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会場の空気に、冴え冴えとした硬質の緊張感が蘇っていた。
あれが、【R】。謎の主催者か。
プロレスマスクは大鷲のような隈取りで、ベースは緑と赤と白のトリコロールだ。服装はスーツ、違和感がすさまじい。
「胡散臭いのが出てきた」
吐き捨てるように
灯 斗南
は言う。とはいえ、これだけの大会を密かに主催できる男だ。軽く見ないほうがいいという気もした。
斗南は一歩下がって他の参加者の様子をうかがう。
すると斗南とはほとんど正反対の反応を示した者があった。
「おお! 実物を見るのは初めて!」
喜色をあらわにすると、
日野 舞斗
は眼鏡を外してぐいとそのレンズを拭ったのである。
眼鏡をかけ直したその顔! この偶然に人々は恐怖したことであろう。なんと舞斗も顔面をマスクで覆っていた。その額には『撲滅』の赤文字が躍る。服の代わりにガウンを羽織っている。
眼鏡の奥に宿る舞斗の三白眼は炎を宿していた。舞斗は直立し、右の拳を左の掌に当てるようなポーズで両肘を水平に伸ばしている。いわゆる抱拳礼というやつだ。顔は真っ直ぐに【R】に向けていた。
「闇の組織の【R】よ……いつもお世話になっています、リア充撲滅委員会のリア充=スレイヤーです」
すごい名前だがこれが現在の舞斗の名前である。彼はこのリングネームと覆面で第二の人格を演じているのだ。いや、ひょっとしたらリア充=スレイヤーこそが本名で、日野舞斗は世を偽るためのペンネームに過ぎぬのかもしれない。
「よくおいで下さいました。【R】です」
蛇の道は蛇であり、非リアの道は非リアであるという。舞斗はそのライフワークともいえるリア充撲滅委員会の活動をしていく道程で、【R】の組織と接近遭遇したことが何度かある。し
向かい合う覆面レスラーと覆面レスラー……プロレス会場でもなければ、ちょっとお目にかかれない非日常光景であろう。しかも一人は潜水艦の背に立ち上がっているのだ。
「挨拶はここまでにして、一言申し上げたい」
リア充=スレイヤーは『撲滅』の文字を誇るがごとく胸を張った。
「なんなりと」
「友好的関係を結んでいたはずの我々だが……」
くわ、とまなじりを釣り上げ舞斗は声を上げたのである。
「よりにもよってこの俺を! 不適合者扱いとは!」
拳を天に突き上げる。リア充=スレイヤーは王者である。孤高にして至高、極北であっても究極! 不適合者などという称号は似合わない!
「フフフ……」
これを見ても【R】は謎めいた含み笑いを浮かべるのみであった。
おのれ、という気持ちもある。しかしそれ以上に、ならば見よ、という気持ちのほうが勝った。舞斗は心中誓うのである。
――どうやら見せねばいかんようだ……この俺の! 孤独なる力を!
そのとき世界は知るであろう。どうして彼が、『スレイヤー(殺戮者)』と呼ばれているのかを!
とんでもないところに来てしまった、と、思う。
市橋 誉
はこの状況に戸惑っていた。彼もまた拉致同様に連れてこられた身の上だ。ただ、闇の組織が闇の格闘大会を開くという闇まみれな話でありながら、どこか陽性というか――我ながら驚くのだが――妙にうわずった雰囲気を感じているのも事実だった。もしかしてこれは健全なスポーツ大会なのだろうか。待て、孤独を競うというののどこが健全だというのか。しかし……。
「灯だったか……灯はどう思う?」
誉は顔見知りの斗南に呼びかけた。先日の某事件で、誉は彼や尾鎌蛇那伊、七枷陣と共闘している。
ところがこの呼びかけをどう受け取ったか、
「どうもこうもない。僕と当たっても恨まないでくれればそれでいい」
斗南は返した。それ以外は、この冬空のように冷たい視線を投げかけてきただけだった。
冗談じゃない――これが斗南の言いたいことのすべてだ。
……何が何やらわからないうちにボートに乗せられてボッチさ比べ? ふざけるな、と言いたい。
だが悪趣味な冗談に乗ってしまった以上、逃れられぬ過去あるいは鬱屈をぶちまけてやろうかという半ば捨て鉢な気持ちも斗南の中にはあるのだった。
ぶちまけて、それで昇華されるとは思わないが、少なくとも己の存在を確認することにはなるのではないか。黒いペンキがたっぷり詰まった缶を、両手で握って振り回すようなものだ。
問題はそのペンキが、いくら撒いても尽きぬ底なしだということだった。
「フフフ……」
という謎の主催者【R】の含み笑いと、これを見てギリギリと歯を食いしばるリア充=スレイヤー(舞斗)を交互に眺めながら、
シダ 美穂戸
は柔軟体操をしている。
「なにやってる 覆面 ふたり」
ベトナム育ちのシダゆえ寒い場所は苦手だ。立っているだけで筋肉が強張りそうである。それをほぐすため開脚して腰を落とし、両足をぺたっと地面に落とす。股割りだ。その状態でさらに上半身を曲げ地面に這いつくばる。成功したら今度は逆の手順で元の体勢に戻るのだ。繰り返していると体も温もってきた。
「シダ 準備 する できてる」
ぱっと立つと今度は寒い空気を切り裂くように蹴りを連続で放った。ぽんぽん、弾丸のように。よくしなる鞭のようなシダの脚が、極寒の風をすぱっすぱっと両断する。
「たたかおう たたかう いま」
シダの言葉に嘘はない。彼女はもう臨戦態勢なのだ。
「シダ ダダ ダダda!!」
これ以上ないほどに。
どうやってやってきたのか、潜水艦から出現したVIP客以外にも、ほうぼうから観客が集まってきた。VIPたちもだが、集まった客は気のせいかモテなさそうなタイプが多いように誉の目には映った。やはり彼らも孤狼なのだろうか。もちろんカップルは皆無だ。
気がつけば円形のリングを無数の目が囲むという状況になっている。島の限度一杯の人だかりだ。寒さが和らいできたのは決して、日が高くなってきたためだけではないだろう。
「大変ながらくお待たせいたしましたーっ!」
リング中央に移動し、マイク握りしめ宣言するのは【R】である。
「それでは第一回! 寝子島狼杯★闇格闘大会の堂々開幕でーす!」
地鳴りのような歓声が沸き起こった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月23日
参加申し込みの期限
2016年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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