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2月、春に向けて
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【冬季球技大会】ネココー式サバゲー大会(白猫組サイド)
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【Epilogue】
「ちっ……。やられちまったな……」
試合終了のホイッスルを聞いて、
夜海霧 楓
は長いため息を一つ吐くと静かにゴーグルを外した。
結局、楓はねむると同士討ちになり、共にリタイア。
その隙に全力でフラッグまで走った焔が、真央よりもわずかに早く黒猫組の旗にタッチしたというのが戦いの結末だった。
(結果としては面白くなかったが、ゲームとしてはまあまあ面白かったからよしとするか)
そんなことを思って、楓はふっと息を漏らして笑う。
と、そのとき。
「ナイスファイトだったよ」
と、今まさに同士討ちになったねむるがにこやかに笑いながら握手を求めてきた。
「あそこでまたもう一人出てくるとは思わなかった」
ねむるの差し出した手に、楓もぶっきらぼうながらも手を差し出して、
「戦場では最後まで生き残るのが勝利への鉄則だからな。結局、最後には撃たれちまったが」
と笑って応じた。
「それはお互い様だよ。実銃だったら、僕が先に頭を吹き飛ばされていたかもね」
爽やかに笑って語っているが、端から聞いていると実は相当に怖い会話である。
仙藤 紫
も、結果的には自軍の旗を守り抜けたことに、長い放念の息を吐いていた。
「うわーーーーーーん!? せっかくみんなが真央ちゃんに託してくれたチャンスを活かせなかったのだーーー!?」
後木 真央
は白猫組の旗を目の前にぶんぶんとアホ毛を振って、泣き喚いていた。
紫にしてみれば、他人の考えることというのは全く予想がつかず、将来の心理学への探求意欲を新たにしてくれた彼女にMVPを与えたいところなのだが、それは言っても栓のないことだろう。
ただ、もし黒組の誰かが彼女の頑張りを無下にするようなことを言うのであれば、一言をモノを申してやろうというぐらいのつもりではいた。
しかし、その必要はないだろう。
そんなバカなことを言う人間がこの場にいないことぐらい、心理学をもちいるまでもなく紫にとっては自明なことだったから。
黒猫組のフラッグをもぎとった
神薙 焔
のもとには彼女に労いの言葉をかけるべく大勢のチームメイト達が集まっていた。
「神薙さん、フラッグ奪取お見事でした」
常闇 月
は同じ右翼突破担当として行動をともにした相棒として真っ先に焔に労いの言葉をかけた。
「ううん! 常闇ちゃんこそお疲れ様! 八神君を狙った強襲(アサルト)、カッコ良かったわよ!」
焔が赤い髪を揺らしながら、月の肩を叩いて笑う。
「うんうん! あれはカードゲームだったら激レア級のカードでしか使えない技だったよ!」
白 真白
もチームメイトのファインプレーに惜しみのない賞賛を送った。
「いいえ。私の身体能力よりも八神さんの策の方が一枚も二枚も上手でした。勝てたのはみなさんのおかげです」
はにかむように、月は微笑む。
実際、彼女は謙遜などではなく、心の底からそう思っていた。
これはみんなで掴んだ勝利なのだ。
だからこそ、この喜びはみんなで分かちあおう。
そんな彼女の思いが結実したように、それから三人の少女はもう一度声を合わせて花のように笑った。
サキリ・デイジーカッター
は勘違いから参加したゲームだったが、予想外に楽しめたことに自分でも驚いていた。
「楽しかったです。次に先輩とやるときはナイフアタックありのサバゲーで勝負したいな。そうしたら今度はもっと圧倒的な勝利を見せてあげられるのに」
気分が良かったので、ついつい対戦相手としてやりあった一学年上の先輩である
龍目 豪
にもそんな生意気な口をきいてしまう。
裏社会にいた頃でもあるまいし、そんなふうに口が滑るのはやはり機嫌が良い証拠だろうとサキリは思った。
「お、言うじゃねぇか。いいぜ、今度はもっと広いアウトドアフィールドでやろうぜ。そのときこそ探検部部長の本領を見せてやるよ」
豪は豪で、そんなサキリに対して、まるで気分を害した素振りを見せずに大らかに笑って応じる。
そうして二人はがつんと拳をぶつけあうと、それぞれの仲間のもとに戻っていく。
「すまん、みんな。今回は俺の力不足だった」
八神 修
は集まったチームメイトの顔を順繰り見まわしてから、心底申し訳なさそうにそう頭を下げた。
「違います! シューくんは何も悪くないです! 私があのときもっと冷静に月さんに対処していれば――」
「違うのだ! 真央ちゃんがあと少し早くフラッグを手にしていれば何も問題なかったのだーーー!?」
「いやいや。オラがちゃんと日暮さん達を食い止めてられなかったのがいけなかったっちゃよ。八神さんは立派な軍師さんだったべ」
修の言葉に、
椿 美咲紀
と
後木 真央
が涙目で頭を振り、
鈴野 海斗
がその戦いぶりを称賛する。
「美咲紀、真央、鈴野……」
そんな三人の姿に、修は胸の内側から熱いものが込み上げてくるのを感じる。
悔しさ、嬉しさ、不甲斐無さ。
そんな様々な想いが絡み合い混じりあって、やがて一つの想いとなって結実する。
それは、次は絶対に負けない、という熱い気持ち。
そのために修はもっと強く、賢くなろうと心に誓うのだった。
と、そのとき。
「んん? おいおい、八神。女の子を泣かせるのは感心しないなー」
「そうやそうや。二人とも、そんな甲斐性なしほっといて、俺とこのあとどっか遊びにいかへん?」
どこからともなくやってきた
龍目 豪
と
須藤 清一郎
がやってきて、修を冷やかすように言う。ちゃっかりナンパにこぎつけるあたり、清一郎はなかなかに抜け目のない男だった。
「……龍目先輩、人聞きの悪いことを言わないでください。それに須藤も。二人は俺の大事な友人なんだから半端な気持ちで手を出すのは――」
と言いかけたところで、修は美咲紀の目が『きらりん☆』と輝いていることに気づく。
一瞬、これは脈アリかと清一郎が思ったのも束の間、それからすぐに美咲紀は気を取り直したようにチームメイト達に向かって言う。
「そーでした! みんなで汗を流した後は、みんなでおいしくパーティーをする必要があると思うのです! というわけで、これからみんなでどっか行きませんか☆ もちろんシューくんの奢りで」
「え?」
アイデア自体は素晴らしいのだが、最後に何かポソッと致命的な一言が付け加えられた気がして、修は思わず目を瞬かせる。
しかし、もはやガソリンを注がれた火は止まらない。
「おお、大、大、大賛成なのだ!」
美咲紀の提案に、真央が満面の笑みで賛成の意を表明した。
「あー。オラ、偵察で走りっぱなしだったから、スタミナ補給のために肉が食いたいっちゃねぇ」
すると、そこでさらっと海斗がそんな注文までつけてくる。
「いやいや、鈴野。お前、走ってたの最初だけちゃうんか」
「細かいことはいいんっちゃよ~」
清一郎のツッコミに、ニヘラっと笑って海斗が答えると、その場がどっと沸いた。
すると、
「おいおい。随分と楽しそうだな。で、もちろん俺も連れていってくれるんだよな?」
いつのまにかやってきた
夜海霧 楓
もすでにパーティーインする気が満々のようだ。
もはやチームの空気は完全に焼肉モードだった。
そして、もともと勝って祝勝会を提案しようと思っていた修にも、そのことに何らの否やはなかった。
「……わかったよ。じゃあ、みんなで焼肉に行こう。残念会と次の大会の勝利の前祝いもかねて、な」
そうして、冬季球技大会の第一競技目は、今、静かにその幕を下したのであった。
〔了〕
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、お疲れ様でした。MSの水月 鏡花であります。
白猫組のみなさん、本当にお見事でした。
それぞれの行動がうまく連係しているなーというアクションが随所に見られ、それをいかに描写するかを考えるのが苦労しつつも楽しかったです。
黒猫組の方のあとがきでも書きましたが、試合を書き終えた高揚感で、エピローグが妙に青春している感があります(笑
もしキャラ描写に違和感などございましたら、勝利の高揚感によるものだと生暖かい目で見守ってくだされば幸いです。
そしてそして、最後になりましたが、ご参加頂いた皆様、ここまでご読みくださった皆様、そして「らっかみ!」に関わる全ての皆様に最大限の感謝を。
それではまたどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
水月 鏡花 拝
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月05日
参加申し込みの期限
2015年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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