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【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
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●偶然のバレンタイン
回田 はつな
は少しだけのんびり屋さんだ。
しかし、人より丁寧に事に当たる性格なだけで、別にぼーっとしている訳ではない。
ただ、本日はちょっと違っていた。
はつなは本日考え事をしていた。それは、手作りチョコの事。
バレンタイン、はつなは友達にチョコを渡そうとはりきってチョコを作った。いや、チョコは上手にできたのだ。ただ、できすぎた。友達にチョコを渡すというイベントに盛り上がり、テンションが上がってしまった結果、贈る予定の人数以上の量ができてしまったのである。
(あんなにいっぱいどうしよう~。全部自分で食べたら太っちゃうよ~)
うんうんとはつなは考える。そして、廊下でうっかりと人とぶつかってしまった。
ぶつかるまで人がいる事にすら気が付かなかったはつなは、イタタとおでこを押さえながらふと下を見た。そこに見える上靴のラインは、青色。
(青……って……うひ~! 先輩だ~!)
慌てて顔を上げると、見知らぬ男子生徒がびっくりした顔ではつなの顔を覗き込んでいる。
「大丈夫ー? 怪我してないー?」
はい大丈夫ですと言おうとして、はつなは彼が花束を持っている事に気が付いた。
(え、花束持ってる? うわ、邪魔しちゃったかな?)
バレンタインに花束を持っているなんて、絶対彼女に渡す物なはずだ。花束が潰れちゃってたらどうしよう。しまったと思いながらはつなは勢いよく頭を下げた。
「うひ~、ごめんなさい! ちょっと考え事しながら歩いてて~……」
しかし、慌てるはつなを前に、男子生徒は笑顔だった。
「考え事? なんか事情があるんだー。俺でよければ聞くよ?」
「え……いいんですか?」
「うんうん、全然オッケー!」
男子生徒―――
安本 マコト
は爽やかにチャラくウインクをした。
マコトのテンションにつられ、はつなは作りすぎたチョコの事を話す。へーと言いながらマコトはくいっと親指で自分を差した。
「俺で良ければチョコ貰おっか?」
突然の提案にはつなは驚く。でもマコトの花束を見てふるりと首を振った。
「でも、その花束~。本命の方に悪いような気が~」
「花束?」
そこで初めて気が付いたようにマコトは自分手にしている物を見る。そっかそっかと花束を胸の前で持ちながらはつなに言った。
「これさー、バレンタインの練習。今日のためにチョー練習してきたわけよー」
「なるほど~、練習~」
「ほら、見てこのチョーイケてる無駄の無い動き!」
さっとマコトは胸を張りながらはつなに華麗に花束を差し出す。ぱちくりしているはつなの前で、マコトがにっと笑った。
「っても、まあ渡す相手いないんだけどさ、ハッハッハッ」
「そか~…………へ?」
「バレンタインまでに本命の子現れると思ったんだけどなー」
「……渡す相手がいないのに……練習?」
うんうんと爽やかに頷くマコトを見て、はつなは思わず噴き出した。「お、受けてるラッキー」とマコトもはつなと一緒に笑い出す。はつなが目尻に滲んだ涙を指で拭いながら言った。
「じゃあ、チョコ渡しても大丈夫ですね~」
「めっちゃ大丈夫! じゃあ放課後にでも待ち合わせしようかー」
「りょ~かいです!」
そして待ち合わせの場所と時刻を決めると、マコトがはつなに手を振った。
「じゃ、放課後ねー。俺、マコト。安本マコトー」
はつなもマコトに手を振り返す。
「それじゃ、放課後で~! 私、はつなって言います~!」
ぶんぶんと手を振り合うと、2人はそれぞれの階に戻って行った。
放課後はつなが待ち合わせ場所に向かうと、そこにはもうマコトが花束を持って立っていた。
「うひ~、待たせちゃいましたか~?」
走り寄ったはつなにマコトはちゃっと2本指を立てた。
「ちょりーっす、ぜーんぜん待ってないよー大丈夫ー」
そのチャラい言動にくすくすと笑いながらも、はつなは手にしていた紙袋をマコトに差し出した。
「早速ですけどこれが話していたチョコです~」
どれどれとマコトが紙袋を覗き込む。その中は手作りチョコ菓子でいっぱいだった。
「おっ、スゲー。紙袋いっぱいじゃーん。しかも1つずつ違うデコだしチョー凝ってるー」
マコトの言葉にはつなの声が弾む。
「そうなんです、デコレーションが違うんです~。どれも自信作ですよ~」
「マジで全部貰っていいの?」
マコトが少し真面目な顔で訊く。はつなは笑顔で頷いた。
「はい! 是非もらってください~」
紙袋を手渡され、マコトの顔にも笑みが浮かぶ。
「マジサンキューチョー嬉しい!」
「うひ~、喜んでもらえて良かった~」
こんなに貰ったの初めてだよーと言いながらマコトは嬉しそうに紙袋を覗く。するとはつなが言った。
「それじゃあ、はい!」
はつなは突然マコトに向かって両手を広げる。マコトはきょとんとしながら顔を上げた。
「え、何その両手??」
はつながにこりと微笑んだ。
「花束です~。もし他にもらう人がいないなら、私が欲しいな~って」
(……断られちゃうかな?)
そう思いながらはつなはドキドキしていた。でも、はつなは何だか見たくなったのだ。マコトの花束を渡すところを。練習ではなく、本番を見てみたくなったのだ。
突然のはつなの言葉に、マコトは持っている花束を見て、目の前のはつなを見て、も1度花束を見てから言った。
「……え、貰ってくれるの? マジ?」
「はい、是非~」
頷くはつなにマコトは分かりやすくテンションを上げて言った。
「オッケー! じゃあ、俺のチョーイケてる花束プレゼント見せちゃおっかなー」
「はい! 先輩の男子力! 今こそ発揮してみてください~」
知り合ったばかりとはいえ、目の前にいる可愛らしい女子にここまで言われて喜ばない男がいるだろうか。マコトは気合い十分。姿勢を正すと、キリリとその表情を引き締める。そして練習の成果か、相手を緊張させ過ぎないよう気遣いをみせつつも、洗練された動きでクールにサッとはつなに花束を差し出した。
「俺の気持ち、受け取ってくれ!」
その思いもかけないカッコ良さに思わずはつなの頬が赤らむ。と、マコトがパチンとウインクをした。
「なーんてね」
しかし気合いの入ったマコトの演技にはつなは大いに刺激された。
(先輩やる~!)
よし、とはつなは意気込むと、差し出されたマコトの花束を柔らかい動作で受け取る。そして上目遣いでマコトを優しく見つめた後、とびっきりの笑顔と落ち着いた声のトーンで言った。
「ありがと」
その大人っぽい可愛らしさにドキンとマコトの心臓が跳ね上がる。一瞬息を止めた後、
「って、その上目遣いズルいなー。男子そういうの弱いんだよー、ハハハー」
と、何とかいつもの軽口を取り戻した。はつなもコロリと普段通りの彼女に戻る。
「うひ~、先輩こそ完璧です! すっごくイケメンでしたよ~」
瞳をキラキラさせながら言うはつなに、マコトはにっと笑った。
「はつなちゃん、マジサンキュー。チョーテンあげだし、マジサイコーなバレンタインになったよー」
「こちらこそ、ありがとうございます~!」
そう言いながらもはつなのテンションもどんどん上がってくる。はつなは弾む口調でマコトに言った。
「今から記念にプリ撮りに行きましょ、安本せんぱ~い!」
お、とマコトの眉が上がった。いいねーと楽しそうに頷くとマコトが言った。
「後さ、ついでに美味しいスイーツ食べに行こ! 俺、いいとこ知ってんだー」
「わ、スイーツもいいですね~、楽しみ~!」
うふふと嬉しそうにはつなが微笑んだ。
そして2人は仲良く歩き出す。
偶然から生まれた2人のバレンタイン。
思いもかけず楽しい思い出となったのだった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
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NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
46人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月15日
参加申し込みの期限
2016年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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