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道行くバニーは突然に
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●バニーになって、さてどうする?
結華は、かかとに体重を預け、その場で一度、くるりとターンをしてみた。
いつも履いているローファーがハイヒールになっていたため、少しだけバランスを崩しそうになる。
でもバレエと同じと思えば、無様に転ぶことはない。
「ふふ、悪くないじゃない」
ぎりぎりラインのハイレグも、太もものラインあらわな網タイツも、なかなか似合っている気がする。
(意外と恥ずかしくないのは、バレエでレオタード着てたり、おへそ出た服着てたりしてるから、かな)
それにこういうのは、恥ずかしがったら負けなのだ。
結華は、背筋を伸ばし大股で、颯爽と道を歩いていった。
周囲には、結華と同じように、バニーになった人の姿が見える
(パパやママには見られたくないけど、こういうのも楽しいかもしれない……)
ふと思ったが、さすがにこのまま学校に行くわけにはいかないだろう。
「一度帰って着替えたら遅刻しちゃうし、せめて耳だけでも外して……」
そんなとき、頭の中に声が響いた。
※
マーガレットは、ひらひら揺れるスカートに、満足げに微笑んだ。
見慣れたダークカラーの制服が、突然、フリル付きの赤いスカートに変わってしまっている。
だが驚くべきは、変化自体ではない。そのスカートが、銀糸で縁取りをされているという仕事の丁寧さだ。
しかも、ほかにも、細いエンジのリボンは、赤い蝶ネクタイになり。
銀色縦ロールには、かわいいうさ耳まで揺れている。
足元だって、赤いハイヒールで完璧だ。
「なんて豪奢でエレガントなんでしょう……耳があるということは、もしやこれは、バニーガールの衣装ですか……」
寝子島では、しばしば超常現象が起こる。しかも今回は、人によってはなかなかハードルが高いアクシデントだろう。
でも、マーガレット的には、出来栄えは満足である。
「ほかの方はどうなんでしょう……ってあれ? 高杉君に響君!」
周囲に友人の姿を発見し、マーガレットは彼らに近付いて行った。
その背中、ふわふわとスカート揺れる愛らしい姿に、バニーになっていない男性陣の目が釘つけなのは、気付かない。
※
かようは、蒼留人とマーガレットがやって来るのを見て、にやりと口角を上げた。
「よっ、お二人さん妙ちきりんなカッコしてどうした? ショーが始まるなら急がなきゃな。まだ、いい席とれるか?」
バニーガール・バニーボーイの姿に問えば、マーガレットが顔をしかめる。
「何を言っているんです。私はいいとしても、あなた達は、控えめに言って不気味ですよ?もしかして秘密のパーティーでも? それなら詳しく」
「あなた達、だって?」
その言葉で、かようは、自分もバニー姿になっていることに気がついた。
蒼留人はハイレグバニースーツに網タイツだが、かようは同じハイレグバニーに、真っ黒なタイツである。スパッツと思えばまだましか。
それに、女性っぽいカップの胸にも(隙間はもちろんあるが)、胸筋がそこそこおさまっている。
となれば、これはこれで。
「へーなんかカッコイイじゃん」
言いながら、かようは背中を振り向いた。後ろはどうなっているかと思ったのだ。
そこは想像通り、野球で鍛えた背中が丸見えだった。もちろんお尻には、ふわんふわんのうさ尻尾がついている。
「なあ、見て見て。俺さ、昔から自分の尻がひきしまってて、『ワンチャン、エロかっこいいんじゃね?』って思ってたんだけど、どうよ?」
かようは、蒼留人とマーガレットの前に、くいっとお尻を突き出した。
「この、ホイップをちょっとつついたようなエクボのとことか、マジエンジェなヒップじゃね?」
そこで、きゃあっ! などと言わないのが、腐女子マーガレット嬢である。
彼女はしげしげと、かようのお尻を観察した。
たしかに硬くまっ平らなお尻の一部分に、ちいさなくぼみがある。
「ホイップと言うほど白くはないですし、肌理も荒くて、滑らかではありませんが、それはそれで……」
隣で蒼留人がため息をつく。
「お前よくそんな恥ずかしいこと言えるな。こんな格好してるだけでも恥ずかしいのに」
「恥ずかしい? なんで? それで剣道やってみな、目立ってカッコいいぞ」
「絶対ヤだよっ!」
蒼留人は、断固反対! と大きな声を出した。
それなのに、かようはいかにも楽しそうに、腕を大きく振り始める。
「ああ、俺もこれでマウンド上がりてえ。みんな驚くんじゃね?」
しゅっと腕と足を上げて、ボールを投げる真似をする、かよう。
男子がハイレグで足を上げるというのがどういうことか。蒼留人は顔をしかめ、目をそらした。
だが気付かぬかようは満足げに頷くと、さすがに頬を染めているマーガレットに、目線を向ける。
「マーガレットは普通に色っぺえな。銀髪バニーとかたまらんわ、ボトル入れればいい?」
「それはありがとうございます」
マーガレットがにこりと笑う。
そこで、三人の脳内に、誰かの声が届いた。
※
真優理の目が、バニーガールの絢を見て、きらきらと輝いている。
「ああ、カメラ持ってれば、写真撮れたのに……。ねえ絢ちゃん、今度バニーガールが出てくる劇とかやらないっ?」
「……やらないわ」
「じゃあじゃあ、家で着ましょう! 私、買ってあげるわ。毎週日曜日の夜はコスプレタイムとかいいわよね!」
(なんで真優理さんはいつも……)
にこにこと提案してくるさまが、本気なのかからかっているのか。
絢にはわからず、口をつぐむ。
無言を否定と取ったらしい真優理が、柳眉を下げた。
「ああもったいない! 絢ちゃん、生まれながらのバニーガール☆って感じなのに! きっと生まれながらのエンジェル☆とか、生まれながらの猫耳ガール☆とかにもなれるわよ!」
言われて絢は、つい、本当に出来心で、自分がエンジェルや猫耳ガールになっているところを想像してしまった。
真っ白な翼を背に背負い、ひらひらの衣装を着たピュアエンジェルに、バニースーツも真っ青の露出をした、モフモフ手足の猫耳ガール……いや、赤いリボンを頭につけて、同じく赤いワンピースを着た方が、それっぽいだろうか。
「絢ちゃんなら、なにを着ても似合うわよ」
思考を読み取ったかのような真優理の言葉に、絢は顔を真っ赤に染めた。
「もうやめてっ!!」
いよいよ叫んだ従妹に、真優理が「ごめんごめん」と頭を撫ぜる。
「でも、まえにチラシ配りした時の写真見たけど、やっぱりリアルで見ると一味違うよね!」
「って、スマホで写真撮らないでっ、ニャンスタグラムに投稿しちゃだめっ」
「ええ~、かわいい絢ちゃんを世界に発信したいのに」
スマホを持った手を上げて、なんとか絢に取り上げられまいとする、真優理。
「もう、バニーでバイトもしたのに、ニャンスタグラムごときに抵抗があるなんてっ! そんなんじゃ立派な女優になれないわよっ」
絢は、真優理からスマホを奪おうとする動作を、はっと止めた。
(そうだ、あのバイトのときは、人気バニーガールだって思い込んで仕事をしたんだから、今日だって……)
一瞬思うが。
「今日は仕事じゃないもの……」
(たしかにあのときみたく、近くには同じく変身してしまった他のバニーもいるけれど……)
と、目線をやって、絢は目を見開いた。
「男子のバニー……!」
真優理が絢の視線を追い、該当人物の蒼留人とかようを見つけて、くすくす笑う。
「絢ちゃんの知り合い? なかなか似合ってるじゃない、あの子たちも。あ、あっちにもいるわ。女の子だけど。へえ、クールビューティーって感じね」
コンビニ近くでスマホを弄っている、さゆるを見る。
そう、たしかに周りには、いろんなバニーがいるけれど。
でも、絢はやっぱりどうして、この格好が恥ずかしいのだ。
※
桜は今、この春から毎日着ている寝子高の制服ではなく、艶やかな黒ハイレグのバニースーツを、身にまとっている。
首を飾る蝶ネクタイの色は赤。手首を彩るカフスは白。
足は蝶の模様がついた網タイツ、足元はかかとに蝶の飾りがついたハイヒールを履いていた。
もちろん、頭には白いうさ耳が揺れていて、お尻には、ふわん! と丸い、うさ尻尾まで!
たぶん、ただ見るだけならば『セクシー衣装』ですむコスチューム。
(でもそれを、自分が着ることになるなんて!)
「これは神魂の仕業に違いない! まただ……また、フツウだ……! 普通じゃなくて、フツウ……」
桜は、ぶつぶつと呟き始めた。
(せめて、水着だったらよかったのに……こんな、バニーなんてええっ)
思ったところで、バニーはバニー。
そして、そんな桜は、気付いていない。
しゃがみ込んでいる背中が、真っ白な肌を、大胆露出していることに。
※
さゆるはほう、と息を吐いた。
たぶん、着ている服が突然バニーに変われば、他の人達のように驚くのがあたりまえなのだろう。
でも、さゆるにとっては、これもただのひとつの出来事、日常のそれと変わりない。
感情はすでに、遠い昔に欠落しているのだ。
「さて、どうしようかしら」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月23日
参加申し込みの期限
2018年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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