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ザ・レジェンド・オブ・ロンリー・ロンリー・ウルフ(孤狼伝説)
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すべてのボートが停泊したのち、急に黒服達が整列しはじめた。単体で見ても不気味な存在感のある男たちである。それが、サッカーにおけるフリーキック時に出現する人の壁よろしくぞろっと横一列になった光景は、怖さを通り越して前衛舞台劇の一種のようだ。
なんだ? こいつら?
参加者の一人、
新江 天懸
は片眉を上げた。異変は黒服の動きにとどまらない。どこかから低く振動が伝わってくる。それに……スクリューのような音までしてきたではないか。天懸は首を動かさぬまま視線だけを流すが、音の正体はわからない。
疑問はすぐに氷解した。
「マジか!?」
思わず声を上げてしまった。近くに立っている真面目そうな学生も目を見開いている。
「ドッキリイベントと思っていたけど……お金かかりすぎじゃ!?」
天懸から見た『真面目そうな学生』、つまり
佐藤 英二
は、島についてもまだ、本当に闇の格闘大会が開かれるのかどうか疑っていた。この島を見て実際足を踏み入れてもまだ英二は、いたずら好きの先輩が「実はギャグでした?!」と雄叫びを上げながらオーバーオール姿で飛び出してくるのではないかと楽観視していた。
けれども学生主催のジョーク企画のレベルはすでに超越しているといえよう。
島の周辺から、次々と大型潜水艦が浮上したのだから。
ネッシーというものが実在したらこんな感じなのではないか、英二はそんな気になる。黒っぽい姿、つるりと輝く表面、横長の巨体……いずれも首長竜のイメージに近い。だが英二は首を振った。首長竜は呼吸もするし銛を投げかけられれば傷つきもしようが、鋼鉄の潜水艦は皮膚呼吸のそぶりも見せず、ちょっとやそっとの弾丸なら跳ね返しそうなほどに分厚く硬質の外見なのである。
潜水艦は三艘、その浮上によって海面が大きく揺らいだ。当然の作用としてざぶっと波が起こる。冷たい海に洗い流される自分を想像して刹那、英二は腕で我が身を護るような姿勢をとった。しかしいずれの波も岩礁に当たって跳ね返るにとどまったのである。この島に潜水艦が横付けするのは初めてではないようだ。
「いちいち脅かしやがるぜ……」
言いながらそっと、天懸は額に浮いた冷や汗を拭う。まったく、寒いやら暑いやら忙しい。
潜水艦の甲板から、わらわらと人間が這い出てくる。仮面で顔を隠している者が大半だ。いずれも大人、いい服を着ているところからして、この格闘大会に特別招待された観客と見ていいだろう。彼らは潜水艦の上や、対岸に用意された席につきはじめていた。
「東京の某ドーム球場の地下には秘密の地下闘技場があって、そこでは夜な夜な、上流階級の人間が闇の格闘大会を観戦しているという噂を聞いたことがあるけど……」
ぽつりと女の声がしたので、ぎょっとして天懸は振り返った。あの口ぶりからすると彼女も参加者なのだろう。女性の闘士(ファイター)もいるというのか。
ちらりと見て天懸の戸惑いは増した。なぜなら彼女つまり
城山 水樹
は、「芸能人です」と名乗ったとしたら間違いなく信じ込みそうなほど見目麗しい姿であったから。潤んだ瞳に白い肌、軽くウェーブのかかったロングヘア……ラウンドガールであればまだ理解もできるが、この大会にそんな彩りは無用だろう。やはり闘士と考えるのが妥当なところか。
この格闘大会には、いわゆる非リアが集められたものだと天懸は聞いていた。ナンパキャラの自分がそのジャンルに組み込まれているのは合点がいかないが、主催者に「本当にそうかな?」と言われているような気がして、つい参加してしまったのは事実だ。
とすると彼女も『非リア』というやつなのだろうか。もし彼女と戦うことになったとしたらどうすればいいだろうか。あまり似てはいないはずだが、一瞬、彼女と姉の姿が重なって見え、天懸はぐっと奥歯を噛みしめた。
水樹は視線を潜水艦から戻し、ここで英二と目が合った。
「気になる? 私が参加している理由?」
英二は左右を見渡し、話しかけられているのは自分だと確認してから小さくうなずいた。
「え……ええ」
若いね、と言うように水樹は微笑したのである。
「性別や見た目は関係ないということよ」
恋愛資本主義は残酷、そのことをよく知っている水樹だ。【R】からの招待状はイタさ満点ゲンナリ度最高潮、全編棒読みで演じられるシェイクスピア悲劇みたいな耐えがたい内容だったが、ストレートすぎるそのメッセージは水樹の胸に深く突き刺さっていた。
「……独り身のブラックホールに吸い込まれるのは一瞬……」
聞こえるか聞こえないかのか細い声で水樹は付け加えている。
いくら美人だろうと、雑誌の表紙を飾るようなモデルであろうと、恋愛資本主義の貧乏神が大鎌を振りかざして襲いかかってくることはあるのだ……!
このとき極寒のこの場所に、一瞬だがたしかに熱波のようなものが巻き起こった。
これには水樹も英二も、そして天懸も顔を上げる。
ひときわ大きな潜水艦の背に、不可思議なカリスマ性のある姿が立ち上がったのである。
ずんぐりした体型は中年男性のようだが、ルチャリブレ(メキシカンプロレス)のようなマスクを被っており正体はわからない。
「ボンジョルノー! 私が【R】です」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月23日
参加申し込みの期限
2016年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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