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\ オーバータイム!/
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闇からの使者
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●煮える暗黒
「しゅまたん、むずかしいの、わかんなぁ~い」
自分の頭脳に自信を持っている朱真にとって最も屈辱的なセリフ。ぎり、と奥歯を噛みしめたいのを我慢しながら、闇鍋の蓋に手をかける。
全員が、ギリギリの食材を思い浮かべた。
『イチゴとクリームとアンコとモチという、絶妙なバランスで成り立っている食品ゆえ、
少しでもバランスが崩れれば、容易にカオスへと転落するだろう』
朱真の脳内で描かれたのは――苺クリーム大福。
あああっ! なんでそんなの想像しちゃったのぉおぉぉ。
ぱかりと鍋の蓋を開くと筆舌しがたい臭いがあたりに充満した。
「ぶっ」
「おあぁっ」
「ヴぇっ」
声にならない叫び。
でも、やるしかないのだ。これをやらねばフツウが崩壊する。
我らがやらねば誰がやる。
「若い女の子たちが恥ずかしい目に合うよりは、私がやります……」
妙子がスッと立ち上がった。その眼には確かな決意と覚悟。
その股間には間抜けな白鳥の顔。
ギャップがヤバい。(すごくやばい)
でもね、ここにいる子は全員やんないとダメなんです妙子さん。
ここに来てない女子の分までやってくれてありがとう妙子さん。
そんな声が天から聞こえたような聞こえてないような。
己を奮い立たせた妙子は顔を真っ赤にしながら元気に四股を踏む。
「どすこい! どすこいどすこい!」
どうしてそうなった。
34歳主婦の四股ふみで炬燵の上の鍋がカシャカシャと揺れた。
得体のしれないダークマターを箸でつまんで口に運ぶ。
――辛い。
吐き気を抑えながら涙目で嚥下し、妙子は呟いた。
「もっと私を見て……感じちゃう」
ド M。
むっつり代表の茂の視線が刺さる。
「しゅまたんね、あまいのだいすきなの!」
キャハ★ と可愛らしくシナを作って朱真は箸を取った。
「おねぇちゃんはなにをたべたのぉ? しゅま、からいのとにがいのとすっぱいのきら~い!」
理性が残っている分死ぬほどつらい。
頭脳派の朱真なのに。
私は頭脳派の朱真なのに。
朱真の中で何かが音を立ててガラガラと崩れていく……。
「うぅ、へんなあじがするよぉ」
瞳を潤ませて口の前で両手をきゅっと握ってみせる。幼児を完璧に演じ切る朱真の中で、羞恥心が壊れそうなほど膨れ上がっていた。
――いっそ殺してくれ。
茂も一口鍋をすくって食べる。
「うおぇぁぇぇぇぇ……」
上がってくる。でもやりきらなければ。
クリームと唐辛子と何かとなんかが混ざってる。
ちょっとここには書けない。
そんな茂の肩をトントンと叩き、妙子は顔を赤くして微笑んだ。
「気持ち悪かったでちゅね~、ミルクにしまちょうね~、よちよち」
恥ずかしいセリフに顔を真っ赤にする茂。
カオス。この部屋本当にカオス。
「……お鍋から先にいただく? それとも……私から?」
碧南のセクシーポーズを見せつけられ、茂は既に頭がフットーしそうである。
すんごいセクハラされてる感否めないけどこの場合に限り仕方ない。やるしかないのだ。
碧南が救い上げた具材は生煮えの ゴーヤ。
「うっ!?!?!?!?!?」
とんでもない味。
誰だゴーヤなんか想像したの。しかも煮えてないぞコノヤロー。
お前か? お前か茂!!
「……ッ」
それでもフツウを守るためなら。
もうどーにでもなーあれ。
半ばまともな思考力がぶっ飛びかけているメンバーは次の具材へと箸を伸ばす。
「ぶっ、あばばばば!」
碧南が次に口に突っ込んだのは、自分で想像したシュークリームだった。
唐辛子の辛みと魚介の旨み、苺の酸味と餡子の甘さ。クリームの油っぽさ。そしてそのすべてを吸い込んだ魅惑のシュー生地。
何が魅惑だ畜生め。
転げまわる碧南。
「ふぇぇ、おいちくないよぉ」
しゅまたん(19)の声が響く。
もともと食が細く、あまり量には貢献出来ないとはなからわかっていた朱真は懸命にょぅじょの動き、ょぅじょの口調を維持する。
茂は唇を噛みしめながら鍋を啜った。
(こ、これ以上彼女たちに苦しみを味わわせるわけには……ッ)
「いやあん、妙子困っちゃうですう」
なんとか恥ずかしいセリフを絞り出しながら妙子は次の具材を頬張る。
「んがっ」
唐辛子の塊が来た。
来ちゃった。喉に直に来ちゃった。
ばたん! と倒れ込み転げまわる妙子。
「ぁあっ、そんなに暴れたら」
ッガゴン!
なんかめっちゃ嫌な音がした。
妙子の脚が炬燵にぶつかったのである。
あとはなんていうかもうご想像にお任せする。
鍋がひっくり返ったとかひっくり返ってないとか。
闇が放出されたとかされてないとか。
「ひぃあぁぁあ!」
とんでもない状況に碧南が七転八倒。
ぽろり。
「あ」
ハゲヅラの主婦と
ようちえんじ(19)と
むっつりすけべと
ぽろり。が顔を見合わせる。
その瞬間確信した。
――フツウは守られた。
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あとがき
担当マスター:
寿ゆかり
ファンレターはマスターページから!
みなさんのおかげでフツウが護られました。
ありがとう、勇者たち……!
ちなみに、今回のガイドはとあるマスターさんにご提案頂きました!
逃げ場のない闇鍋ってすっごくスリリングですな……!
私? 闇鍋の経験はありません! 好きな鍋はキムチ鍋です!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月14日
参加申し込みの期限
2016年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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