の雑巾で「触れる」もクリア!
これが巴の理屈であった。
「あーまーたしかに。そう言われればそうだけど、ズルイことはズルイ。理事長に確認するよ。ルール違反ではないってことでいいんでしょうか?」
天野があずさ理事長に実況マイクを向ける。
「ふふっ、ルールの穴をついた面白い作戦だわ。OK!」
「なんと、ルール上問題はないってさ! これは意外な展開、桜崎強い! 先頭から10馬身以上開いて続くのは、美穂戸、そして前評判の高い御剣!」
――雑巾がけレースで馬身もなにもあったものではないが、そこは雰囲気というやつである。
二足で駆ける巴にはかなわないものの、四つん這い姿勢とは思えないスピードをシダは叩き出していた。
(サオラに チアントイ(変身)したら ぶっちぎりだけど 人の目ある)
シダは「チアントイ」の掛け声で、サオラと呼ばれる角のある四つ足の獣に変身するろっこんを持っている。
だが、ギャラリーの人目や校内実況もあり、とてもろっこんを使える状況ではない。
(正々堂々。四つん這い姿勢 いける。サオラになってる時 イメージしよう)
シダはイメージした。
サオラになってるときを。四足で気持ちよく駆けているときを。
イメージは、シダに力を齎した。
シダはサオラのように駆けていた。
(シダ 足には自信ある 見て この引き締まった美脚)
その後ろに刀がいた。刀も速い。巴、シダに続いて、早くも南校舎3階東側にタッチして復路に入る。
「はい、ムッツリさん。鼻の下伸ばさないでよ」
天野のピリリと辛口な実況が入る。
「伸ばしてないだろ!」
実際、見てないし! と刀は思って……思えば思うほどシダの健康的な美脚が目に入ってしまう。
まだ往路の海とすれ違い、ちょっぴり睨まれた気がして、刀は慌てて目線を雑巾に戻した。
刀は雑巾を自分の正面に置いて、それを両手で押す基本的なスタイル。
下調べした最短ルートに沿って、全力で駆け抜ける。
(加速使いとして、最速王の称号は譲れない。最速王は俺だ!
――まあ、神魂が絡む事件でもないし、ろっこんは使わないけれど)
というわけで、刀は、加速のろっこんを使わず、自力でレースに臨むことを心に決めている。
刀の素晴らしいのは、姿勢がいいことだった。それは続く博美にも言えた。
剣道の修行を怠らない刀、そして奈良橋流古武術の家元として修行をしている博美のふたりの雑巾がけの姿勢には、他の者にはない和の美しさが加わっていた。
(ギャラリーが多すぎてろっこんは使えない、か。……仕方ない。この位置をキープしてチャンスを待とう)
博美は一瞬だけ、ろっこん<トンビの飛翔>を使ってみようとしたのだが、上手く発動しなかった。
その博美と並んで、体育科の真央、勇が続く。
ペース配分を考え、序盤は力を温存しつつ様子を見ている海と絵梨菜がそのあとから。
最後尾は予想通り修だった。
彼は大きくため息をつく。
「ちっとも綺麗になってないぞ」
たしかに、今回のレース、綺麗さについては評価対象ではない。
最速であること、それのみが求められている。
丁寧に拭くことも心掛けている者もいるが、全体としてはいい加減に駆け抜けた軌跡が残るのみ。
いい加減な事が嫌いな修にとっては納得いかない。
「レースなので他のやつらにやり直せなどと言う無粋な事は言わないが、俺だけでもきちっとやるぞ」
定規で引いたような美しい直線を廊下に描きながら、ウサギとカメのカメの如く動じずに進む。
東端まで行って折り返し、修はふと顔を上げた。
「俺より遅いやつがいる……だと?」
彼女は、みんなが通り過ぎたはずの廊下にいた。
ゆっくりと進みながら、みんなが拭き残した廊下の隅の埃を丁寧に拭っている。
修は彼女のところで立ち止まると思わず声をかけた。
「君は……?」
やわらかい髪をした少女が、眠たそうな眼で顔を上げた。
修は思い出した。たしか、隣のクラスの、
恵御納 夏朝
だ。
「10人目の参加者なのか?」
夏朝は首を振る。
「雑巾がけレース……楽しく終われるように、掃除の仕上げ。お手伝いだよ」
よく見れば、夏朝のそばには掃除用具が置かれている。
「偉いな」
修に褒められて、夏朝はすこしだけくすぐったそうな表情で肩をすくめる。
「でも恵御納ひとりだけで頑張るなよ?」
「そうだね。ギャラリーのみんなにも手伝ってもらえたらいいけど」
「それがいい」
修と夏朝が周りにいたギャラリーたちに声を掛け、掃除道具を渡す。
幸いなことに何人かが快く手伝ってくれた。
「さ、八神君。レースを続けてよ。僕たちは、君らのあとから行くから」
怪我しないように頑張ってね!
そんな夏朝の応援を受けて、レースは階下へと舞台を移す。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
ハイペリー
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月10日
参加申し込みの期限
2013年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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