仲良くなりたい、その４｜リアクション

仲良くなりたい、その４

○スーパーにて

　鴻上彰尋は、明日のお弁当用に何を買おうか考えていた。
「今日はそういえばスーパーで特売デーだな」
　ふと、七夜あおいの笑顔が頭に浮かんだ。
（あおいさん誘ってみようかな？）

　メールすると、ほどなく着信音が鳴った。
『ありがとう。これからスーパーに行くね☆』
　浮き浮きしながら彰尋はスーパーへ向かう。
　道すがらもつい探してしまいつつ、スーパーへ着くと店内に目を走らせる。　
　まだ来ていないようだ。
　少し待っていると私服姿のツインテールの少女が現れた。
「こんにちは、彰尋くん。待たせちゃった？」
「いや、今来たばかりだよ」
「よかった。お弁当、何にしようかな」
　胸をときめかせながらあおいの後に続く彰尋だった。
「今日はアスパラが安いみたいだね」
「美味しそう。ベーコン巻きにしようかな？」
　あおいの腕なら、予想される失敗はどんなものだろうか。
　そんなことを考え、さりげなくアドバイスする彰尋なのだ。

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